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「シアター!」

有川浩「シアター!」メディアワークス文庫

絶好調の有川さん。
つぶれかかった小劇団を再生する話。
舞台化されるそうですね。

「金にはならないが好きだから続けたい」という気持ちでやって来たため、大赤字を抱えることになった劇団シアターフラッグ。
主催で脚本家の春川巧が、俳優全員を出演させるという脚本の方針を変えたところ、俳優の半数が辞めてしまいます。
巧が方針を変えたのは、声優として売れている若い女性・羽田千歳が「この劇団が好きだから」と入ってきたためでした。
「プロに届いた!」という感激から、それまでは欠点を指摘されても変えないで来たのが、より上を目指すことを考えたのです。

シアターフラッグの看板女優・早瀬牧子は巧が好きだったが全く気づいて貰えないまま。「千歳になりたかった」と思うのですが。
千歳は声の演技力はありますが、最初は全然動くことが出来ないというのも面白い。
子役から始めて25歳になっており、声優は動いてはいけないものだったから。

巧の兄の司は、サラリーマンで31歳。
内気でいじめられっ子だった弟を何かとかばってきたのですが、「見込みのない仕事なら辞めた方がいい」と考えてきました。
それというのも、母と離婚した父が売れない俳優で、若死にしてしまったから。
しかし、実は誰よりも弟の才能を買っているのも司。
300万円出資する代わりに、2年間で返済できるように劇団員全員で頑張る(バイトでなく演劇で)という条件を付け、「出来なければ解散しろ」と言い出します。

人手が足りないので、これまでの経理状況やどこに無駄金がかかっているかなども検討していくことに。
口は悪いが~債権者というより、ほとんど制作!
皆も恐れつつ、頼りにするようになっていくのです。

個性豊かな面々の欠点と軋轢と、それでも~それぞれの努力が少しずつまとまって結果を出していくんですね。
パンフレットを綺麗にして、広告を載せるとか。
公演のDVDは初日からすぐ売れるようにしておくとか。
稽古用のスタジオが高いので、あちこちの無料の所を点々とし、公演直前だけ広い所を借りるとか。
具体的な情報が面白く、このご時世、やりようによって何とかなるものかもと励まされます。

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