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2011年3月

いっしょにお留守番

Vfsh0236うちの猫・みゅんです。
どこにいるのかな?
Vfsh0237いつもの寝場所です~。
夜に寝るために作ってあるベッドですが~
お留守番の時は、昼間も良くここにいます。
下に、体温で暖まるシートを敷いてあるから…

Vfsh0235るるちゃんも一緒なんだねえ。
ほっぺが気持ちよさそう~

Vfsh0188るるちゃんは、枕なの?

あ、手で押さえつけてる?

「違うよ、愛してるんだもん」

Vfsh0184「こうやって、舐めてあげるんだよ」

今日もラブラブでした~heart01

「古書店めぐりは夫婦で」

ローレンス・ゴールドストーン、ナンシー・ゴールドストーン「古書店めぐりは夫婦で」ハヤカワ文庫NF

作家のゴールドストーン夫妻が古書店めぐりにはまっていくいきさつを書いた物。
エッセイというよりノンフィクションかな。
マサチューセッツ州に住むおしどり作家。二人とも、もとはウォール街で働いていたという経歴。その頃知り合ったのかな。

夫のラリーに、装丁のいい「戦争と平和」をプレゼントしようと思い立ったナンシー。
ラリーは戦争物が好きなのに、家にあるナンシーの本は字が小さくて読む気がしないと手つかずだったのです。近所の本屋にあった本も、ペーパーバックで大差がない。
古書店に電話したら初版などの高価な稀覯本を扱う所で、けんもほろろな対応。
イエローページで古書店を探して電話し、地図や美しい挿絵もついて~たったの10ドルの本を手に入れます。これで、はまるんですね!

その本の出所のバークシャー古書商会に行ってみると、普通のコロニアル式の住宅に、壁面はどこも本がビッシリ。
妻が読書家で4階建ての家中に本が溢れていたため、夫が早期引退して二人で古書店を始めたという。
次々に、すばらしい本や好感の持てる店に出会い、古書店のオーナーと次第にお馴染みになって、オークションにまで参加。
店の個性や土地柄の違いも、面白い。

最初は、夫婦のプレゼントに無駄に高額なのを買わないようにしようと、古書の値段の安さを競っていたんですね。
しだいに、コレクションを作るようにまでなっていくんですが。
魅力的な作家や作品が愛をこめて取り上げられ、19世紀の小説が好きなら共感できること請け合い。
アメリカでの人気作家の動向も。
一般の書店はどこも平積みになっているのが同じようなのばかりで、それが次々に変わってしまうという嘆きは日本と同じ?

オークションも、本格的なものは、ものすごい値段になるんですね。
映画スターなどの大金持ちの代理人が金に糸目を付けずに買うために、法外な額になるのだとか。
感じのわるかった店や途中のレストランでのエピソードもユーモラスに描かれ、すべてが楽しそう。
豪華な本は欲しいとは思わないけど、歴史を感じるエピソードが面白い。見てみたいですね。
1997年発行。続編も出ているそうです。

「茗荷谷の猫」

木内昇「茗荷谷の猫」平凡社

2011年1月、第144回直木賞を受賞したばかりの作者。
2008年の作品。
幕末の江戸から、昭和半ばの東京までの時代、下町の雰囲気ある町で暮らす人々。
少しずつリンクしていく短編連作です。
巣鴨染井、品川、茗荷谷町、市谷仲之町、本郷菊坂、浅草、池之端と舞台を変えて。

「染井の桜」は、ソメイヨシノを作り出した職人の話。
徳造は元は侍で役人勤めでしたが、植木が好きで身分を捨てました。
妻は何も言わなかったのですが、実はよほど気に染まなかったらしく、人が変わってしまう。
潔く才能も根気もある男だったのですが‥

「黒焼道話」
職を転々としてきた春造。
黒焼きというものがあると知り、興味を抱き、黒焼き屋で働き出します。
独自に開発しようとこだわるあまり店を出て、品川の寒村の掘っ立て小屋で、一人で焼き続けることに‥

「茗荷谷の猫」
夫と二人暮らしの文枝。
絵に才能を発揮して、次第に売れるようになります。画商の緒方が引き取りに来ては少しずつ売ってくれるのです。
夫は変わらぬようでしたが、実は、そっくりな人物を思いがけない所で見かけたことがあるのです。何か秘密があるのかも知れない。
物置の下に猫が住み着き、その様子も気になりますが…

「隠れる」
根っからものぐさな耕吉は、女と別れるときには黙って引っ越すことにしていました。だがそれも度重なると、住む所に困る羽目に。
周囲からはのぞけない一軒家を見つけて借りることにします。かって女性画家が住んでいた所だという。
ぐうたら暮らそうとするのですが、なぜか隣人に何かとお節介されます。
思惑がどんどん狂っていく様子がおかしい。

「スペインスタイルの家」
東京オリンピックを目指して~工事が進んでいる時期。
尾道俊男は中学もでないうちに戦災で孤児となり、世間に放り出されたのです。
今は、工事に携わるために、渋谷に越してきました。
気に入っている家があって、通勤途中に回り道をして眺めていました。もしかしたら、自分もこんな家に住んでいたかもと。

登場人物はどこかで関わりがあり、その後が見えたりする趣向。
それぞれの人物が抱く~ちょっとしたこだわりが面白い。
長い年月の移り変わりをじわじわと感じさせて。
ホラー風味もあり、出しのきいた濃い味わい。

ピンクのお人形袴

Vfsh0214袴姿の若いお嬢さんをちらほら見かけます。
少し予定を遅らせての卒業式だったのでしょうか。
最近の袴は、カラフルで可愛いですね。
幸多かれと祈ります。

卒業式シーズンにと思って、撮影してありました。
いぜん手に入れた袴のセットです。
新宿の「さくらや」で~次に行ったときには閉店してて、びっくりでしたけど。
ピンクが可愛いでしょ?
アゾンの製品なので、縫製が細かくて丁寧ですよ。
帯と草履と足袋と巾着がセットになっています。
帯はリボンが取り外しできます。

Vfsh0217袴のアップ。
スナップ留めなので、着せやすそうです。

Vfsh0219着物はこんな風になってます。
白い半襟の前あわせまで、スナップ留めになっていますよ。

Vfsh0222ハッピーサマーこと夏姫ちゃんに、着て貰いましょう。

Vfsh0227短か目のような気もしますが、心持ち下へ引っ張れば大丈夫です。
Vfsh0229帯をすると、ちょっときつめかな?
Vfsh0233ブーツにしても良いですね。

こんな感じです~confident

庭の花たち

110316_144914まだ冬枯れの面積のほうが大きいのですが~
春先の花が咲き始めています。
まずは紅梅。
一度は虫が付いて枯れかけたこともあるので、今年は良い方。
いつの間にか、こんなに咲いていました。

110316_144849うちには、椿がたくさんあるんですが~
咲く時期をずらしてあるので~今咲いているのは、これだけ。
これも試練にさらされたことが。
玄関のコンクリ部分を増やしたら、圧迫されてしまって~
葉っぱの色が悪くなりました。
それでも、けなげに咲いています。
110316_145045
沈丁花も、春を告げる花ですよね。

110316_145108控えめな姿に良い香り~好きですconfident

「乱紋」

永井路子「乱紋」文春文庫

浅井三姉妹の末娘・江(ごう)を取り上げた小説としては、初期の物ではないでしょうか。
がっちり書き込まれている割に、わかりやすい作品です。

三姉妹は18、16、14という年齢のときに、まず江の結婚話が。
年齢設定が他と違うのは、資料によるんでしょうか?
浅井長政が籠城中に生まれたのは、確かなんでしょうね。
華やかでお喋りな次姉の初が、京極家へ。
これはどちらも、浅井家の姫としては、格が低い結婚だとか。
外堀を埋められた後で、プライドの高い茶々が秀吉の側室になっていきます。

主におごうの侍女のおちかの視点から、何かと気を揉む様子が語られます。
侍女の感情は喜怒哀楽はっきりしているので、ちょっと下世話な詮索が多いけど~わかりやすくはなっています。
上の二人が華やかな美人で、江は色黒でとりたてて美形ではなく、口が重いためにあまり頭も良くないと見られていたという出だし。
姉妹にもライバル意識はあったでしょうけど、肩を寄せ合っていたわけだし、意地悪な感情だけではないのではと思うけど。侍女は血が繋がっていないから、そこだけ見るのかもね。

最初の夫とは、政略とはいえ、上手くいっていました。
さわやかな夫との平穏な暮らし。
こんな夫婦もあっただろうな~という説得力があります。
だんだん笑顔が増えていたおごうが、離別を言い渡されたときも取り乱さずに受け入れます。
けれども、その後全く無表情になったことに侍女は気づくのでした。
実は、腹が据わった賢い姫さまなのかな。

おごうの二番目の夫・秀勝は朝鮮出兵中に亡くなり、岐阜城を明け渡すことになります。
身重のおごうは大阪へ出向きますが、やはり妊娠中の茶々からは沙汰もないのでした。
茶々が無事に出産した後になって、おごうも呼ばれますが、前より綺麗になったおごうを見る秀吉の目が気に入らない様子。
まもなく、秀忠との間に縁談が。

三度目の夫になった秀忠は、17歳。
文武の修行を毎日怠らない律儀な男でした。
おちかの目には平凡と映りますが、並べたところが実はお似合い。
側室を持たなかったことでは戦国大名としては異例と有名ですが、実は浮気はしていたのよねえ…!

茶々の気の強さは意地悪くも見えますが、この時代の女性の生き方は生死に関わるわけで。
女城主として合戦していたも同然の立場だと思うと、納得がいくような。
家康のやり口はずいぶんだけど、茶々と秀頼には一大名として生き延びる道もあったわけなのに、それは拒否したわけですからね…
戦国時代の厳しさに、思い至ります。

帯締めと帯揚げを替えて

昨日は雨で、冷え込みました。
母の入院している老人病院へ見舞いに行ってきましたが、
駅もスーパーも照明を落としていて、薄暗かったです。
節電のためなので~
これぐらいは何でもないんですけど…

暑さ寒さも彼岸までといいますが~
寒冷地の東北が少しでも暖かくなることを祈っています。
救援を待つ人に必要な物が届きますように!

Vfsh0190さて、予約投稿しておいたものの中から~
振り袖3人娘の記事、続きです。(これがラスト)
ひととき、和んでいただけましたら…

東子ちゃんの帯も替えたので~
帯締めとか、替えてみようかな?

一実ちゃんの帯締めは、銀と黒で個性的に。
帯締めというのは~帯の真ん中で締める紐。
帯を支えています。

Vfsh0195秋桜さんは、サーモンピンクと若草色に合わせて、
赤とグリーンで同系にまとめて。
春らしい色じゃないですか?

Vfsh0191東子さんは、こう~
帯締めは水色と紺のグラデーション。
半襟が水色なので、合うかな、と。
黒い帯には、水色と黄緑のグラデのをしてました。
どうでしょ~?

もういっちょ~変化付けてみようかな?
Vfsh0217東子ちゃんの色合いをぐっと変えて。
紫の入った白い帯揚げと、エンジの帯締めで大人っぽく。
帯揚げは、帯の後ろを通して、上に巻いている物。
ごちゃついた所を隠すためのものです。
帯揚げをふんわり大きく見せるのは、若さの特権。

Vfsh0220一実ちゃんは、さっきが黒でシックだったので~
ピンクと水色の帯締めで。
帯揚げをふわっとさせて。
だいぶイメージ違うでしょ?

Vfsh0221秋桜さんは、同じ帯揚げの白い部分を多く見せて。
帯締めは、金茶で豪華に。
白と金は、フォーマルな色なんですよ。

Vfsh0229「東子ちゃん、そういうのも似合うわね」
「一実さん、すごい可愛いじゃないですか~」
「うふ、そうぉ?」
Vfsh0230「さっきとは別人みたい~」
受けまくる秋桜さん。
すっかり仲良くなったようです。

「英雄たちの朝」

物資の輸送が進んできたようで、少しだけ、ほっとしています。
一日も早く、被災した皆さまが暖かく過ごせるように、安心できる暮らしになりますように!

予約投稿をしておいたものの中から、少しずつご紹介していきます。
ほっと和めたり、読んで勇気が出てくるような作品をね。

ジョー・ウォルトン「ファージングⅠ 英雄たちの朝」創元推理文庫

話題の歴史改変ミステリ。
面白かった~!
名前ではわからないけど、作者は女性。ウェールズ出身でカナダ在住とのこと。
2003年に世界幻想文学大賞を受賞しています。

イギリスがはやばやとナチス・ドイツと講和条約を結んだと変えられていると聞いて、そういうイギリスってあんまり…
と、すぐには手が出ませんでした。
ところが、これが面白い。
1作目に関しては、クリスティなどを読んでいるミステリ読みならすぐになじめる雰囲気で、わかりやすく展開します。

イギリスでその講和を導いた~政治中枢を担う面々が、ファージング・セットと呼ばれているのです。
このときも、ファージングにあるエヴァズリー卿の屋敷で、パーティーが開かれます。
社交界の花形であるエヴァズリー卿夫人は、やり手で美しいが傲慢で、娘には冷たい。
この夫人と不仲の娘ルーシーの視点と、事件が起きてから呼ばれたカーマイケル警部補の視点で、交互に。

令嬢ルーシーは、亡き兄の戦友だったユダヤ人デイヴィッド・カーンと恋に落ち、反対を押し切って結婚しています。
親たちの政策に真っ向から反抗したのですね。
デイヴィッドは、イギリス生まれで裕福な銀行家の息子。
イギリスは大陸とは違う民主主義の国と信じ、いつかは受け入れて貰えると考えている善良な男なのですが。
翌朝、下院議員がベッドで死んでいるのを発見されます。
ユダヤの星が突き刺されていたため、ユダヤ人のデイヴィッドに疑いが…?

1941年にドイツと講和したので、ドイツは負けずに1949年になってもまだロシアとの戦争がだらだら続いている、という状況。
ユダヤ人に対する苛酷な処遇は、ドイツが敗れて一気に公表されたほどには知れ渡っていないでしょうが、徐々に知られてきているといったところ。
三部作なので、結末はこの独特な歴史改変に関わっています。
続きはまた、大きく展開するらしい。
けど、知り過ぎちゃってもつまらない?ので、後書きは先に読まないように!

「シアター!」

有川浩「シアター!」メディアワークス文庫

絶好調の有川さん。
つぶれかかった小劇団を再生する話。
舞台化されるそうですね。

「金にはならないが好きだから続けたい」という気持ちでやって来たため、大赤字を抱えることになった劇団シアターフラッグ。
主催で脚本家の春川巧が、俳優全員を出演させるという脚本の方針を変えたところ、俳優の半数が辞めてしまいます。
巧が方針を変えたのは、声優として売れている若い女性・羽田千歳が「この劇団が好きだから」と入ってきたためでした。
「プロに届いた!」という感激から、それまでは欠点を指摘されても変えないで来たのが、より上を目指すことを考えたのです。

シアターフラッグの看板女優・早瀬牧子は巧が好きだったが全く気づいて貰えないまま。「千歳になりたかった」と思うのですが。
千歳は声の演技力はありますが、最初は全然動くことが出来ないというのも面白い。
子役から始めて25歳になっており、声優は動いてはいけないものだったから。

巧の兄の司は、サラリーマンで31歳。
内気でいじめられっ子だった弟を何かとかばってきたのですが、「見込みのない仕事なら辞めた方がいい」と考えてきました。
それというのも、母と離婚した父が売れない俳優で、若死にしてしまったから。
しかし、実は誰よりも弟の才能を買っているのも司。
300万円出資する代わりに、2年間で返済できるように劇団員全員で頑張る(バイトでなく演劇で)という条件を付け、「出来なければ解散しろ」と言い出します。

人手が足りないので、これまでの経理状況やどこに無駄金がかかっているかなども検討していくことに。
口は悪いが~債権者というより、ほとんど制作!
皆も恐れつつ、頼りにするようになっていくのです。

個性豊かな面々の欠点と軋轢と、それでも~それぞれの努力が少しずつまとまって結果を出していくんですね。
パンフレットを綺麗にして、広告を載せるとか。
公演のDVDは初日からすぐ売れるようにしておくとか。
稽古用のスタジオが高いので、あちこちの無料の所を点々とし、公演直前だけ広い所を借りるとか。
具体的な情報が面白く、このご時世、やりようによって何とかなるものかもと励まされます。

日なたぼっこで節電

Vfsh0200日なたぼっこしています。
うちの猫・みゅんです。
Vfsh0203気持ちよさそ~~。

Vfsh0206_2無防備なあんよ…

Vfsh0208よく日に当たっているお腹。
Vfsh0204んにゃ?

Vfsh0209節電に協力するため、日中は暖房をほとんどつけないので、お天気がいいと助かりますね。
明日はもっと暖かくなるそうです。

寒冷地にも~春よ、来~い!
報道を見ると、胸が痛みます。
節電のために、テレビもあまりつけないし、ネットも時間を短くしているのですが。
物資が届かずにもう限界という~いわき市からの声を見かけて、いてもたってもいられない気持ちになりました。
みんな心配してると伝えたい。

一刻も早く、必要な物資が届きますように!
遠くにいる一般人には、今すぐにはどうすることも出来ません。
近くにいる人だって、何とかしたいと思ってるはず。
頑張ってくれてるはずと思うんだけど…
飛行機やヘリコプターで物資を届けるとか、出来ないの?
そういう権限のある人に、お願いしたいです!

ここ数日、料理以外はあまりしませんでした。
買い出しには2回行ったけど、たいした物は買わず。
パン、トイレットペーパー、乾電池は見事にありませんでしたね。
米や豆腐も少なかった。
焦って買いそうになるけど…やめておきました。
もっと必要な人が買いに来るかも知れないから。
うちはまあ備蓄ある方だと思うので。
親の介護で疲れ果てて私が寝込んだ場合を考えての用意です。
米が切れたとしても、乾麺とか、豆腐なくても高野豆腐とか~買ってあるから。
冷凍食品だって、使い切っちゃった方がいいしね。

月曜日までは気を張ってたのですが~
猫の体調不良がまあ緊急に病院へ連れて行くほどではなさそうと安心したのと、
(心配して下さった方、ありがとうございます!)
最初の輪番停電のためにばたばたしていたのが、結局なかったのと…
まあそのへんで限界が来て。
暖房を抑えたせいか、木曜は風邪っぽくなって大あわてで手当てしました。

停電の時間帯が毎日変わるのがけっこうややこしいですね。
直前だとホームページ開けなかったりするし。
家は結局、一度も停電してないかも、なんですが…
夜や寒い時間だと、ヒーター切ってから布団かぶって寝ちゃうんで~
はっきりわからないんですけどねcoldsweats01

「蒼林堂古書店へようこそ」

乾くるみ「蒼林堂古書店へようこそ」徳間文庫

心和む~日常の謎系の短編集です。
ミステリ専門の古書店・蒼林堂が舞台。

奥の一角に四畳半ほどの喫茶コーナーがあり、100円以上の本を買うか売るかすると、店主にコーヒーを一杯出して貰えるのです。
ほっとできそうな夢のひととき。
常連のメンバーが集うようになり、そこでは日常の謎が話題に。
書評もやっているマニアな店長マサこと林雅賀(まさよし)が、名推理を見せます。

林と同級生で40目前のバツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉とそのクラスメイトの木梨、小学校教師で25歳の茅原しのぶ。
日曜になると集まってきて…こちらが店の主かもしれない京介という猫も時々参加。
楽しいですねえ。
一つ一つが短いので、読みやすいですよ。

「秘密結社の集い」は、たまたま店で見かけた年齢性別職業バラバラらしい謎の集団は何の集まりだったのか?
といった話題で互いに推理を出し合う。
小学生の書いた作文が~事件が起きたと示唆しているかも知れない?謎とか。
登場人物が買う本についての話題や、似たジャンル、影響を受けた作品についての解説とか。
そして、月に一度やってくる美女・しのぶが買った本のラインナップの意味は・…?!

林雅賀のミステリ案内というコラムも「ヒッチコックと推理小説」「共同住宅が舞台のミステリ」「故人の想いを探る」「猫と童話とミステリ」といったテーマで14。
私はトリックにはそれほど熱意がないのでミステリマニアまで行かないけど、それだけに名作を知らないので~こんなふうに紹介されると、次々に読みたくなってしまいます。

振り袖の帯いろいろ

春よ、来い!

振り袖娘が3人揃っています。
予約投稿してあったのを少し、日延べしていました。
可愛いものを見て、和んでもらえたら…

Vfsh0186「二人の帯、同じ色ですよね?」
興味津々の東子ちゃん。
秋桜さんと一実ちゃんの帯は、同じ布で、形も基本は同じです。
Vfsh0146「こうなのよ~」
後ろの柄行きは、ほとんど同じです。
向かって左の一実ちゃんのは真横にピンっと、
右の秋桜さんのほうは丸みを付けて下の羽を下げてあります。

Vfsh0173「東子ちゃんのもよく見せて」
黒地に梅の帯。
こちらも二枚羽文庫なのは同じ。
中華系の金襴です。
布が柔らかくて質感が違うので、微妙に形も違うけど。

Vfsh0187三つとも今年の1月に作った帯です。
久しぶりなので、同じ形を追求しようかと。

Vfsh0188帯揚げを3人、お揃いにしてみました。
白とピンクのグラデの絞りで、お嬢さんらしく。
同じ布からとった帯揚げです。
秋桜さんの帯揚げは長めなので、結ばずに捻っています。
三者三様~☆
一人だけ黒い帯で個性的な東子さん。

「でもピンクの帯、いいなあ…」
そうそう、二人と同じ布のふくら雀もあるんですよ。
Vfsh0192「わあ、同じ同じ~」
東子ちゃん、ふくら雀に変えました。
秋桜さん、同じ布だけど短めの帯揚げに替えて、結びました。

Vfsh0193「ふくら雀もいいわねえ」
「似合ってる~!」
ずいぶん前に作った帯なので、よくわかってなくて~
形はイマイチなんですけどねcoldsweats01

※写真はクリックして頂くと大きくなります。

「ムーアに住む姉妹」

予約投稿してあった本も少し日延べしていましたが、内容を選びつつ、少しアップすることにいたします。
重すぎず、読んで元気が出るような物をね。
こちらは去年立て続けに読んだ~大のお気に入りのシリーズです。

ジェイニー・ボライソー「ムーアに住む姉妹」創元推理文庫

コーンウォールに住む女性画家ローズのシリーズ。5冊目。
画廊の隣にある絵画教室でもクラスを持って教え始めるなど、活動を広げているところです。

ボドミン・ムーアに住むルイーザ・ジョーダンとその姉から、肖像画の依頼が来ました。
ローズは大乗り気になったのですが、荒涼とした土地にある古い花崗岩の家には、ガスも電気も来ていない。
意外に中の調度は立派で、曰くありげな姉妹の様子にやや不審を抱きます。

絵画教室の生徒ジョエル・ペンハリゴンに相談を受けましたが、美術学校に行くことを親に反対されているという。両親と話しに行く日、彼はあの姉妹の甥だったとわかります。
ルイーザの夫フランクと娘のミランダが1年前に急に姿を消すという謎の出来事が起きていたのです。そのほうが気になるローズ。
ジョエルの両親は、意外に頭から反対というわけでもないのですが…

ロンドンで働いているミランダの視点からも描かれます。
何かに脅えて姿をくらませ、誰にも連絡を取らなかったのですが、一体何が‥?
ミランダは大学へ行くと決まっていて、ルイーザはフランクと離婚の話を決めていたため、フランクがふらりと女の元へ去ったと解釈していたらしいのですが‥?
じわじわといろんな角度から描かれ、奇妙な出来事の全貌が現れるのがなかなか面白いです。

ジャック・ピアース警部は、別れたローズと友達付き合いという関係に耐えきれず、知り合った女性アンナとデートすることに。
動揺するローズ。
自分がわがままだったとも感じるのですが‥さて?
ジャックにはクリスマスプレゼントを用意するのは変だろうと考えつつ、アンナも呼ぶべきか、どのパーティなら招いてもいいかと悩んだりするんですね。
親切で料理上手なローズのパーティ準備も楽しい。
2001年発表。2009年飜訳発行。

輪番停電

関東とその周辺では、輪番制での停電が始まりました。
うちのあたりは昼間の3時間だそうです。
電力が足りていれば、それもないかも知れない…

食事時間ではないので、あまり困らない?
輪番制というけど、時間帯はこのままなのかしら。
ちょくちょく変わっても困るけど。

ただ冷蔵庫、冷凍庫の中の物、大丈夫でしょうかねえ…
味を付けて料理した方がいいのか?
…停電がないかも知れないのに、大移動しすぎても何だけど。

後は断水ですね。
断水するかどうかがはっきりしないんで~とりあえず飲み水はあちこちに汲んだけれど。
トイレが気持ち的にはちょっと困るけど…3時間ならまあ…大量に汲み置きするほどでも。

Vfsh0180実は昨日、猫の調子が良くなかったため、あおくなっていました。
トイレの回数が減り、お腹が張っているみたいだったので。
尿路結石か何かだったら大変だと思って。
9歳の雄で、ドライフードと煮干ししか食べないから、泌尿器系が危うくなる可能性は高いのです。

ずっと撫でていたら、もうお腹の張りはなくなりました。
今日は病院へ連れて行こうと悲壮な覚悟を固めていましたが、落ちついたみたいなので、ちょっと様子見ています。
11日に夜9時まで飲まず食わずトイレにも行かずで籠城してたのが響いているのかも?

追記:停電は今日はなかったみたい。
節電に協力するために、あちこちのコンセントを抜いて、大人しくしていました。
電車が止まってるしねえ…
スーパーも短時間しか開いてなかった様子。
物流が滞って、棚もがらがらだそうです。

食べ物などをもっと調達すべきなのかどうか?
昨日買い物に行ったけど、そんなに大量には買い込まなかったのです。
バンドエイドなどは買ったけど。
食べ物は主に猫の…高齢猫用のやわらかいご飯など。ちょっとしか食べてくれないんですよ~。
しょうがないので高齢猫用のドライフードをやっています。

地震

昨日は、母の見舞いに行くために道を歩いているときに、大きな揺れに遭遇しました。
船酔いになりそうな感覚でした。
通りがかりの人と声を掛け合い、ブロック塀から距離を取って、駐車場のフェンスにつかまって、まわりを見回していました。

縦揺れではなく、何も崩れている様子もなかったので、とりあえず駅へ。
電車が1時間以上止まるということだったので、帰ることにしました。
途中、本屋の本が床に散乱しているのを見て、自分の部屋も心配だったし…
バスに乗り込んだら、余震で、しばらく出発見合わせ。
さらに船酔いっぽい感覚。
宮城や岩手のほうで震度7とは、皆さん携帯で知っていました。
(まさか8.8とは)

家の状態は、一階は軽い茶托と、母の書道の看板が落ちた程度。
これまでにもあったぐらいかなと二階へ上がったら…
どの部屋でも本が散乱。
特に、私の部屋は、本が4百冊ぐらいと、ビデオ百本ぐらいと、高い所にあったお人形の物や軽い空箱なども。
本棚は突っ張り棒が効いていたのか、動いていませんでしたが、その上の箱に入れてあった分がかなり落ちていました。
高い所に戻すのは危なっかしいので、とりあえず積んで寄せてあります。

天袋が開いていたのは、ああ~失敗。
観音開きの扉が開かないようにする留め具を買ってあるのに、してなかったの!

一番の問題は、古いコミックスを大量に入れてある戸棚がふくらんでいること…
中で崩れているみたいなのです。
開けたら、たぶん、どーっと出てくるでしょう…こわっ。

猫はダイニングのテーブルの下の椅子の上にいました。
確かに一番安全です。
余震が続いたので、9時頃まで出てきませんでした。

千葉の海沿いの町に兄が入院しているために、そのあたりの津波がどうだろうかとテレビを見ていたら、気分が悪くなってしまいましたよ。
幸い兄は無事とメールで連絡が入りました。

福島と仙台に親戚がいるので、それも心配でしたが、無事とわかりました。
他の所に住む親戚に教えて貰ったのです。
直接には電話も通じないままなんですよ。

皆さまのご無事をお祈りします。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
今大変なことになっている方々が一刻も早く、落ち着かれますように。

マリーナさんとご対面

Vfsh0138「こんにちは~秋桜さん」
「一実ちゃん、その着物、着たのね~」
Vfsh0142色違いの振り袖の二人です。
右袖の柄行きが同じなのよね。
Vfsh0182
「初めまして~」
「わあ!いらっしゃい」
「東子(とうこ)です~よろしく」
初めて「子」の付く名前です。
なんとなく…
うちのmomokoさんの名前は漢字2文字で、読みは3文字というキマリ。
「嬉しいわぁ」
Vfsh0179こちらは同じ布です~。
正面に見える柄を出来るだけ変えてあります。
「一実さん、りりしいですね~歌舞伎みたい」
「え、そう?…じゃあ、こんなポーズは?」
Vfsh0181
「ええい、控えおろ~う」
「…あれえ~おゆるしをっ」
東子さん、乗りがいいですね☆

Vfsh0185「あはは」
「東子ちゃん、大胆~」
「えへ、はしゃいじゃいました」
たちまち、仲良くなれたようですsun

「穢土荘厳」

杉本苑子「穢土荘厳」文春文庫

長屋王に仕えていた男性を主な視点に、激動の時代を描き上げた重層的な物語。

持統、元明、元正ら蘇我系の血を引く女帝たちと、藤原の血を天皇家に送り込んで繁栄していく一族の暗闘。
聖武天皇の跡継ぎは、誰か…?
誇り高く気性の激しい長屋王が、謀略によって追い落とされていく顛末を、前半で描きます。

手代夏雄(たしろなつお)は、左兵衛府(さひょうえふ)という役所勤めの身ですが、長屋王邸に配属されていて、主な役目は王族の護衛。
長屋王は左大臣の要職にあり、皇位継承の可能性もないではない血筋でした。
天武の息子の高市皇子と天智の娘と間の子で、正妻は吉備内親王。
内親王というとおり、元明天皇の娘で元正天皇の姉妹なのだから、吉備が天皇になってもおかしくないほどなのです。

長屋王の弟の鈴鹿王はずっと気が弱いのですが、藤原氏の動向を巡って神経をとがらせ、厳格な長屋王には知らせず、吉備王妃に陰謀を持ちかけます。
もとは吉備王妃の女嬬で、今は典薬寮の女医博士になっている忍羽部綾児(おしはべのあやこ)をいざとなれば使おうというのです…
年上で理知的な美女の綾児に恋している夏雄は、近づくチャンスを待ちながら、言われるままに都を動き回ります。
だが、どうも様子がおかしい…?

町の医師の娘で、夏雄に好意を持つ染め物師・張皓英など、市井の人も光っています。
光明皇后に生まれた男児・基皇太子はあえなく早世してしまいますが、後に長屋王に毒殺の疑いがかかるのです。
長屋王は乱を起こしたという印象でしたが、これだと一方的に罪を着せられて襲われた?それとも…
どっちの陰謀にしても、証明はできないんでしょうが、なかなか説得力あります。

人間関係は複雑ですが、持統天皇が生きている時期から書き起こし、系図もついてるので、思い出しながら整理できます。
登場人物がいきいきとしていて、個性がはっきりしていて、目の前に現れるようです。
権力争いが繰り広げられる宮中から目を転じれば、貧しい人のために尽くしている行基という僧の存在も。

後半は~大地震、飢餓と疫病に見舞われる平城京。
栄華を誇った藤原家の兄弟達が、相次いで倒れます。
長屋王の呪いという風説も出て、聖武天皇は脅えて逃げだし、遷都を宣言、5年にわたって行きつ戻りつする有様に。
しだいに、重みを増していく~光明皇后。
天平15年、詔と共に、国中の富を集めての大仏建造が着手されます。
民のために尽くしてきた行基が、この時期に大仏に協力することを問われて、豊かな貴族が大金を出し、貧窮する民もわずかな額を寄進することで参加できると答えます。
大きな犠牲も伴いながらの~大仏建立の様子も鮮やかです。

力強い筆致の、さすが女流文学賞受賞作。
なかなかここまで濃密に書き込んだ小説は珍しいですよ。
文庫本だと書影が出ないので、作品集のほうを左サイドに揚げておきます。

「弁護士はぶらりと推理する」

マルチェロ・フォイス「弁護士はぶらりと推理する」ハヤカワミステリ文庫

19世紀イタリアのサルデニア島に実在した~弁護士で詩人という人物ブスティアヌが探偵役の小説。
独特な味わいで面白かったです。

「いかなるときでも心地よきもの」と「空から降る血」の2編収録。
いかなるときでも心地よきものとは、散歩のこと。
食後に、人気のない丘に登り、涼しい空気と美しい自然と見下ろすことだそうです。
ブスティアヌと知り合いだった父親から聞いた話として、書かれています。

大金持ちのペス家の娘シシッニアと、村のハンサムな若者ゼノビは恋に落ちました。
ペス家の羊が盗まれ、疑いは結婚を反対されたゼノビにかかります。
反対されたといっても、時期を待てば良さそうだったのに。
ゼノビは出奔し、母親が弁護を頼みに来ましたが、ゼノビが逃亡を続けているために、弁護しようにもなかなか会えない有様。
官吏を信じない心理、それに逃亡を続けられるような山深い土地というのが、既に独特ですね。
その上、ペス家の当主が殺され‥?

「空から降る血」は、大男を素手で絞め殺したとして逮捕された若者フィリッポ。
きゃしゃなフィリッポには無理ではないかと思うブスティアヌだが?
大男は評判が悪く、一方、若者の方には病歴がありました。
フィリッポの病歴を隠したい一家に、それでは死刑になると説得するブスティアヌ。
牢屋でフィリッポは自殺してしまうが、今度は本当に自殺なのか疑うことに。

独身男のブスティアヌが頑固な母親に手を焼いたり、フィリッポの姉の美女にときめいたり。
サルデニアには、イタリアとはかなり違う言葉と文化があるんだそうです。
サルデニアの風土と時代性、素朴だけど頑固、かなり変わっているけど、熱っぽく真剣に生きる人々。
変わり種を読んでみたければ~オススメ。
一人称と三人称が切り替わるきっかけがちょっと、わかりやすくはないので~一般的には★三つかな…

ピンクの振り袖のマリーナ

Vfsh0168ピンクのぼかしの着物、もう一枚あるのは~
早春のマリーナさんに着て貰いましょう。
「帯揚げは赤がいいかしら」
黒い帯に赤い絞りの帯揚げです。

Vfsh0166「鏡で見て、と。これでいいかな~」
キュートな雰囲気に合わせて、帯揚げは水色に。
帯締めは半襟と合わせて、水色の入ったものに。

Vfsh0164「出来たわ~!」
ピンクのぼかしの着物、2枚目。
正面に花柄が多く入るように、柄行きを変えて裁っています。

Vfsh0171後ろ姿です。
「帯もちゃんと結べてるよね?」
帯は新作で~黒地に梅柄。
じつは中華系の金襴です。

Vfsh0176「どうかなあ~ドキドキ」
ほっそり見返り美人☆
すっきりした雰囲気にかわいい顔立ちのマリーナさん。
やっぱり、振り袖、似合いますねー!

「僕僕先生」

仁木英之「僕僕先生」新潮文庫

第18回(2006年)、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
昔の中国が舞台のファンタジー。
ユーモラスな語り口で、入りやすいです。

金持ちの息子で、のらくら日を送っていた王弁。
仙人に憧れる父親に、届け物を申しつかって、渋々ながら里山に登ります。
そこにいたのは、軽やかな美少女。
仙人の僕僕だと、名乗るのですが…?!
いかにも仙人のような白髪の老人の姿にもなれるので、真の姿はわからないのでした。
酒を酌み交わし、天界から降りてきた仙女の舞いを見せられた王弁。
王弁には仙人にまでなる素質はないけれど、仙縁があると言われ、弟子になることに。

父親は官吏として成功し財を蓄えた後に、道術に凝って家まで建て替え、道服を着て暮らすようになったのですが、俗物過ぎて仙縁はないのだという。
淡々としている王弁には、怪異なことにそれほど驚かず偏見を持たない良さもあったよう。
半信半疑だった彼ですが、目の前の師が何年生きてきたかも忘れたほどの存在と~しだいに認めざるを得なくなります。

僕僕は貧しい病人に薬を渡して助けていましたが、妖しい術を使うと役人が調査に来たため、これ以上騒ぎにならぬように旅に出ることに。
ぽっかり宙に浮かぶ小さな雲に乗って、寝ころびながら進む旅。
尋常ならぬ迫力のある人物に出会っては酒を酌み交わし、弟子の王弁のために万里を走る馬を手に入れ、引き連れて皇帝の元へも出向きます。
何もやる気のなかった青年が、つぎつぎに思いも寄らない冒険に巻き込まれ、しだいに熱心な顔も見せるようになっていくのでした。

後に楊貴妃とのことで有名になる玄宗皇帝が、まだ若く清新だった頃の時代設定。
好評で、シリーズ化されています。

「バジリスクの魔法の歌」

パトリシア・A.マキリップ「バジリスクの魔法の歌」創元推理文庫

ドラマチックでわかりやすく、幻想的なムードも華やかさもいっぱい。
オススメできます。

繁栄を極めたトルマリン一族は、対立していたバジリスク公家に襲われ、皆殺しにされました。
たった一人生き延びた子供グリフィン・トルマリンは、カラドリウスと名を変えて、遠い北部へ送られることに。
記憶もなくし、ふだんはルック(鴉)と呼ばれて、岩の島にある吟遊詩人の学校で育ちます。
吟遊詩人になることを勧められますが、それはためらうのでした。外地へ出ることには不安があったのです。
恋人シリーナとの間には、息子ホリスも生まれますが、真の姿を自分でもわからないルックは次第に妻とは距離が開いていきます。
トルマリンの名は、口にすることも出来ない危険な名前になっていたのですが…

バジリスクことペリオール家の当主が治めるベリロンの都。
放浪の果てに、ついに都に戻ったカラドリウスは、ひょんなことから司書として宮廷での仕事に就きます。
トルマリン公家に伝わっていた貴重な資料が放置されていて、整理する仕事があったのです。
バジリスク公の姫君ダミエットに楽器の指導もすることになり、綺麗だが音痴で頭が空っぽな姫に恋されてしまう。
カラドリウスの方は、親子ほども離れている姫の気持ちに気づかず、どちらかといえば~上の賢い姫君ルナに印象を受けます。
どちらにせよ仇敵なのですが…

都の若者達の間には、バジリスク公家への反乱の動きもありました。
廃墟となっているトルマリン宮で残党が密かに連絡を取り合っているのです。
トルマリン音楽学院の教授ジュリアは、大公の誕生祝いの祝典のために苦労していました。
オペラの主役は、音痴の姫なのです。
ジュリアは自由に演奏の出来る酒場に出入りして、そこで知り合ったジャスティンと恋人になっていました。ジャスティンは反乱軍の一味なのだが、ジュリアは知らない。

やがて、バジリスク公の誕生祝いの祝典が迫ってくる…
そこで起きたのは…?!
苦みもユーモアもちりばめつつ、全体がオペラのように、壮麗な盛り上がりを見せます。

赤い物とバトルする猫

Vfsh0019んん?

Vfsh0047にゃにするだっ…?!

Vfsh0051ううぅ~~…

真剣に、動きをじっと見つめています。

Vfsh0030やる気なのかぁ?

狙っちゃうぞー!

Vfsh0031よしっ!

Vfsh0033えいっ

わわわわ(必殺パンチ)

Vfsh0036ふぃ~
あ、これでおしまい?

赤い物体は、セーターを着た私の腕です。
男の子だから~室内飼いだと、元気が余ってるんですよね。
厚着してるときに、こうしてバトルさせたり。
途中、噛んだり、ひっかいたりしてますが~
かるく一瞬なので、写真には撮れませんでした。
「やる気か~?」って顔でかかってくるんですが、
遊んで貰ってるのは承知してるようですbleah

「背表紙は歌う」

大崎梢「背表紙は歌う」東京創元社

明林書房という出版社の新人営業マン・井辻智紀くんのシリーズ2作目。
連作短編。
とても良い感じです。

「ビターな挑戦者」は初めて会った大手取次会社の大越という男に、毒舌をぶつけられて驚く井辻。
デビルと呼ばれている人物と知りますが、意外に書店に対しては親身な様子。
先輩の吉野にヒントを与えられ、悩んでしまいます。彼の発言の真意は…?

「背表紙は歌う」
ベテラン営業ウーマンの久保田さんが新潟の書店主と結婚していた過去があると知り、驚く井辻。
そこがつぶれかけている噂があって、気にしているらしい久保田さんですが…
営業仲間の真柴に、さりげなくはたらきかけて貰うように頼んでみます。
もう少し大きい出版社の営業で、井辻を「ひつじくん」と呼ぶ軽いのりの真柴ですが…?

「君と僕の待機会」は受賞するかも知れない作家を囲んで待機する編集者達。
そこへ不穏な噂が…

「プロモーション・クイズ」
書店員の推薦が効果を発揮する昨今。
その世界では有名な書店員に推薦文を頼むのですが、たくさん読む本を抱えているために、なかなかすぐには難しかったりするんだそうで。
なるほどねえ…
別シリーズの成風堂書店の店員が、登場するのが楽しい。

「パイは小さな秘密を運ぶ」

アラン・ブラッドリー「パイは小さな秘密を運ぶ」創元推理文庫

11歳の少女が主人公のミステリ。
各賞総なめの好評な作品で、確かにテンポ良く、いろんな要素が入っていて面白いです。

時は1950年、イギリス。
田舎の大きな屋敷に住む少女フレーヴィア・ド・ルースは、三姉妹の末娘。
一人で化学の実験に熱中していました。
先祖に化学に凝った人がいて、立派な実験室があるのです。
母は旅行中に行方不明になった後に亡くなったそうで、顔も覚えていません。
父は、趣味の切手にしか関心を示さない人。
姉のオフィーリアとダフネとはタイプが違い、仲が良いとはいえず、二人に閉じこめられた所から脱出したりしているありさま。

ある日、父が書斎で何者かと口論していたのをのぞき見てしまいます。
庭師兼何でも屋のドガーもそれを見ていました。
ドガーは戦争神経症で時々様子がおかしくなるのですが、フレーヴィアにとっては一番の友達でもあります。
翌朝、フレーヴィアは庭の菜園で、死体を発見。
昨夜のことは警察には言えないまま、一人で事情を調べ始める…

図書館で過去のことを調べに行くと、父の学校時代に、恩師が自殺した事件があったと知ります。
しかも、学生達が自殺に追い込んだという噂が…?
父が逮捕されてしまい、姉たちは泣き崩れるばかり。
自転車で警察署に乗り込み、警部補に頼み込んで、父に話を聞くフレーヴィア。
怪しい人物が泊まっていただろう近くの旅館へも潜り込み、旅館の娘メアリに頼んで部屋を捜索します。

グラディスと名付けている自転車で、思い立ったらすぐにどこへでも行く。
警部補に神出鬼没とまでいわれる~早熟で果敢な少女の大冒険です。

「われはフランソワ」

山之口洋「われはフランソワ」新潮社

15世紀フランス。
放蕩詩人フランソワ・ヴィヨンの生涯を描いた物。

ジャンヌ・ダルクが処刑された年に生まれたフランソワ。
イギリスはフランスの統治権も主張し、フランス内でもアルマニャック派とブルゴーニュ派が長年争っていました。
養父は教会の司祭で、ギヨーム・ヴィヨン。
ある未婚の母が、子連れでは働けないからと預けて行ったのです。

フランソワは長じて近くのパリ大学に通いますが、酒に博奕と放蕩の限りを尽くす有様。
パリ大学の教職員と学生には、いくつも特権があったそうです。
免税の他、ノートルダム寺院の宗法廷でしか裁かれないので、パリの奉行所の警吏には睨まれていたのですが、おおかたは逃げおおせていたという。
陽気な詩を作って酔客を笑わせて人気を取り、酒代をただにして貰う毎日。

逆恨みで襲われたはずみに、刺し殺してしまったのが運の尽き。
追っ手を恐れて逃げるうちに、本格的な盗賊団コキャール党の仲間にされ、抜けられなくなります。
事件は、正当防衛として許されていたとも知らず…

流れていったブロアの街で、詩を愛するオルレアン公シャルルの宮廷に招かれて、呆れられつつも詩才を認められ、楽しい半年を過ごします。
シャルルの年の離れた美しい妻マリー・ド・クレーヴは、実はシャルルの父を殺した、かっての仇敵の孫娘。このへん複雑なのですねえ。

シャルルは、かってアルマニャック派の首領でしたが、アザンクールの敗戦で捕虜になり、十数年もイギリスに囚われの身だったために、無関心に救いを求め、生きる意欲を失っていました。
シャルルを笑わせてくれという~公妃の願いを受けて立つフランソワ。
このあたり、楽しいです。マリーの子が、後に巡り巡ってフランス王ルイ12世になったという。

フランソワはどうしても旅に出たくなる性分で、落ち着くことが出来ない。
その後、シャルルの有名な時祷書を盗めと、大金持ちのコレクターに脅迫され‥?
呆れるほどの破滅型ですが、憎めないところがある男。どこまでが史実なんでしょうねえ。
いきのいい詩が挟まれて、うまくまとまっています。

著者は1960年生まれ。
98年「オルガニスト」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。
これは歴史物で2001年の作品。

追記:2007年の「天平冥所図会」の作者だということに気づいてませんでした!
作家名カテゴリ~追加しましたよ。

ピンクの振り袖のナチュラルさん

雛祭りも近づきましたが…
お雛様を飾るいとまもないので、せめてお人形にはピンクの振り袖を着せて。
Vfsh0122ナチュラルデイズさんこと、うちでは一実(ひとみ)ちゃん。
ピンクのぼかしの振り袖を着て貰いました。
うちでは一番多く着せているかも?
Vfsh0125ピンクと藤色のぼかしの地色に、かわいい花模様。
地模様をたっぷり見せる裁ち方にしてあります。
最初に春海ちゃんが着て見せた振り袖です。
ちょっとアップ目に~
帯は、色が淡い部分を前に出してあるので、
帯締めはくっきり深緑と黄色で、
帯揚げもグリーンの入った個性的な色の絞りにしてみました。
Vfsh0129茶色の髪と、くりっとした目に合うかな?と。

後ろ姿です。
帯は、お正月に秋桜さんがしたのと同じ布。
形も同じ、二枚羽文庫ですが~
真横に張り出した形で、ちょっとニュアンスが違います。
これは好きなように下げることも可能です。

Vfsh0131座りポーズ。
一実ちゃんには確か~
前に浴衣をちょっと着せただけだったので、振り袖デビューですね。
Vfsh0134ちょっと、おすまし。
同じ布でもう一枚仕立てたのがあるので、誰に着せようかな?
お正月に秋桜さんが着た若草色の着物とは、色違いになります。

冬野菜のサラダサンド

110125_155730AfternoonTeaティールームのサラダセットです。
冬野菜とカリフラワーチーズソースのサラダサンド。
110125_155814カボチャにじゃがいも、蕪に人参にレンコンまで~野菜がたっぷり。
ちょっと優雅な気分で~ほっとしたいランチタイムに。
110125_155906チーズソースをかけて、いただきます。
いぜんは食事メニューは限られていて、時間も短かったんですが、改善されました。いまどき、こうでなくっちゃ、ね?
110125_160952もちろん、紅茶付き。

110125_161603デザートに、ハーフサイズのケーキを。
季節のショートケーキです。
リンゴのクランブルショートケーキ。
美味しゅうございました~happy01

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