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「美女いくさ」

諸田玲子「美女いくさ」中公文庫

浅井三姉妹の末娘が主人公。
名前はごうで、書き方は督(ごう)または小督ですが、結婚してからはお江与。
母に似た美貌で、しっかりした気性という設定。

秀吉の命で、11歳で嫁ぎます。
伊勢湾東岸の水軍を束ねる佐治一成との政略結婚でしたが、幼なじみでi従兄にも当たる相手とは~仲がよいのです。
大河ドラマの原作では、最初の結婚は幼いうちで実質がなく、すぐ連れ戻されたとなってましたが、こちらは、最初の結婚は相思相愛で18まで続いたのが、家康と秀吉の駆け引きの中で引き裂かれたという話になっています。
母のお市にやや似た人生になりそうだったという感じでしょうか。
もともと異説があるのか…?
子供がいないため、いつ離別したかは不明なのかも。
二度目の結婚は秀吉の甥で養子の秀勝とですが、あまりたたずに朝鮮出兵となり、死別。

秀吉のことを最初は茶々ほど忌み嫌っていないのですが、夫の一成と引き裂かれてしまったために恨むことになります。
京都にいる元夫の元へ、密かに抜け出して会いに行って、妊娠してしまい、まもなく結婚させられた秀勝の子供と取り繕う羽目に。
(これはフィクションでしょう)
秀秋の若い頃も出てくるのですが、彼に好感を抱くのは、後に起きることを思うと…
秀吉が老いて残虐になったために、北の政所が愛想尽きた様子も描かれます。

三度目に、年下の秀忠と結婚するときには、今度こそ骨を埋めたいと強く覚悟していたという。
家康にも、よくぞ申したと言われる覚悟を認められる嫁。
三度目の結婚で年上でも~当時の感覚では、これほどの名門の血を引く督は、秀忠に箔をつけてくれる花嫁だっただろうと。

その後は子宝に恵まれた人生だけど、戦国時代末期の政略結婚のために、幼いうちから次々に子を手放さなければならないというのは哀しいですね。
春日局とは気が合わず確執がありますが、いつまでも家光が懐かないのに反省して気持ちを切り替えるのでした。
最後は、有名な家に嫁いだ娘達の近況をちらっと見せるという趣向。
これがなかなか面白い。

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コメント

歴史小説のヒロインも今どきは行動的~?!
今テレビで放映されているお江は、あまりにも史実無視でつっこみどころ満載ですね。あれで9歳とかって、苦しすぎる…そんな子どもに家康や光秀がうやうやしく話をするって、ありえんやろ?
~!
美女いくさのほうは、正統派ヒロインなんでしょうね。美女で賢くって、気性もはっきりで行動的…
それにしても、波瀾万丈の人生… 戦国時代はみんなそんなものなんでしょうか。

marieさん、
戦国時代に大名の娘に生まれると~~かなりの確率で波瀾万丈ですね!
イタリアやフランスのルネサンス期もそうだし

女性が行動的に描かれる、というのはまあ、いいんですけどね。
大河ではちょっと~この時代の女の子が、よく知らない武将に面と向かって、こんなにキッチリ言うってちょっと考えられないので…
感情移入しにくいっ
成長すると共に考えが固まってくるとか、言うかも知れない範囲ではダメだったんでしょうかね??

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