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「友だち、恋人、チョコレート」

アレグザンダー・マコール・スミス「友だち、恋人、チョコレート」創元推理文庫

哲学誌の編集長イザベルの素人探偵シリーズ2作目。
タイトルがオシャレですね。
デリカテッセンを経営する姪のキャットが、友達が結婚するのでイタリアに行く間、代わりに店に入ってくれるかと聞きに来ます。
イザベルの仕事は融通がきくし、キャットの店は前にも手伝ったことがあるので、すぐ承知するのでした。

そこで出会った男性イアンに、意外な話を打ち明けられます。
心臓移植を受けて以来、知らない男の顔が頭に浮かんで、とても苦しい気がするのだという。
内臓に記憶はあるのか?
まさかドナーを殺した犯人の顔では‥?!
放っておけないものを感じたイザベルは…
ドナーを捜し当てて、訪ねると、その身近にいた男性の顔が?!

ジェイミーは心配して関わり過ぎるのを反対しますが、そういうイザベルのことが好きでもあるのです。
キャットの元恋人のジェイミーはバスーン奏者で、今ではイザベルの親友に近い~友達以上恋人未満の存在。
15歳も下なので恋愛対象にはならないと自戒しつつ、ジェイミーに恋人が出来た様子に動揺するイザベルでしたが‥

キャットに接近する男性トマッソの意外な展開も。
キャットには年齢が上すぎると聞いて、自分とあまり違わない彼を見て考え込むイザベル。
トマッソの方もイタリア男らしく慇懃にイザベルに誘いをかけるのですが、実は女性としては見ていないらしい?微妙な駆け引き。
トマッソがスコットランドに来た用件には、ビックリ。

表紙の狐は、エディンバラの街中にも出没するそうで~イザベルの家の庭にも現れるのにミスター・フォックスとあだ名を付け、ちょっと鳥の骨など置いてやっているのです。
目が合うと、敵ではないなと認知して歩み去っていく。

問題は刑事事件まではいかない微妙なところだけど、日常の謎というには大きいかな。
知的できまじめで親切な~ユニークな大人の女性が、やや不器用な行動を取りながら、いろいろなことに真摯に考えを巡らせていく様子を描いた、ゆとりある小説。
チョコレートについての考察も微笑ましい。

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