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「青空の卵」

坂木司「青空の卵」創元推理文庫

ひきこもり探偵もの。
一作目。

坂木司の親友・鳥井真一はほとんどひきこもり。
坂木は心配して毎日のように鳥井のもとを訪れ、週に一度ぐらいはちょっとだけ連れ出すようにしていました。
鳥井は生まれてすぐに奔放な母に捨てられ、祖母にはそのことを悪く言われて育ったのです。
ごく平凡な坂木は個性的な人物に憧れ、中学で鳥井がいじめにあって孤立したときに近づいて、友達になったといういきさつが。

高校ではいじめられることもなかったのですが、不器用で愛想がない鳥井には、他に友達は出来ませんでした。
頭はいいけれど、どこか子供の部分を残した鳥井は、坂木のことにだけは非常に敏感という。
保険会社の営業員になっている坂木は、時間の自由がきく仕事を鳥井のために選んでいたのです。…って、すごい友情?!
ちょっとした謎を解決しながら、次第に広がっていく人間関係。

「夏の終わりの三重奏」
ある日、スーパーで、崩れかけた缶詰の下敷きになりそうになった女性を助けた坂木。
その女性・香織は若い美人なのですが化粧が濃く、態度に剣がありました。二度目の出会いの後、もう一度接触してくるぞと予言する鳥井。
その頃起きていた事件について、かっての同級生・滝本が交番の巡査となって訪ねてきます。

「秋の足音」では、坂木が知り合った盲目の学生・塚田に、つけてくる人間がいると相談されます。
「冬の贈り物」では、前作で登場した歌舞伎役者の安藤に、ファンから送られてきた不審なプレゼントの謎を解くことに。

「春の子供」は、駅前に立っていた男の子を心配して、親が帰るまで預かる坂木。
言葉少なで、何か障害でもあるのか?親に捨てられたのか?と心配しますが・‥
鳥井の父親は海外赴任のまま、疎遠になっていましたが、ここで一時帰国して登場。

「初夏のひよこ」では、事件で知り合った中川夫妻が開いたお店に、開店祝いに行く二人。

もともと人のいい坂木ですが、鳥井のために気をつけるうちに、さらに親切で真剣な人間になっていくような。
登場人物の人柄が良くて、こういう知り合いなら増えて欲しいよね~。
小さな謎がさりげなく、人間の生き方の大事な部分に触れています。

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