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「退屈姫君伝」

米村圭伍「退屈姫君伝」新潮文庫

三部作の真ん中。
めだかという名前の姫が主人公。
五十万石という豊かな藩の殿様の末娘で、父に甘やかされて育ちましたが、突然婚儀が決まってビックリ。
それも、家老の家よりも石高の少ない二万五千石の小藩に…

お歯黒など似合わないからと父にも夫にも言われて、お姫様スタイルのまま。
夫である殿には可愛がられ、狭い屋敷で呑気に暮らしていました。
夫が参勤交代で国許に帰ってますます暇になった折、怪しい出来事に鼻を突っ込み…?

時は、老中・田沼の時代。
藩どうしの密約を巡って、お姫様の意外な活躍を描きます。
すごい美形だけど、いたずら好きで、もちろん思いっきり世間知らず。
あんみつ姫っぽいけど、もうちょっと大人なお話。
夫の弟の不審な行動を探るうちに、隠し部屋や外へ出る抜け穴を発見。
弟も退屈して、こっそり夜遊びなどしていたのですね。

そうこうするうちに、めだか姫は、屋敷を探索していた真っ黒な顔の少女で実は忍者のお仙と出会います。
仲良くなって、屋敷を抜け出し、お仙の勤めるお茶屋でちょっとだけ働くと、天女がいると客がどんどん集まってくる大騒動に。

藩の取りつぶしを狙う田沼に難題を持ちかけられますが、それまでの人脈を駆使して、巧みにすり抜けるのです。
あっぱれ、ただの綺麗なお馬鹿さんじゃなかったんだね~というお話。
講談調で面白おかしく語られ、退屈はしませんよ。
やや下ネタが多すぎるけど、言葉遣いが珍しいので、こんな言い方をしたのかねえ?と驚いちゃうため、さほど卑猥な感じはしません。
三部作の一冊目、三冊目を後から読みましたが、差し支えなかったです。

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