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「しっかりものの老女の死」

ジェイニー・ボライソー「しっかりものの老女の死」創元推理文庫

コーンウォールの女性画家ローズが主人公のライトミステリ。
シリーズ2作目。
ローズは、未亡人になって5年の~40代半ばの女性。
年よりはだいぶ若く見え、気どらない人柄の良さでも周囲から信頼されています。
1作目で知り合ったジャック・ピアース警部と恋愛関係になりましたが、何かとケンカばかりで、最近はやや距離を置こうとしているという出だし。

ローズと、近所に住む年上のドロシー・ペンジェリーとは、良い友達という以上にぴったり気の合う間柄でした。
ドロシーは古い屋敷で質素に暮らしつつ、実は絵や骨董はいい物を持っていました。
ドロシーの長男は街へ出て勤め、遺産を待ちこがれている嫁グウェンの言うままになって、あまり実家には寄りつかない。
ドロシーの次男マーティンは、やや頭の回転が鈍いのですが、とても気だてのいい青年。
ドロシーが突然亡くなり、薬の過剰摂取で自殺か事故と思われます。

納得のいかないローズは、持ち前の好奇心と、嘆き悲しむマーティンへの親切心から事情を調べ始めるのです。
マーティンは自分のせいだと口走ったので、下手をすると犯人に仕立て上げられかねない。
ドロシーが生前、自分へ何か伝えようとヒントを出していたような気もするのでしたが…?
止めようとするジャックとは、またケンカになってしまいます。

確かにしっかりしたドロシーの個性。
それよりは若く迷いもあるけれど、これからまた画家として花開こうとする、さわやかなローズの生き方、どちらも魅力的です。
コーンウォールの風景も美しく、いきいきと描写され、こんな所に住んでみたいと思わせます。
1998年の作品。

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