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「夜の試写会」

S・J・ローザン「夜の試写会」創元推理文庫

日本で編纂された~リディア&ビル短編集。
中国系で小柄だが勝ち気なリディア・チンと、白人の大男ビル・スミス。
シリーズは一作ごとにどちらかの視点で、交互に書かれているのが特徴。
これは一捻りされた短編で、それぞれに、また時には丁々発止と言い合いながらも協力しつつ~活躍する二人を描いています。

表題作は、中国系の女性が殺された事件を気にしていたリディア。
釈放された容疑者を犯人に違いないと睨み、公民権法に基づいて起訴するために罠に掛けたいという依頼に乗って、一芝居打つことに。

2作目「熱き想い」は、ビルが、歌手のマリッサからボディガードに戻るよう依頼されます。
破滅的なマリッサの行状に懲りて3ヶ月前に辞めていたのです。
ビルは断りますが、マリッサが銃撃される事件が起き・…?

「ペテン師ディランシー」は、リディア編。
移民が入り乱れる街で、あやしげな取り引きをしようともくろむ人間と、儲けをすくい取ろうとする人間、食い止めようとする人間の騙し合い。
取り引きの対象が、ライチや熊胆(くまのい)というのが面白い。

「ただ一度のチャンス」はビル編。
高校のバスケットボール選手の心中事件。
バスケットボールで才能を発揮し、注目されかけている少年のいる街。
それが、街を抜け出して絶望的な人生から脱出する~ただ一度のチャンスなのですが、それも確実ではない‥

「人でなし」は強姦事件に偶然、出くわしたリディア。
地下鉄で襲われ、脅えて隠れている女性を見つけ出します。
いきのいい女性警官クレアとの出会いと連携が嬉しい。

甘、辛、酸、苦みもあり。
にやにやしたり、しみじみしながら、違う味わいをたっぷり楽しめます。

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コメント

あらっ、このシリーズにも短編があったのですか?
えっ、日本で編集されたの?
知りませんでした~。
近いうちに探しに行かなくっちゃ!
ありがとう~♪
ありがとう~

smashさん、
そうなんですよ~
短編集も出ていたんです!
私もすぐには気づかず、一度読んだんじゃないかと疑心暗鬼になりながら読みました。
というのは、他のミステリアンソロジーで読んだことのある一編があったから!
趣向が凝らされていて、面白く読める作品集でしたよ~どういたしまして

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