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「星と輝き花と咲き」

松井今朝子「星と輝き花と咲き」講談社

実在の女性スター・綾之助の伝記的な物語。
娘義太夫というのが人気があったというのは知っていましたが、詳しいことは何も知らなかったので、臨場感ある描写にわくわく。

本名は藤田園。
未亡人の叔母・お勝に引き取られ、芸を仕込まれるうちに、義太夫にだけ幼い頃から才能を示すようになったのです。
利発な少女がさわやか。

「人間生きてて何一つ無駄なことはあらへん」というのが、お勝の口癖。
義太夫は本来は男性がやるもので、男の子の格好で練習していたのですが、ちょうど当時、東京では女義太夫が流行り始めていました。
試しに東京に出てみたところ、親戚の家に滞在しつつ、近所の人に聞かせることから始まって、評判が高まっていきます。
興業界に顔の利く近藤久次郎の紹介で、一度だけならという話で浅草文楽座へ。次は、新橋亭へと進んでいくのでした。
口うるさいお勝は芸人になったら地獄だと何度か反対すしますが、娘の熱意にほだされます。

才能を見込む人らの後押しで、かなり順調に娘義太夫のスター・綾之助となります。
男の子なら幼くとも何々太夫と名乗るので、綾之助でも女の子なのはすぐわかるのだそう。
一筋に進む芸の道。
ドウスル連と言われる学生のファンがつき、時には出待ちでもみ合いの騒動も。

興業のやり方を巡って、仲介する人間を廃そうとする動きが起こります。
綾之助は直接関わりはなかったのですが。
因習に反旗を翻した娘義太夫は結局は干され、ドサ周りのような巡業先で、あえなく病で命を落としたと聞いて驚くことに。

狭い世界しか知らず、奥手なまま、ストーカーのようなファンや、でっちあげの報道に悩まされる日々。
恋を知らない表現に限界も出てくるのですが、やがてはお似合いの相手をつかむ強さ。
アメリカに渡った彼・石井健太をひそかに待ち続け、ついに引退を決意しますが…?
面白かったです!

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