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「君を想いて」

ジル・チャーチル「君を想いて」創元推理文庫

グレイス&フェイヴァー・シリーズも5冊目。
1933年のアメリカ。
もとは大金持ちの上流階級でしたが、大恐慌で財産を失った兄妹。
大伯父の遺言を守るために、田舎町のはずれにある大邸宅「グレイス&フェイヴァー」に住むことになった~利発な娘リリーと、ハンサムで優雅な兄のロバートの二人が、主人公。

今回は、人手が足りなくなった養護ホームの手伝いを一時することになりました。
育ちのいい彼らが、モップがけや洗濯物運びといった力仕事に奮闘します。
その初日に、昏睡状態に陥った老人が殺されたのです。
頑固で嫌われ者ではありましたが、余命数時間の老人をなぜ…?

ルーズベルトが大統領になったばかりの時期。
まだ珍しかったエレベーターをつける話なども、面白い。
ロバートが生来のものぐさで重い荷物を3階まで運ぶのに音を上げ、エレベーターをつけたらと提案したのです。
しっかり者の経営者ミス・トウィベルも同意し、ロバートが便利屋の兄弟に依頼したのでした。

老婦人の話し相手としても人気の出るロバート。
活発な妹リリーのほうは事件に興味津々、捜査に協力します。
お金に困ってはいても、どこかのんびりした時代の雰囲気。
人手が足りない田舎町のこと、署長のウォーカーは、近くの町の捜査にも手助けに駆り出されることに。
氷の溶けた湖に浮かんだ死体の事件はやがて、こちらの事件と交差してくる…?

小さな町の警察署を背負って立つウォーカー署長の視点からも、ほぼ交互に描かれます。
警察の捜査とのかねあいなど、まとまりが良くなってきたように感じました。
ただコージーにしては、恋愛色は少ない作品なので、このタイトルはどうかな。
ノスタルジックな雰囲気には、合いますけどね?

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 しっかり者の妹リリーと気のいい兄ロバートの二人が活躍する「グレイス&フェイヴァー」シリーズの第5弾、「君を思いて」(ジル・チャーチル/戸田早紀:東京創元社)。「グレイス&フェイヴァー」とは、リリーたちが住んでいる「グレイス&フェイヴァー・コテージ」から来...... [続きを読む]

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