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「武士道シックスティーン」

誉田哲也「武士道シックスティーン」文春文庫

高校の女子剣道部の話で、元気いっぱい。楽しく読めます。
シリーズ一作目。
対照的な二人の女子の出会い編。

やたらと強くて勇ましい磯村香織。
父は警察の指導者で、兄も剣道をやっていた家庭に育ちましたが、兄はもう剣道をやめてしまっています。
その原因は、父が指導した男子に負けたせいだと思い、その相手の岡巧をライバル視し、いつか復讐したいと思っている香織。男子では、試合のチャンスもないんですけどね。
子供の頃から香織が通う近所の桐山道場の稽古は厳しく、子供向きではないという批判もされていました。

一方、小学生の頃は日舞をやっていて、家庭の事情でそれが続けられなくなったために「和風で立ってやる事」という理由で、剣道部に入った早苗。
正反対な二人なのが、笑えます。
地域の小さな試合で無名の選手・甲本早苗に負けて以来、意識して探していた香織。
同じ高校で親しげに話しかけてきた生徒・西荻が、じつはあの甲本早苗と知り驚愕。親の離婚で名字が違っていたのです。

協調性のない香織は、先輩にも生意気な檄を飛ばし、しだいに孤立してしまいます。
無骨な父親とは何かとけんか腰という関係で、兄も心配しているほどでした。
強気で攻撃一本槍の香織が、途中で深く悩む所が可愛い。
宮本武蔵の五輪書を座右の書とし、昼休みは片手で持ち上げて鍛えながらおにぎりを食べるって…

早苗のほうは、型としての剣道が好きで、深く考えていなかったのでした。ある意味、戦う気がなかったのですが、香織に刺激を受けつつ、少し考え方も変わっていきます。
日舞をやっていたために身のこなしが身についているのと、性格的なものがうまくはまると(香織に言わせればお気楽不動心)、良い結果を生むときもあったのです。
美人でモデルだけどちょっと意地悪な姉に、鍛えられていたりして。
父が借金を背負って離婚になったという経験がある分、大人びているかも。
家庭の様子を冷静に見ているあたり~けっこう芯が強い子なんですよね。

と実は、読む順番が前後してしまい、これがセブンティーン、エイティーンよりも後になったので、なるほどこういう出だしなのね~と一人大きく頷いて納得しているのでした。
でもナインティーンも読みたいわぁ。20歳になると語呂が悪くなっちゃうけど?

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