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「魔法泥棒」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「魔法泥棒」創元推理文庫

英国児童文学の女王ジョーンズの最近の作品。
魔法使いが守っている地球。
異世界の住人が、この地球の諸々の科学技術を、こっそり盗んでいる…?

魔法使いの内部裁定評議会(リング)のマークやアマンダ、グラディスなどのメンバーが、これを阻止すべく異世界襲撃隊を組織することに。
ところが原因不明の事故で、送り出されたメンバーのうち、生き残ったのは女性5人だけ。
旅行者と偽って敵の監視機関に滞在し、女性だけの奇想天外な襲撃が始まります。

アマンダの妹ジーラは、一人で生んだ幼い息子マーカスを連れて密航していました。
マーカスの父は、評議会のトップのマーク。
彼とその妻の不審な様子にショックを受けて別れ、彼らの目から子供を隠したかったのです。
何とか無事にたどり着いてはいましたが、魔法の訓練を受けていないため、最初は員数外と迷惑がられるだけ。
優秀な姉のアマンダに比べると、ジーラは綺麗だけど長続きした仕事や特別なキャリアがない地味な存在なのでした。
ところがジーラは、実はコントロールされない魔力を持っており、事態の鍵を握ることに‥!
マークは、突然姿を消したジーラがアマンダの妹とも知らず、心を残していましたが‥?

地球の魔女達が着いた監視機関とは、五国からは離れた修道院のようなアルス。
魔法を盗み出している現場なのですが、なんと女子禁制。
首座のローレンスはがちがちの石頭で、人材不足を嘆いていました。
落ちこぼれに見えた新入りのメンバーは、大公の跡継ぎの若者トッドや、ケンタウロスのジョシュら。
意外な事態に直面して、個性を発揮していきます。

厳しい生活とまずい料理に退屈していた配下の者達は、有能な魔女達の優しい手に、ひそかに籠絡されていくのです。
ジーラとキスしている所を見つかったトッドは、誓約を破った罰として地球に追放され、マークの妻の愛人となってスパイとなる指令を受けますが?
ジーラは、ケンタウロス達と逃げ出すことにしますが‥

もともと子供向けにしては大人っぽい~濃い内容の作品を書いてきた作者。
特にこれは大人向けということで、ある点で違いがあります。
つまり、いくつものカップルが~?
異世界が地球から技術を盗み出そうとした理由や、その顛末もひと捻りあり。
桁違いの魔力を持つグラディスおばあさんが、いざ敵地へ向かうときのふわふわしたファッションが傑作。
面白さは変わらず、元気でにぎやかなワールドです。

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