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2010年10月

NHK杯アイスダンスSD

先週のことですが~
アイスダンスのショートダンスの録画を見てメモしておいたので、アップしておきます。
今回から、コンパルソリが無くなり、ショートプログラムにその要素が含まれることになって、ショートダンスという種目に変わったようです。

滑走順で~メモ通りに(メモが汚くて間違いがあるかも知れません)
1、ドラ・トロツィー&バラジュ・マヨール(ハンガリー)
共に19歳、青と白のドレス。下位選手でもアイスダンスは何とも綺麗です。SD10位。

2、シャオヤン・ユウ&チェン・ワン(中国)
赤いドレス。ワルツとタンゴでした。9位。

3、ペニー・クームス&ニコラス・バックランド(イギリス)
短い金髪、赤いスカートでアメリのワルツをくるくると。8位。

4、キャシー・リード&クリス・リード(日本)
キャシーは23歳に。アダムス・ファミリーのご夫婦役をユーモラスに演じました。7位。

5、エレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフ(ロシア)
16歳と19歳。この春の世界ジュニアのチャンピオン。
背中を大きくアシンメトリに開けたシックな黒のドレス。3位。
フリーは4位で総合も4位に。

6、ルチア・ミスリベツコワ&マテイ・ノワク・(チェコ)
共に20歳。白黒の衣裳で、レースの手袋がかわいい。6位。

7、マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ(アメリカ)
日系の兄妹で、よく揃った正確な演技。清楚で素敵。
ピンクの長いドレスの裾が絡まったようで、少しちぎれかけました。5位。
フリーは2位で、総合3位に入りました!

8、ケイトリン・ウィーバー&アンドルー・ポジェ(カナダ)
金髪をアップにし、黒のモダンな衣裳で、ボールルームダンスの雰囲気が。伸びやかなラインで、2位。
総合でも2位。

9、アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ(イタリア)
おでこがチャーミングな彼女、裾が大きくカーブする赤いドレス。ケセラセラなどの曲。4位。
フリーは5位で総合でも5位に。

10、メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト(アメリカ)
世界ランキング1位だそうです。オリンピックは銀メダルだったけど。
すばやく巧みなスケーティングで、まったく危なげがない。
ラボエームと椿姫という19世紀のオペラ曲のイメージでまとめてきました。
華奢な彼女、髪をアップにしているのが何だか夢二美人に見えてしょうがなかった。
文句なしの1位。

「原始の骨」

アーロン・エルキンズ「原始の骨」ハヤカワ・ミステリ文庫

ギデオンのシリーズも14作目。
(飜訳されてないのが1冊あるらしいけど)
楽しみにとって置いた最新作~2008年発表、2009年9月飜訳発行です。

スケルトン探偵として有名になった~人類学教授のギデオン・オリヴァー。
担当編集者のレスターがうった本を出す前の派手な宣伝文句「科学上のペテンのもっともセンセーショナルな暴露」に困惑します。
そういう趣旨の本ではないのだが…
レスターの思惑では、本が出る頃にはうっすらと名前は覚えているが詳細は皆忘れている頃合いというのが笑えます。

今回の舞台は、風景の美しいジブラルタル。
ネアンデルタール人と現生人類の混血を示唆する~太古の骨が発掘された現場でもありました。
子を抱く母のような姿の二組の骨で、ファースト・ファミリーとかジブラルタル・ボーイと呼ばれているのです。
この大発見の5周年記念行事に、ギデオンは妻のジュリーと夫婦で出向くことに。

会合には、知った顔も多いのでした。
いつものように~偏屈なところもある、個性的な研究者達が登場。
ところが、直前には研究者の女性が発掘現場で事故死、その彼女はギデオンに問い合わせをしてきたことがある女性だったのです。
現場では不穏な空気があり、ギデオンも崖っぷちから押されて落ちかけ、命を狙われたかも知れない…?

発掘に貢献した富豪のアマチュア考古学アイヴァンがぼけ始めていて、記念パーティーに出るのも危ういとわかります。
皆が胸を痛めつつ、やっとのことで短めに乗り切りますが、その夜、事件が‥?!
各地の風景や、美味しい食べ物に毎回、出会えます。
安心して読めるシリーズ、まずまずの読み応えでした。

リカちゃんのかわいい海賊

Vfsh0232リカちゃん3人、ハロウィーンの飾り付けに入ったようです。
三角フラッグに、黒とグレーの毛糸で、ムードを出して。
「ねえねえ、こんな感じでいいかな」
「もっと飾る?」
Vfsh02143人ともキュロット姿だったので、海賊に見立てて~
海賊って男の子がやる扮装らしいですけどね。
三角帽はないけど、活動的なイメージの帽子で。
フラッグを帆に、籠を海賊船に~
「キューティ・パイレーツだね」
「イェ~イ!」
今にも沈みそうな船ですけどねcoldsweats01
Vfsh0219「海賊1号さゆ、かぼちゃの案山子、ゲット~」
オレンジはやっぱりハロウィンぽいですよね。
Vfsh0217「海賊2号香弥、ピンクのランタン、ゲット~」
お花屋さんで見つけたもの。ちゃんと目鼻をくり抜いてあります。
Vfsh0218「海賊3号ミラ、大きなかぼちゃ、ゲット~」
こんな色もハロウィンぽい?
濃いピンクがお人形服の色と合うかな、と。
Vfsh0222「わあっ、かぼちゃ大王だー」
「中身もすごい~」
「船が揺れてる~?!」
「髪が逆立っちゃうよ~」
さゆちゃんのヘアスタイルが一番、ハロウィンぽかったりして…
捻ってまとめていた髪をほどいたら、思い切りはねちゃってねsweat01

「ほかならぬ人へ」

白石一文「ほかならぬ人へ」祥伝社

直木賞受賞作。
2編収録。

表題作は、財閥の家系で皆優秀な一家の一員だが自分は平凡な男性・宇津木明生が主人公。
生まれ損ないとさえ感じていました。
キャバクラでバイトしていた若い美女なずなと順調に交際し、家族の反対を押し切って結婚。
なずなの一家から見れば、平凡な自分も立派な大会社勤務のエリートのうちなのも、心地良かったのです。

ところが、彼女には忘れられない元彼・真一がいました。
浮気しない人と結婚したいと明生に会ったときに言ったのも、過去に真一に裏切られた経験があったからこそだったのです。
真一が離婚したと聞き、しばらく時間を欲しいと言い出して別居。
だんだんわかってくる泥沼の関係…

一方、主人公の方は、上司のさっぱりした女性・東海に信頼を覚えます。
何気ない付き合いが心地良く、しだいに深まっていく縁。
東海さんは感じがよくて、自然に馴染んでいく関係はなかなか、いいなあと思わせます。
一方、明生の恵まれた家族の中にも、どうしようもない思いがあったのでした…
この、どうしようもなさが共通したポイント?

2本目は「かけがえのない人へ」
育ちのいい20代の女性みはるの視点から描かれます。
結婚が決まっているのですが、お似合いと思われる婚約者とは、ごくあっさりした関係。
かって不倫の関係にあった相手・黒木と、結婚2ヶ月前になって、再燃しています。
強引な男となぜ会っているのか、自分でもはっきりしない。
黒木が美人の妻と今は離婚していたと後で知りますが、会社の方でも大きな変動が起き、彼は会社を辞めて姿を消す‥

カップルの片方がやたらと育ちがよく、そこがちょっとファンタジー?
それゆえに惹かれ合ったのかも知れないが、それゆえに抱く違和感やすれ違いもあり。
かなりわがままなんだけれども、自分でもどうしようもなく、みっともなくもがく人々の思い。
熱愛なのに自覚していない、みたいなね。
突然否応なくやってくる、あっけない別れ。掛け違う切なさ。
じわじわと募る愛惜の思い。
似たようなモチーフをわざと使っての変奏曲が響き合って、余韻を残します。

「まちがいだらけのハネムーン」

コニス・リトル「まちがいだらけのハネムーン」創元推理文庫

レトロな映画のような風味のコージー・ミステリ。
緊張感もあるけど、気軽に読めます。

看護師のミリエルは、出会って5日のイアンと結婚します。
家族にも内緒で…
中尉のイアンは、ミリエルが病院で担当している患者で大金持ちの老人リチャードの甥で、軍の休暇中に見舞いに訪れて知り合ったのです。
時は、第二次世界大戦のさなか。
病院は人手が足りず、未経験な素人の看護補助者が右往左往している状態でした。

ハネムーンは、リチャードの屋敷で過ごすことにしていた二人。
ほとんど部屋を出ない伯母のバイオレット以外は、広大な屋敷は無人のはずだったのです。
ところが、借金を背負った親戚たちが転がり込んできていて…

なぜか彼らを嫌う超内気なバイオレットは精神を病んでいる可能性もありました。ミリエルはそこまでと思えず、バイオレットをかばうのですが…
親戚一同はミリエルを財産目当てでリチャードと結婚しようとしていた女、と見ていたことがわかります。
有能な看護婦でしっかり者のミリエルは、自分に近づいたイアンの本心を疑うことに。
そんなとき、リチャードが羽毛アレルギーの発作で急死。
ミリエルの制服のポケットに羽毛が入っていたことを知り、凍りつくイアン。
誰が何のために…?

にぎやかな登場人物の描き分けが、古さを感じさせません。
はたして、犯人は…?
出会ったばかりのカップルが、ケンカしつつのロマンスが微笑ましい。
姉妹二人の共作シリーズ。飜訳は、3作目。

秋にシフトするリカちゃん達

Vfsh0134新しい服のリカちゃん達、3人目にさゆちゃんが登場です。
単品を組み合わせたスタイルです。
「さゆちゃん、新しい服だね」
「白でまとめたのね~」
ニットトップスと白のペチコパンツです。

Vfsh0139「ミラちゃんと香弥ちゃんは、セットでいいなあ~」
白いもこもこベストも、もうないし…でもね?
「うふ、これで、どう?」
Vfsh0138アナスタシアさんにいただいた、手編みのを肩に掛けて
「わあっ、さゆちゃん、いけてる~」

Vfsh0147「でも、もこもこベストも着たいわぁ」
スイートもこもこボレロを出してきました。
「これ、色が合うんじゃない?」
「ほんとだー」
Vfsh0149さゆちゃんは白いレースを着替えて、デニムに。
香弥ちゃんは、ブーツを長めのに。
少しずつ、秋へシフトしています。
Vfsh0156ミラちゃんも…
ブルーに合う上着が見あたらなくて、ジェニー用のを借用。
「わあっ、ミラちゃん、かっくい~」bleah

「ひかりの剣」

海堂尊「ひかりの剣」文春文庫

大学の剣道部物。
少年漫画みたいなキャラの立ち方で、わくわくと楽しめます。
あのジェネラル・ルージュ、速水晃一医師の若き日。

速水は東城大学医学部の学生ですが、まだ進路も詳しくは決めていません。
授業はさぼるけど、剣道部は欠かさない。剣の道は真っ直ぐに追求していました。硬派だったんですね。

帝華大学の清川吾郎とは、同学年のライバル。
こちらは剣道部をさぼり気味のシティボーイ。有り余る才能をもてあまし、その世界を疎んじて本気にならなかったのです。
ただ速水との出会いでライバルと強く意識し、個人的に速水にだけは負けたくないと思い始めたのでした。
それをおもしろがった高階教授に、負けたら丸坊主と約束させられる羽目に。
大学医学部剣道部の大会で、医鷲旗を争うことになりますが…

帝華の顧問だった高階教授が、東城大学に移ることになります。
あの高階教授の、まだ中年にさしかかったばかりのくせ者ぶりがおかしい。
東城大学には、吾郎の弟・志郎が入学、というややこしいことに。
兄の吾郎に対して、ライバル心を燃やす志郎。

帝華大学には、女子マネージャーとして朝比奈ひかりが入部、これが小柄だけど異常に俊敏で…?
祖父に剣道を少し習っただけで、その祖父に入部は禁じられているという朝比奈のため、説得に向かう吾郎。
山奥の寺の住職と試合をすることに。

いっぽう、清川にはそのままでは勝てないと高階に言われた速水も、個人的な特訓を始めます。
速水と清川が、出だしの原型のような性格から、変化していくのが面白い。速水が、外科医を目指すようになるきっかけも。
麻雀仲間として、田口や島津も登場。面白かったです。

NHK杯、やってます

男子フリー、大ちゃん、優勝!
一部ミスもあったけど、表現力をたっぷり見せて、4回転も成功ですよ。
よかった~。

真央ちゃんがちょっと寂しかったからねえ…
ジャンプをすべて改造中だそうで、そういう所はさすが真央ちゃん!
ホントに器が大きいと思ってます。
気長に見守りつつ、演技が花開くのを楽しみに待ってますよ。

今回は、滑りは優雅だけどジャンプが苦手な別の選手のようでした。
ほっそりとして大人っぽくなった印象。でも笑顔がなかった。
衣装はとても綺麗。
すっきりとして優雅な線を狙ってるのかな…ただ大人しめ。
日本人は大体、性格が大人しいので、衣装に元気を貰えるようなのを着た方がいいですよ!

シニアデビューの村上佳菜子ちゃん、ショートプログラムは元気がよくて最高でした!
フリーではミスもあったけど、3位は立派。

アイスダンスが見られるのも嬉しい。
母が入院したので、ばたばたしていて、所々しか見ていませんけど…

追記:NHK杯結果
男子
1位、高橋大輔
2位、ジェレミー・アボット
3位、フローラン・アモディオ(フランス)
4位、羽生結弦
5位、ショーン・ソーヤー(アメリカ)
6位、無良崇人
7位、呉家亮(中国)
8位、ケビン・バンデルペレン
9位、ロス・マイナー(アメリカ)
10位、アドリアン・シュルタイス
11位、ジェレミー・テン(カナダ)
12位デニス・テン(カザフスタン)

女子
1位、カロリーナ・コストナー
2位、レイチェル・フラット
3位、村上佳菜子
4位、キーラ・コルピ(フィンランド)
5位、アシュリー・ワグナー
6位、エレーネ・ゲデバニシビリ
7位、キャロライン・ザン
8位、浅田真央
9位、ビクトリア・ヘルゲソン
10位、レナ・マロコ(フランス)
11位、ジェナ・マコーケル(イギリス)
12位、ダイアン・スミット(カナダ)

「モロッコでラマダーン」

たかのてるこ「モロッコで断食(ラマダーン)」幻冬舎文庫

「ガンジス河でバタフライ」につぐ旅行記。
就職が決まった後の卒業旅行へ行く作者。
アフリカが目的なのですが、まだヨーロッパも行ったことがないからと、ヨーロッパ経由で。

パリでは、あまりに大量の古典的宗教画があるルーブルに飽きて、美術を理解できないのかと、やや自信喪失気味になってしまいます。
スペインで一人旅の日本人の男の子と出会い、通り過ぎるだけなんてもったいないと、本気の見学に。
ガウディの面白さを満喫とは、羨ましい。

ところが、モロッコへ着いたと思ったら、セクハラ続き。
イスラム教では戒律が厳しく、女性に近づくことは出来ないため、外国人の女性を見るとたがが外れる男性もいるとか。
今さらながら~女の一人旅は危険なのね。

しかし、ここからが本番。
案内なしで砂漠に行くというスペイン人のハンサム青年に一目惚れ、日本人の男の子と3人だけで砂漠へ。
危険な状況で、短い恋が燃え上がることに。

さらに、断食(ラマダーン)に参加しつつ、マラケシュでゆっくり滞在。
ラマダーンというのは、昼間は飲まず食わずで過ごすもの。
日没後に身体に優しいスープなどを食べ、夜中にディナー。夜明け前にも少し食べておくんだそうです。
最初の食事が空きっ腹にしみわたって猛烈に美味しく、皆で誘い合って一緒に食べるのも楽しく、食べる事への感謝がみなぎるとか。
イスラム歴で行われるので、毎年時期がずれていく。苛酷なシーズンになってしまうこともあるのですね。
とはいえ、病人や老人、子供、妊婦はやらなくて良いのだが。子供は早く一人前になりたくて、やりたがるのだそう。

親しくなったまじめな青年カリッドの故郷の村を訪問。
そこは、ベルベル人の村!
古い石造りの砦に住んでいる一家。弟妹が猛烈に可愛かったりして。
鶏小屋がトイレとか、カルチャーショックもありますが、家族愛に溢れた暮らしの何もかも心地良く、今度はじっくり本気の愛情が芽生えるのです。

とはいえ、あまりにも日本とはかけ離れた生活。
まだこれから就職しようというときに、人生の一大転換は出来かねるのも無理はない。迷う自分は彼にはふさわしくないと、泣く泣く別れを決意。
とはいえ、いったんは連絡の途絶えた彼の、10年後の様子まで出てきて、いやなかなか~良い人生ですね。

リカちゃん10月のおしゃれ

Vfsh0122ライラック色のセットを着た香弥ちゃんです。
おしゃれなお洋服ですが、ちょ~っと、涼しそう…
「わあ、香弥ちゃん、髪型も大人っぽいから、似合うね~」
Vfsh0125「ミラちゃん、ベストとブーツがいい感じね」
「じゃあ、香弥ちゃんも、ベスト着てみたら?」
「ブーツにすると、感じ変わるよね」
ミラちゃんのブーツは、ジェニー用の物です。
ジェニーの方が足が小さいので、ちょっときつめ。
Vfsh0128「こんな、ごっついの、初めて!」
こっちは誰用のだったか、わからないんですけど~
でも割と、こういうの、流行ってますよね?

Vfsh0131「一緒に記念撮影~」

「やっほ~」
Vfsh0135そこへ、さゆちゃんも登場です。
単品を組み合わせてのスタイル。
上がニットで、おしゃれ?
でも、下がレースなのは、ちょっと涼しそうかな~さて?

「珊瑚の涙」

ジャニータ・シェリダン「珊瑚の涙」創元推理文庫

シリーズ2作目。
ヒロインのジャニスは、自作の映画化が決まった駆け出し作家の女性。
1作目では出版が決まってニューヨークに出てきた所での事件でした。

ハワイで映画撮影をすることになり、義妹のリリーと共にハワイへ向かいます。
船旅ではなぜかモテそうな男性トニーに何かとエスコートされ、うまくいき過ぎのような気がしつつ~船旅ならではのロマンスを楽しんでいました。
到着すると、古くからの父の友人エイヴリー夫妻の屋敷に泊まることに。

だが女主人ジュリアは大怪我で弱っており、家の中で暮らす数人には何か秘密めいた葛藤があるらしい。
ハワイ人の村が広大な敷地内にあり、ジャニスにとっては幼なじみの住む村でもあるのです。
撮影に使えそうな風景があったはずなのですが、会いたい人は姿が見えず、ハワイ人の祈祷が行われているとか、何やらあやしげな噂が渦巻いていました…

隣の屋敷には、ジャニスと学生時代に因縁のあった派手な女性フェイが住んでいるとわかります。
しかも、ジャニスとトニーは知り合いらしい?
フラダンスが特技だったメイドのマリアが、入江に浮かんでいるのをジャニスが発見します。ところが、死体が消え…?

作者がハワイに住んだ経験を生かした~独自なエピソードがいいですね。
ジャニスの亡くなった父の面影や書き残した物も登場。
生き生きした描写で、昔の作品と感じさせない。
中国系のリリーの頼りになる相棒ぶりも、板に付いてきましたね。
コージーっぽい印象ですが、書かれた年代を考えると、そうでもないのかな。

リカちゃんの新しい服

Vfsh0107リカちゃんの服を買いました。
ちょっと前なんですが…
Vfsh0116ブルー系のセットは、ミラちゃんに着て貰いましょう。
金髪の子は、ブルーが似合いますね!
目の縁もちょっと、こんなブルーだし。
Vfsh0118細部までよくできている、可愛いお洋服だと思います。
ちょっと、夏っぽいけど…
…ブルーバカンスという名のセットですもんね。
Vfsh0119じつは買ったときには「リカちゃんの夏服」というタイトルにするつもりでした。
9月はじめの猛暑の頃ならともかく、すっかり出遅れcoldsweats01
白いもこもこベストを羽織り、焦げ茶のショートブーツで、
ちょっぴり、秋仕様へ。

Vfsh0123さて、もう一つのセットは…
香弥ちゃんに着て貰いました。
この子は何となく色っぽいですねえ~11歳なのに?!
藤色、似合います。
ライラックミルフィーユというタイトルが付いたセットです。
このセットは、大人っぽいお人形さん達にも着られそう!と思って選びました。
しかし、涼しそう~
2日後に続きます。

「東洲しゃらくさし」

松井今朝子「東洲しゃらくさし」PHP文庫

松井今朝子の、これがデビュー作。
歌舞伎界を描くのは、独壇場ですね~。
今に伝わる名門の名前が当時からそのままというのに、感慨が。

上方で名をうって、江戸に乗り込んでくる狂言作者(脚本家)並木五兵衛。
上方と江戸(東洲)の違いが、五兵衛の視点から、描かれます。
若い頃に五兵衛が親しくしていたことがあった女形の富三、が今では瀬川菊之丞を継いで、大きな存在になっていました。
しきたりの違いから、五兵衛は当初は大失敗しますが、辛抱が足りないと菊之丞に諭されます。
しだいに、こつを覚えて成功の道を歩むのでした。

田沼の時代が終わり、贅沢は禁止され、政道を批判などしたら手鎖の刑を受けたりという~厳しい時代。
生き残りを賭けた、絵師や版元の工夫や努力。
芝居をかけるには大金がかかる。歌舞伎役者が座元をつとめるような江戸のやり方では、大借金を背負って、芝居小屋がつぶれてしまう。
それでも、何としても芝居をやりたいという人が必ずいるので、その熱意で続いてきたというのは、作者の実感でしょう。

詳しいことがわかっていない写楽。
実像はこんなだった…?
正式な絵の修行をした形跡はなく、突然現れたそのわけは…
芝居の背景を書く絵師の彦三の才能に五兵衛が目をつけ、江戸での仕事に強力を頼んだのがきっかけで、上京したという設定になっています。
新しい才能を求めていた蔦屋重三郎に、役者絵を依頼され、大首絵のユニークさで評判を呼ぶことに。

無口で無骨な彦三でしたが、深川になじみの女も出来ます。
公式に認められた吉原と、張り合うほどに栄えた深川の岡場所。
たまに手入れがあると、女達は吉原の最下層にやられるという残酷さ。
この頃、彦三を引き回していた二八という男が、最後の方で、十返舎一九となったり、売れるのが遅咲きだった狂言作者がこののち鶴屋南北になったり。
曲亭馬琴や葛飾北斎の名も見えます。なんとゴージャスな時代!
いかにも江戸時代!の濃厚さで、描かれます。

「勝手に来やがれ」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「勝手に来やがれ」集英社文庫

「お騒がせなクリスマス」に続く作品。
ステファニー・プラムもの番外編の、第二弾。
第三の男登場?という~こんな手まで出してくるとは。
大柄で金髪のディーゼルは見た目はいいんですが、超能力があるらしく、とんでもない面を持った人物。
セクシーではあるものの、今のところは~モレリやレンジャーのようには惹かれていない様子。

ステフが仕事のためにというか、保釈逃亡者のためにというか、ディーゼルと共に、なぜか他人の縁結びに精出す羽目になるという~ほのぼのユーモア編。
時あたかもバレンタインの時期。
あちらでは別に、女性が告白するわけではないんですよね。
恋の季節には違いないらしく~思いがけないカップル誕生は、楽しく読めます。

ステフの姉の結婚が、番外編で縁結びのついでに出来ちゃうとは。
姉の結婚をお膳立てするために、仮にディーゼルとステフが結婚する振りをするという手に。
これには、いつもは呑気なお父さんが、モレリもレンジャーもいないのを見回して、こいつだけはダメだと銃を持ち出そうとするのが笑えます。

本命モレリが出てこないのは、ある意味、お約束?
犬のボブは、モレリの留守中ということで預かっているので、一緒です。

北海道のカレー

100914_154142北海道展の2週目。
イートインでカレーを食べました。
えらく大ざっぱなタイトルですが~
北海道のカレーって食べたの初めてだから。
100914_154152ビーフだけのシンプルなカレーです。
あ、タマネギとかは入ってるんでしょうけど~
すっかりルーに溶け込んでいます。
100914_154243味は美味しいけど~
辛目!
食べ切れませんでした…残念です。
何かサラダでもあれば食べられたかも。
本店ならあるんでしょうね。
100914_155213伝統あるお店らしく、
カウンターの前のガラスにはこんな展示がしてありました。
100914_155303ランチョンマット代わりに、各席にもこういうのが敷いてあります。
五島軒って有名らしいですね。
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「想い雲」

高田郁「想い雲」角川(時代小説文庫)

みをつくし料理帖の第3弾。
四つの物語には、おいしい料理一品をポイントに。
とてもいい感じです。

上方から出てきた娘・澪は、蕎麦屋の種市に見込まれ、今では「つる屋」を任されています。
庶民向きだけれど、上方の料理を基礎に、江戸の材料を生かし好みを考えて、手をかけた細やかな料理。
評判をとったために、模倣が現れるのですが、へこたれずにまた次の品を出していく才能の持ち主。
高価な鰻は出せないので、料理は「う尽くし」で楽しいメニューに。

ご寮さん・芳の赤い珊瑚のかんざしを巡っての「豊年星」
芳の息子で行方の知れない佐兵衛の事が少しわかるのですが、思いがけない話に?

「想い雲」は吉原で鱧を料理して欲しいという依頼で出かけていくと…お料理は「ふっくら鱧の葛たたき」
はもが噛みつくとは!しかも、血に毒があるって知りませんでした。

「花一輪」の章は、「ふわり菊花雪」
澪は女性ということで偏見も持たれますが、女性の料理人を売りにした店も出ます。
しかも、いぜん「つる屋」があった場所に…
驚く澪は抗議して突き飛ばされ、足を捻る羽目に。
しかも、その店が食中毒を出したために、澪の店が出したのかという濡れ衣で客足が遠のきますが…
又次に来て貰い、酒を出す日を作る工夫でまた繁盛するように。
憧れの小松原に、駒繋ぎという花にたとえられて、ほんのりする澪。

「初雁」の章の料理は、「こんがり焼き柿」
下足番のふきの弟が、奉公先から逃げ出して、行方不明に…?
けなげな子供達も成長していくんですね。
生きる厳しさもありつつ~ほのぼのとした気持ちになれます。

「死者の短剣 惑わし」

ロイス・マクマスター・ビジョルド「死者の短剣 惑わし」創元推理文庫

地の民の娘フォーンと、まったく異質な~湖の民の中年の警邏隊員ダグとの運命的な恋を描くファンタジーです。

わけあって家出をして、大きな町へと向かう街道を一人歩くヒロイン。
フォーンは地の民の娘で、自称20歳ですが、小柄でほとんど子供に見えます。
地の民はあまり広い世界を知らず、実はまだ18歳のフォーンはまったく世間を知らないまま出てきてしまったのでした。

ところが、人間を食らう悪鬼が近辺におり、大きく育ちかけているために非常に危険な事態になっていたのです。
警邏隊は悪鬼を探して乗り込んできていましたが、警邏隊員のダグは悪鬼の手下に少女が拉致されるのを目撃、単身で追うことに。
湖の民は長身で長命、ある感応力で悪鬼を探すのに長け、心を開けば互いに感知し合う一種の超能力者。
力を尽くせば、治癒能力もあるのです。

若い頃にあった無惨な襲撃事件で妻子を失い、危険な任務に進んで臨んでいた孤独なダグ。
危機を救われたフォーンは、ダグを信頼し、いざというときには勇気も発揮します。
年の離れたダグもまた、フォーンの活力と素直さに心を癒されていくのでした。
まったく違う民と育ちの二人が出会ったとき、世界が変わる…?

いきいきした描写でありありと描かれ、引き込まれます。
設定はかなり変わっていて、さすがビジョルド。
とはいえ未来社会が中世的な村社会になっているという点や、ゾンビのような生き物、動物を変化させた使い魔のような存在など、とっつきにくくはありません。
4部作の第一部という事で、1巻の前半は冒険もの、後半はほとんどロマンスものというか、ファンタジーにしては恋愛描写が詳しい。同時にヒロインの生育環境とそこから大人になって巣立っていく過程が描かれています。

農村の家庭がけっこうひどいんですが、問題はそれなりに解決を見ます。
フォーンが家族の誰にも黙って家を出たのを理解しかねていたダグでしたが、乱暴な兄たちにいじめられて育ったというので無理もないとわかってきます。
両親には愛情がないわけではないのですが、すぐ泣く末っ子が子供に見えて、何が起きているかわかっていなかったのでした。
織物が得意な盲目の伯母が一番の理解者で、今度も味方になってくれるのです。
家父長制の地の民は、湖の民から見るとやや女性蔑視的?
母系社会らしい湖の民にはまた違うタブーがあるので、2巻はそちらが出てくるのかな。

バービーさんのドレスアップ

Vfsh0682ファッショニスタのドレスを借りました。
バービーでも若手?の珠里さんの登場です。
ファッションフィーバーというタイプのバービーさん。
Vfsh0685いかがでしょう~?
何だか大人っぽいですね。
嬉しそうです。
華やいだ気分になるのかしら?
Vfsh0689プレゼントを素直に喜んでいるヒロイン?
高校卒業のパーティーみたいかも。
Vfsh0692なかなかスタイルがいいですよね。
(当たり前?いや、バービーさんの中では控えめなんですよ)
セットは、カリさんがバルーンワンピを着て撮影した所。
Vfsh0694「ハ~イ!」
ベーシックスのカリさんも登場です。
珠里さんもこのドレスだと、
自然と大人っぽいポーズになるみたい?wink

「傍聞き」

長岡弘樹「傍聞き」双葉社

2008年の日本推理作家協会賞の受賞作。
好印象の短編集です。

「迷い箱」は、更生保護施設の施設長の女性・結子が主人公。
刑務所を出所したばかりの人間が社会復帰していくために、しばらく暮らす施設。
辞めることを考えている結子ですが、今は碓井という出所者のことが特に気になっていました。
過失とはいえ女の子をはねとばして川に落としてしまい、実刑を受け、娘を亡くした遺族からは決して許さないという手紙も来ていたのです。
碓井が自殺しはしないかと、折に触れて気遣う結子でしたが…

「899」は、消防署員の話。
消防署員の諸上が気になっていたのは、隣のアパートに住む美しい女性・初美。
赤ちゃんがいるのですが、勤めに出るときは預けているはず。
ところが、火事が起きたときに室内に赤ちゃんが残されているという‥
現場で、同僚の不審な動きに気づいた諸上は?
哀しみだけでなく、人を赦す包容力を感じさせます。

表題作の「傍聞き(かたえぎき)」とは信じさせたいことを当人に言うのではなく、他の人に話している所を漏れ聞かせること、だそう。
刑事の啓子は、4年前に先輩刑事の夫を亡くし、思春期の娘がときどき急に口をきかなくなるのに困っていました。
ある日、かって逮捕した男が近所のホームレスとなり、復讐されるのではないかと心配になりますが‥?
かなり作り込み過ぎたような話だけど、丁寧に描かれています。

「迷走」は、救急隊員の話。
もうすぐ結婚する相手の父、つまり義父になる予定の~先輩の仕事ぶりを知りたくて、救急車に同乗した蓮川は‥
先輩の奇妙な行動にどんなわけがあるのか?
期待通りの結末。面白かったですよ~。

「ガラスの中の少女」

ジェフリー・フォード「ガラスの中の少女」ハヤカワ・ミステリ文庫

アメリカ探偵作家クラブ賞、最優秀ペーパーバック賞受賞作。
蝶を見て思い出す回想シーンから鮮やかでぴりっと。
わくわくしますね~。

1932年、禁酒法の時代のアメリカ。
メキシコ人の少年ディエゴは、17歳。
頭の切れる詐欺師のトマス・シェルに拾われて息子同然に育てられ、大男のアントニオと三人で、仕事をして回っていました。

最近の役は、霊感のあるインド人という触れ込みで、ターバン姿。
母の霊に会いたいという金持ちのパークスの邸宅で、降霊会を催しましたが、その時にシェルが少女の幻影を見ます。
霊魂の存在を信じていないシェルなのに…

ディエゴにとっては、メキシコ人のメイドで可愛いイザベルに出会ったことのほうが重要だったのですが。
数日後、ハロルド・バーンズの娘シャーロットが行方不明と新聞に出て、これがあの時見た少女だというシェルは、無報酬で少女の行方を捜そうとします。
それが、思いも寄らない展開に?

バーンズ邸には、本物の霊媒師と名乗る美しい女性・リディアがいて、彼女の導きで、何と遺体を発見してしまう。
彼女は何者かに襲われて身を潜める必要に迫られ、彼らで匿うことにするのですが‥
バーンズの知人に犯人がいると、シェルは睨みます。
ひたすら謎を追っていった先には、恐ろしい秘密が…

ゴム女や犬男など、とんでもない危機に際して集まってくる詐欺師仲間達が楽しい。
時代色があり、闇は濃厚で、不気味さもあります。
それでもジェフリー・フォードの他の作品に比べると、ぐっとわかりやすいエンタテインメントになっています。
テンポが良くて、すごくキャラが立っているので、読みやすいんですね。

ボクの場所、とった~!

Vfsh0785新聞をソファの上に広げたら~
ざばっと猫が飛び乗ってきました。
「ここ、ボクの~!」
て感じです。
Vfsh0786「ん?何だか後ろでアヤシイ音が…」
父が何かやっている音を気にしています。
Vfsh0787「でもボクは降りないからね」
しっかと手を安定させています。
Vfsh0788あの~新聞、読み始めたばかりなんですが…
「でもボクは降りないよ」
目に物言わせつつ~?じっと頑張ってます。
Vfsh0793「はいはい、いいよ、そこにいても」
「えへ、じゃあ、そゆことで」
落ち着いたようですhappy01

「家、家にあらず」

松井今朝子「家、家にあらず」集英社文庫

時代物です。
大奥もの~といっても、江戸城ではなく、大名家の話。

母を亡くした17歳の娘・瑞江は、遠縁の伯母が勤めている大名の砥部家に奉公に出ることになります。
父の笹岡伊織は江戸北町奉行同心。つまり八丁堀勤め。
これが1年ごとの契約というか奉公とは~驚きました。

瑞江がおば様と呼んでいた浦尾は、表の老中に匹敵する御年寄職という大奥のトップ。
威厳があり、何度か会ってはいましたが、親しみまではなかったのです。
大奥にいったん入ると出られないのが原則ですが、江戸城ではないので、行儀見習いの腰掛けも多くいたという。
もちろん殿様のお手つきともなれば、出られないわけですが。

瑞江は、三の間というところに配属され、御年寄の姪にしては下といぶかられます。
下働きのお末よりは上だけど、そのすぐ上という、かなり下の方の勤めになるんですね。
半端な立場から、無視されたり、嫉妬されたり。
それ以上に不可解な出来事に、勝ち気な瑞江は巻き込まれていきます。

一方、町では花形歌舞伎役者の心中事件が起きていました。
相手が砥部家の女中と知って、心穏やかではいられぬ父の伊織。
しかも、心中はどうやら偽装?
若い頃に親しかったという歌舞伎の女形・沢之丞に聞き込みをすると‥

大奥の中でも怪死事件が!
大名家の奥には、容易に手を出せません。
御年寄の浦尾は、お家騒動の核心に関わっている可能性があり、真相に近づけば瑞江の身が危ない。
父に手紙を書く瑞江、娘の身を案ずる父は?
ぐいぐい読めてしまいました。

著者は1953年、京都府生まれ。
実家は祇園の老舗料理屋で、祖母は初世中村雁治郎の娘。
早稲田の演劇科を出て、松竹に入社。歌舞伎の脚色・演出を手がける。
97年に「東洲しゃらくさし」でデビュー。

「君を想いて」

ジル・チャーチル「君を想いて」創元推理文庫

グレイス&フェイヴァー・シリーズも5冊目。
1933年のアメリカ。
もとは大金持ちの上流階級でしたが、大恐慌で財産を失った兄妹。
大伯父の遺言を守るために、田舎町のはずれにある大邸宅「グレイス&フェイヴァー」に住むことになった~利発な娘リリーと、ハンサムで優雅な兄のロバートの二人が、主人公。

今回は、人手が足りなくなった養護ホームの手伝いを一時することになりました。
育ちのいい彼らが、モップがけや洗濯物運びといった力仕事に奮闘します。
その初日に、昏睡状態に陥った老人が殺されたのです。
頑固で嫌われ者ではありましたが、余命数時間の老人をなぜ…?

ルーズベルトが大統領になったばかりの時期。
まだ珍しかったエレベーターをつける話なども、面白い。
ロバートが生来のものぐさで重い荷物を3階まで運ぶのに音を上げ、エレベーターをつけたらと提案したのです。
しっかり者の経営者ミス・トウィベルも同意し、ロバートが便利屋の兄弟に依頼したのでした。

老婦人の話し相手としても人気の出るロバート。
活発な妹リリーのほうは事件に興味津々、捜査に協力します。
お金に困ってはいても、どこかのんびりした時代の雰囲気。
人手が足りない田舎町のこと、署長のウォーカーは、近くの町の捜査にも手助けに駆り出されることに。
氷の溶けた湖に浮かんだ死体の事件はやがて、こちらの事件と交差してくる…?

小さな町の警察署を背負って立つウォーカー署長の視点からも、ほぼ交互に描かれます。
警察の捜査とのかねあいなど、まとまりが良くなってきたように感じました。
ただコージーにしては、恋愛色は少ない作品なので、このタイトルはどうかな。
ノスタルジックな雰囲気には、合いますけどね?

北海道展のなごみ丼

100907_154943北海道物産展といえば、行かずにはいられません。
美味しそうな写真につられて、ふらふら~と~
100907_154955蟹は欠かせません☆海老もね☆
イカが~イクラが~!
新鮮!

今回は、ウニがあるセットは我慢しておきました。
100907_155005このイカが、美味しそうでしょぉ~bleah
またしても、函館のお店でした。
北海道でも、とくに函館と言えば…!なのかな?

「天才たちの値段」

門井嘉喜「天才たちの値段ー美術探偵・神永美有」文春文庫

タイトルどおり、美術品の真贋と値段を巡っての短編連作。
鑑定家と助教授の協力関係が、なかなか楽しい。

芸術史の助教授・佐々木は、本物を見ると舌に甘みを感じるという天才鑑定家の青年・神永美有に出会います。
これがなかなかの美青年!
ボッティチェッリの知られざる絵画「秋」を見て欲しいという画商の依頼で訪れた館には、初代館主の子爵が大正時代に東ヨーロッパで買い付けたという絵が壁にはめ込まれていました。
確かに名品だったのですが、さすがに佐々木はボッティチェッリとは断定しかねて…?
ところが神永は、本物と断じて、買い取ろうとしているらしい。
青年の全財産を投じての価格も、本物のボッティチェッリにしては、半端な値段だったりするのがまた妙といぶかる佐々木。
はたして、その理由とは?

画学生の実家にある蔵から出てきた古地図は、値打ちがあるものか?
仏ねはん図の不自然なポーズの意味は?
蒐集家だった佐々木の祖母が、遺言に残した謎は?

佐々木が畏敬の念を抱いていた美術書専門の古書店主が、神永の父親と知り、羨ましく思うのでした。
とはいえ、佐々木も祖母が蒐集家という家系なんですね。
祖母は祖父の遺産をアール・ヌーヴォーのガラス器などにつぎ込んでいました。
二人の娘のうち謎を解いたほうに、見る目があって末永く大事にしてくれそうだからという意味で、全財産を譲る、どちらも正解したら折半、と遺言したのです。
佐々木の母は入院中で、いきりたつ伯母と対決するのに、佐々木は神永の力も借りることに。

有名な絵画や美しい物が出てきて、楽しい。
詳しい事情は、ひたすら感心して読むしかないんですけど…
才能を認め、信頼を増していく佐々木と神永の関係。
登場人物たちそれぞれの過去への思いや、張り合いつつ謎解きに夢中になる気分、心配りゆえの嘘が優しくて。
やがて訪れる変化の時。
気分良く読み進められました。

「捜査官ケイト 過去からの挨拶」

ローリー・キング「捜査官ケイト 過去からの挨拶」集英社文庫

主人公ケイト・マーティネリは、サンフランシスコ市警の捜査官。
このシリーズ6年ぶりの新作。

ケイトは、豪邸を手放した同性の恋人のリーとその娘である3歳のノーラと、小さな町に住んでいます。
身近に住む自由な雰囲気の友人達と行き来する~なごやかな暮らしを満喫していました。

ホームズ愛好家のクラブが登場。
被害者フィリップは自宅の一部をアンティークで揃え、ホームズの部屋そっくりにしていたという凝りよう。
ヒロインのケイトはホームズには詳しくないのですが、作者は別シリーズで、ホームズが愛弟子の女性と結婚したという設定のシリーズを書いているので、非常に詳しいわけで。

謎の未発表原稿が出てきて、それを巡って起きたらしい殺人事件を扱うことになります。
その内容は…
1924年に、サンフランシスコを訪れたイギリス人シゲルソン(ホームズが使っていた変名と同じ)が、夜の町を探訪。
ビリー・バードソングという女装の歌手と知り合ったという。
恋人の軍人ジャックから連絡が来なくなった事を心配していたビリーのために、シゲルソンは捜査を始めるのですが?
悲恋が切ない。

原稿の真贋は明らかにされないままですが、別シリーズではホームズは実在人物なので、ドイルではなく彼自身が書いたということなのでしょう。
その原稿にも出てくる性別を偽った結婚の話(こちらは史実らしい)などが、現代の主人公らにも絡んで来ます。

読んでいると~ただ普通に愛し合うカップルというだけで、食事を楽しみ、子供と遊び、普通の行き違いやケンカもあり、なんの違和感もないんだけど。
当人達が回りに認められるのは、至難の業だったことでしょう。
サンフランシスコで同性結婚が公式に認められた、というタイミングのようです。
2007年飜訳発行。

後ろ姿3人娘

Vfsh00153人娘のシリーズ記事、今回でまとめましょう。
後ろ姿です。
文那さんは、こんな感じになってます。
髪の柔らかい色に、帯のピンクが合うかな~と。
春海ちゃんが最初、浴衣にしていた帯です。
Vfsh0014
朋香さんは、色違い?の椿と梅柄の帯で。
なんだか一段と後ろ姿も可愛い?

Vfsh0033この帯、真後ろはつまんないから、立ち姿でね、と美冬さん。
さすが姐さんは粋な立ち姿?!
Vfsh0013じゃあ、3人揃って~!

撮影終了!
Vfsh0022「よかった~」
「うふふ、楽しかった?」
「堪能しました~!」

「武士道シックスティーン」

誉田哲也「武士道シックスティーン」文春文庫

高校の女子剣道部の話で、元気いっぱい。楽しく読めます。
シリーズ一作目。
対照的な二人の女子の出会い編。

やたらと強くて勇ましい磯村香織。
父は警察の指導者で、兄も剣道をやっていた家庭に育ちましたが、兄はもう剣道をやめてしまっています。
その原因は、父が指導した男子に負けたせいだと思い、その相手の岡巧をライバル視し、いつか復讐したいと思っている香織。男子では、試合のチャンスもないんですけどね。
子供の頃から香織が通う近所の桐山道場の稽古は厳しく、子供向きではないという批判もされていました。

一方、小学生の頃は日舞をやっていて、家庭の事情でそれが続けられなくなったために「和風で立ってやる事」という理由で、剣道部に入った早苗。
正反対な二人なのが、笑えます。
地域の小さな試合で無名の選手・甲本早苗に負けて以来、意識して探していた香織。
同じ高校で親しげに話しかけてきた生徒・西荻が、じつはあの甲本早苗と知り驚愕。親の離婚で名字が違っていたのです。

協調性のない香織は、先輩にも生意気な檄を飛ばし、しだいに孤立してしまいます。
無骨な父親とは何かとけんか腰という関係で、兄も心配しているほどでした。
強気で攻撃一本槍の香織が、途中で深く悩む所が可愛い。
宮本武蔵の五輪書を座右の書とし、昼休みは片手で持ち上げて鍛えながらおにぎりを食べるって…

早苗のほうは、型としての剣道が好きで、深く考えていなかったのでした。ある意味、戦う気がなかったのですが、香織に刺激を受けつつ、少し考え方も変わっていきます。
日舞をやっていたために身のこなしが身についているのと、性格的なものがうまくはまると(香織に言わせればお気楽不動心)、良い結果を生むときもあったのです。
美人でモデルだけどちょっと意地悪な姉に、鍛えられていたりして。
父が借金を背負って離婚になったという経験がある分、大人びているかも。
家庭の様子を冷静に見ているあたり~けっこう芯が強い子なんですよね。

と実は、読む順番が前後してしまい、これがセブンティーン、エイティーンよりも後になったので、なるほどこういう出だしなのね~と一人大きく頷いて納得しているのでした。
でもナインティーンも読みたいわぁ。20歳になると語呂が悪くなっちゃうけど?

「魔法泥棒」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「魔法泥棒」創元推理文庫

英国児童文学の女王ジョーンズの最近の作品。
魔法使いが守っている地球。
異世界の住人が、この地球の諸々の科学技術を、こっそり盗んでいる…?

魔法使いの内部裁定評議会(リング)のマークやアマンダ、グラディスなどのメンバーが、これを阻止すべく異世界襲撃隊を組織することに。
ところが原因不明の事故で、送り出されたメンバーのうち、生き残ったのは女性5人だけ。
旅行者と偽って敵の監視機関に滞在し、女性だけの奇想天外な襲撃が始まります。

アマンダの妹ジーラは、一人で生んだ幼い息子マーカスを連れて密航していました。
マーカスの父は、評議会のトップのマーク。
彼とその妻の不審な様子にショックを受けて別れ、彼らの目から子供を隠したかったのです。
何とか無事にたどり着いてはいましたが、魔法の訓練を受けていないため、最初は員数外と迷惑がられるだけ。
優秀な姉のアマンダに比べると、ジーラは綺麗だけど長続きした仕事や特別なキャリアがない地味な存在なのでした。
ところがジーラは、実はコントロールされない魔力を持っており、事態の鍵を握ることに‥!
マークは、突然姿を消したジーラがアマンダの妹とも知らず、心を残していましたが‥?

地球の魔女達が着いた監視機関とは、五国からは離れた修道院のようなアルス。
魔法を盗み出している現場なのですが、なんと女子禁制。
首座のローレンスはがちがちの石頭で、人材不足を嘆いていました。
落ちこぼれに見えた新入りのメンバーは、大公の跡継ぎの若者トッドや、ケンタウロスのジョシュら。
意外な事態に直面して、個性を発揮していきます。

厳しい生活とまずい料理に退屈していた配下の者達は、有能な魔女達の優しい手に、ひそかに籠絡されていくのです。
ジーラとキスしている所を見つかったトッドは、誓約を破った罰として地球に追放され、マークの妻の愛人となってスパイとなる指令を受けますが?
ジーラは、ケンタウロス達と逃げ出すことにしますが‥

もともと子供向けにしては大人っぽい~濃い内容の作品を書いてきた作者。
特にこれは大人向けということで、ある点で違いがあります。
つまり、いくつものカップルが~?
異世界が地球から技術を盗み出そうとした理由や、その顛末もひと捻りあり。
桁違いの魔力を持つグラディスおばあさんが、いざ敵地へ向かうときのふわふわしたファッションが傑作。
面白さは変わらず、元気でにぎやかなワールドです。

帯を替えてポーズ

Vfsh0009着物3人娘です。
9月から着ている単(ひとえ)ですが~
せっかくだから、帯を替えてみました。
どうでしょう。
両脇の二人には、今度は花柄の帯~ちりめん地に椿柄です。
Vfsh0026朋香さんは、えんじ色に椿の柄。
娘さん~て感じで?かわいいですね。

Vfsh0028文那さんには、こんな帯も似合うのでは~
あ、ずっと着てるから、ちょっと着崩れしちゃったかな…

Vfsh0016美冬さんは、粋な縞帯で~
ポーズも粋なお姉さんです。

Vfsh0018「ね、こうやって座れる?」
「お~和風ですね!え~っと、…あれ?」
「だいじょうぶ~?」
Vfsh0019「お着物で膝立ちって、色っぽいかも」
「でも、わたし達、正座までは出来ないでしょ?」
「こうすれば、もうすぐ座れそうに見えるのよ」
と美冬ねえさん。
「な~るほど!」flair

「女ざかり」

丸谷才一「女ざかり」文藝春秋

教養小説としても中身の濃い1993年の作品。
何かで話題になっていたので、再読してみました。
具体的には、すっかり忘れちゃってたので‥
熟年の働く女性を、恋もする美しく魅力的な存在として描いたので、話題になった印象があります。

新日報の新聞記者の南弓子は、45歳で論説委員になります。
同時期に論説委員になった浦野は、取材記者としては名物男で優秀ですが、じつは文章を書くのは苦手!で有名な男。
苦笑しつつ、手を入れるのを手伝う弓子でした。
この二人の出世は順当なものではなく、派閥争いで有力候補が取り除かれた果ての偶然という内部事情もあったという~大会社では意外にありそうな?なりゆきってことで。

弓子は、若い頃に見合い結婚をして娘を生んだのですが、まったく家事を手伝わない夫に家庭に入ってくれと言われて、離婚。
以来独身ですが、20年来の愛人がいました。週に一度講義に上京する哲学教授・豊崎と逢瀬を重ねていたのです。
取材で知り合った各界の魅力的な男達とも、長く友達付き合いを続ける~魅力ある大人の女性なのですね。
当時としては、大胆なイメージでした。

彼のことで悩んでいるときに論説で筆が滑り、中絶問題について、穏当でない言い回しをしてしまいます。
最初は問題にもならない~というのも、社説を真面目に読む人は少なく、社長も読んでいないせいとは笑えますが、やがて、どこかから圧力がかかって、閑職にとばされそうになるのです。
どこから、なぜ、圧力がかかったのか?人脈を駆使して、弓子の闘いが始まります。

弓子の伯母である往年の女優や、裏社会の浅岡、弓子の娘の千枝とその恋人候補が会いに行く書家や、はては首相の田丸など、さまざまな人物がそれぞれに面白い。
更年期障害の豊崎の妻や、子供のようになってしまっている田丸の妻など、妻としての人生にも陰影のある描き方。
日本の歴史や社会についての考察もあちこちにちりばめられていて、何とも読み応えがあります。

「隣のアボリジニ」

上橋菜穂子「隣のアボリジニ」筑摩書房

守り人シリーズの作者・上橋菜穂子が、もともと文化人類学者でもあるのは知られているところ。
毎年オーストリアに出かけているそうですが、これは1990年に最初に行ったときの体験記。

アボリジニの話を聞きたいと思っても、いきなりインタビューに行って話して貰える物ではないでしょう。
ボランティアの小学校教師として滞在し、しだいに信頼を得ていくのですが…
最初に驚いたのは、混血が進み、街中で暮らしているために、見た目は区別がつきにくいことだったそう。
子供達は屈託なく一緒に遊び、表面上は差別や対立があるほどに思えない。

ただアボリジニの住居はまとまっているようだし、定職に就いている人が少ない現実もありました。
最初に親しくなった教師補助員のローラは、もうあまり伝統を知らない世代。
その伯母などの話は、激動の生涯ですが、伝統的な生活への興味は満たされます。
見上げれば星の見えるブッシュの中で、生まれたんですね。

一口にアボリジニというが、これは英語の「原住民」から来ていて、実際には400もの言葉の通じない集団があったとか。この地域の住民は自分達のことをヤマジーと言っているそう。
入植した白人のとったやり方のひどさも、何ともいえないものですが。
30万以上いたと推定されるアボリジニは白人入植後3万人程度に激減。いずれ消滅する野蛮人とさえ思われていたが、絶滅はしなかった。主に白人男性のレイプによって‥

もとは狩猟採集民族なのは、ネイティブ・アメリカン(いぜんでいうインディアン)と同じですね。
勝手に移住して森の木を伐り、囲いを作ってしまう白人達。
それに対して、すべてに精霊が宿り、土地は神にゆだねられて人が守るべき物と考え、自分たちの聖地から離れることも出来ないアボリジニ。
多くは奴隷同然の牧童となって、給金なしで働いていたそうです。
1901年にオーストラリア政府が対策に乗り出すと、教育的配慮という名目で子供が収容所に入れられ、親子が引き裂かれてしまうケースも。
1967年から72年にかけての法改正で人権を認められるようになると、今度は、給料を払えない牧場主に追い出されてしまうことに。

アボリジニといっても元々いろいろな民族の違いも想像以上にあり、さらに個人の性格もあるのはもちろんです。
部族の掟はかなり厳しい。ちょっと韓国を連想…ほとんどは違うんだけど、家族を大事にし、親戚は結婚できないことなどで。
葬儀と婚姻のしきたりは非常に大切にされ、これを省くことは出来ないそうです。
家族愛が強く、根は陽気な人が多いみたいなんだけど。
呪術など、想像外のことを伝えている部族もあるらしい。
町に住んで、白人やハーフと結婚し、キリスト教徒になっている方が既に多いんですね。

政策の変遷に翻弄されて、福祉で食べている方が多いとは。
貧しい飲んだくれのようなイメージがあるらしいが、もともと差別があって就職が難しいので、悪循環に。
「腰布姿で槍を持った野蛮人でない、私たちのようなアボリジニもいることを伝えて」と頼まれたそう。
2000年発行。
力のこもった内容です。

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