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「神去なあなあ日常」

三浦しをん「神去なあなあ日常」徳間書店

一読の価値有り!
幅広い世代に読んで貰いたいです。
「なあなあ」とは「ゆっくり行こう」「まあまあ落ち着け」といったニュアンス。「のどかでいいお天気ですね」までこれで済ませたりするという。

横浜の高校を卒業したばかりの主人公・平野勇気。
進路を決められずにフリーターでいいと思ってコンビニでバイトしていたら、突然、担任と母親に、林業の研修生として、人里離れた村の奥に放り込まれてしまいます。
神去村は、三重県中西部にありました。

指導係の与喜(ヨキ)は、会うなり、勇気の携帯を開けて電池を捨ててしまう強引さ。どうせ圏外なのにね。
慣れない力仕事で、けっこう危険もあり、失敗ばかりの勇気は、萎縮してしまいます。
ヨキの横暴や人恋しさに何度か逃げ出そうとも思うのですが、村には美女もいて…

派遣先のトップ、中村林業株式会社の清一さんは、おだやかでいい人でした。
古い家柄で、おやかたさまとも呼ばれる清一さん。その奥さんの妹で、小学校の先生の直紀に、勇気は惹かれていきます。
若者の少ない村で、清一さんの息子になつかれ、ヨキの犬ノコとも仲良くなって。
情けなかったり、悔しかったりもしつつ、男達の技のすばらしさと美しい村の風景に魅せられていくのでした。

お祭りがまた凄いです。
一丸となって行う神秘的な本気の祭り。御柱祭りのような…
(…危険な所まで犬を参加させるのはどうか?ってのがちょっとだけ気になったりして。もちろん、怖いことになんかはならず、勇気が良い所を見せる話なんですけどね)

1年の出来事をわかりやすいタッチで描いています。
知らない世界に飛び込んでみるのも、良い経験になりますよね。
林業や田舎の暮らしにも新鮮な興味を感じる人が増えればいいな…なんて、素直に感じました。

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コメント

三浦しをんさんは、読後感がいいですね。絶対読者の期待を裏切らないと言うか~
本当の人生もこんなふうにうまくいけばいいのにね。
御柱祭りは大迫力でしたねえ~! こんなところで、のんびり暮らすのもいいかなと思わせてくれる作品でした。

marieさん、
確かにね☆三浦しをんさん、ハズレなし!
読後感が良いのは、長年熱心な読者だったからかしらね。
本当の人生も…そうですねえ…
御柱祭り、思いがけないぐらい迫力で、面白さが増しました。
こんなところで暮らすのもいいかなあ…って、思わせられますよね

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