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「ツ、イ、ラ、ク」

姫野カオルコ「ツ、イ、ラ、ク」角川文庫

恋は落ちるもの…
最高傑作という評判を知って~読んでみました。
ある地方都市で育つ~小学校から同級の、数人の仲間達の恋愛模様が描かれます。
かなり古い話のようにもとれる出だしで、世代によって好きなように共感できる仕組み。

お金持ちのお嬢様で長身、クラス一の美人で鷹揚な岩崎京美。
京美をたてながら子供なりに権力をふるう、大人びた統子。
小柄で可愛い、家庭科の得意な~ハルこと温子。
特に取り柄はないが自分を知る、穏やかな頼子。
一人の世界を持ち、本気で群れに入らない森本隼子。
ずっと鍵っ子で、一人でテレビを見たり絵を描いたりしている空想好きな少女は、地味だがそれなりに早熟でもあったのでした。

クラスのまとめ役の太田君は、京美と公認のカップルとして小学校時代から互いにも認め合いますが、幼すぎて付き合い出すには年月がかかります。そのうち、意外な展開が?
お調子者だけど奥手な男子や、いそうな面々の中学時代。
幼い思いこみがおかしいけど、それぞれに生々しい性の目覚めも。

中学の先生らの妙なキャラは、意外に実際にもこんな先生っていたなあと思い当たります。
…どこにでもいるのか??
新任のハンサムな先生、ってのだけはいなかったけど!

転校生や憧れの先生のことを騒ぎながら、心配かけたり怒られたりはしつつも、無邪気に過ぎていきそうな中学時代。
が、思いも寄らぬ破滅的な恋と、ストーカーのような憎しみに…
かなり悲惨な体験も織り込みつつ。
細かい描写がリアルです。

30代になってからの再会と許しもくわえて、その後の彼らの姿がわかります。
気分良く読み終えられました。

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