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「冥談」

京極夏彦「冥談」幽books

京極さんの短編集。
装丁も凝ってます。
様々な切り口で始まり、しまいに、ぞ~っと…

「庭のある家」
休職中の友人を訪れると、さびれた庭には、それだけ艶々とした椿が咲いていました。
友達は妹が死んだばかりだと言って、留守番を頼まれてしまう。
なすすべもなく座っている所へ、妹が現れ…

「冬」
豪農だった祖母の家。子供の頃訪れるたびに一人で過ごした小さな部屋がありましたが…あれは?

「風の橋」
かって不倫関係にあった師に声をかけられて、市史の編纂を手伝うことになった女性。
地図に見あたらない言い伝えに、子供の頃に祖母と歩いた土地の記憶がよみがえって来ますが…

「柿」
子供の頃に、裏庭の柿の木に黒い柿がなっていたという、怖い記憶。
家の裏に、祖父の妾が住んでいたらしいとわかってきますが…封印された記憶とは。

生と死の境界が曖昧になっているような、気づくとほんの薄布一枚隔てていただけ、いつの間にかそれも取り払われているような…
基本はまあ怪談ですが、冥という名を付けているだけあって、何やら妖しげでひたひたと静かに冥い~そういう雰囲気。
品がある描写。
季節感はピッタリです。

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