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「川は静かに流れ」

ジョン・ハート「川は静かに流れ」ハヤカワ・ミステリ文庫

海外ミステリの話題作です。
アダム・チェイスは、殺人罪で裁判にかけられて離れた故郷を、5年ぶりに訪れました。
親友だったダニーから電話で助けを求められ、断ったものの、気になって3週間後に戻ってきたのです。
ところが、ダニーは行方不明。

故郷は、ノース・カロライナのソールズベリの町。
原子力発電所を誘致するかどうかで、町は緊迫していました。
土地の価格が跳ね上がるのを期待する人も多い中、広大な土地を所有するアダムの父が売却を拒んでいるために、交渉は暗礁に乗り上げていたのです。

かって、父の所有するレッド・ウォーター農場の一角で起きた事件。
アダムは、確たる証拠もなんの動機もないと無罪になりましたが、義母には不利な証言をされ、厳格な父には勘当されたのです。
恋人ロビンは、何の連絡もしなかった彼を恨んでいましたが、まだ愛は…?

妹ミリアムは婚約中というのに何か問題を抱えていて、ダニーとつるんでいた弟ジェイミーは借金があるとわかってきます。
一方、農場内に住む監督ドルフの孫で、アダムにとっては幼い妹のような存在だったグレイスは美しく成長していました。が、会うなりアダムに反発。
頼りにしていたアダムを失って、孤独に苦しんでいたのでした。
しかも、なぜか、何者かに襲われ…?

事件が起こるたびに、疑われるアダム。
ロビンは、ソールズベリ警察の刑事なので、板挟みにもなります。
絶望的な状況から次第にはい上がる主人公がいいですね。
親しい人たちが皆、何か嘘をついている…
登場人物が個性的で、ぐいぐい引き込まれます。
どこが静かなんだという土地だけど…川だけは静か?

著者は1965年、ノース・カロライナ生まれ。
フランス文学、会計学、法学を学び、刑事弁護などでも活躍。
作家を志して職を辞し、2作目の本書でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀長篇賞受賞。

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