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「プリンセス・トヨトミ」

万城目学「プリンセス・トヨトミ」文藝春秋

2009年10月発行の作品。
今回は、大阪が舞台。
5月末のある日、大阪ではすべてが停止しました。
それは公には報道もされず、なかったことにされるのですが…?!

その出来事は、会計検査院の3人が、大阪出張で数カ所を回る調査に出向く所から始まります。
会計検査院って何なんだか?と思いますよね。
でも表紙にあるとおり、凄腕の松平元(はじめ)と、出向してきたハーフの美女、旭・ゲーンズブール、太めで三枚目の鳥居というこの3人のキャラが立っていて、楽しく読み進められます。

おりしも、お好み焼き屋の息子・真田大輔は、セーラー服を着て登校すると決意していました。
子供の頃から、女の子になりたくて仕方なかったのです。
大輔の幼なじみの橋場茶子は、小柄だが気が強い女の子。隣の家に住み、お好み焼きを夕食に食べて育ちました。
孤立する大輔を心配し、ひどいイジメには報復を決意する勇ましい子なのです。

担任にはせめてジャージにしろと言われる大輔。理解ある担任が「…それで好きになるのは男の子なのか」と気を遣いながら聞くのですが、大輔はまだその辺は意識していないのもおかしい。
クラスメートには驚かれるだけですが、先輩にあたる蜂須賀組の息子にはひどく嫌われて殴られ、脅される羽目に。

一方、謎めいた組織OJOの調査に向かった会計検査院のメンバーは、長屋に面した2階屋に驚くのですが、正面に回ると立派な4階建て。
なんと、そこは…?!
壮大なスケールと庶民感覚が理屈抜きの楽しさ。

ひそかに連絡が回され、2百万が結集するとは。
難癖をつけて豊臣を滅ぼした徳川のやり口にいきどおり、ちょっとした意地を長年かけて通す人々。
しかも父子相伝の秘密ということで、親子の絆で泣かせます。
さりげなく、男達がなんかやってる~のを知らんぷりして実は支えている女達の存在もいいですね。

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