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「名画で読み解くハプスブルグ家12の物語」

中野京子「名画で読み解くハプスブルグ家12の物語」光文社新書

名画で有名な人物を追っていくので、わかりやすい。
画家はデューラー、ティツィアーノ、エル・グレコ、ベラスケス、マネなど。
ハプスブルグ家って何?
神聖ローマ帝国って…??とわからなくなってきたために読んでみました。
かいつまんで整理されているので、助かりました。

そもそもはスイスの小豪族。伯爵と名乗っていたのが、13世紀にルドルフが神聖ローマ帝国皇帝に。
皇帝とは、合議制で決まるものなので、大物が牽制しあったために、御しやすいと思われたのか、称号が転がり込んできたのです。
古代ローマ帝国の再興を目指して、ロ-マ教皇の公認を得る名誉職。
帝国領土がついて来るという地位ではなく、そちらは年代によってかなり違うというか、実力次第というわけ。
ドイツ神聖ローマ帝国と名乗った時期があるように、ドイツとオーストリア、それと北イタリアが主だったんですね。

スペインのフェリペ2世も、ハプスブルグ家の一員。
これは、スペインの継承権を持つ祖母のフアナが、ハプスブルグ家のフィリップ美公と結婚したから。
フアナの息子でフェリペの父・カール5世が、スペイン王カルロス1世でもある。これは覚えがありますよね。
このあたりで世界史が嫌いになった人もいるのでは、というのがおかしい。

カルロス1世は敬虔な人で、狂女王として幽閉されたままだった母のフアナに思いがあったのか?母が75歳で死んだ翌年に自分が引退、後の始末もキッチリつけるのです。
ここで、オーストリアとスペインがまた分かれるのですね。
スペインは、広大な植民地を要していた時代。
陰険なイメージのフェリペ、実は、美男美女の孫だったのね~。しかし、この家系は近親婚を繰り返しすぎて、滅んでしまいます。伯父姪婚は、ちょっとなあ‥

王妃マリー・アントワネットも、実家のオーストリアがハプスブルグ家、そう考えると‥
皇妃エリザベートは、嫁ぎ先がハプスブルグ家。
19世紀ドイツのフリードリヒ王の変わりものっぷりも凄い。

ナポレオンの正妃となったマリー・ルイーズも、ハプスブルグ家出身。マリー・アントワネットが大叔母に当たるのね。
マリー・ルイーズも数奇な人生だったんですね。
エリザベートの姑ゾフィが、マリー・ルイーズの生んだナポレオンの息子ローマ王と親しく、ゾフィの次男は出生が疑われていたとは。
その次男マクシミリアンは、メキシコ皇帝に担ぎ出されて悲運を見るわけですが、ナポレオン3世に利用されたんですね。
奇しき因縁‥

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