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「まほろ駅前番外地」

三浦しをん「まほろ駅前番外地」文藝春秋

135回直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」の続編。
短編集で、それぞれ視点が変わります。

若いヤクザの一人称の短編で、その母親が、息子を大学生と思ったまま、とっくにそうだという事実に全く気づいていないエピソードが笑えます。
コミカルな脇役も、いい味出してます。

便利屋の多田のお人よしぶりと、けっこう芯は強い存在感…でも、それだけでもない~かすかな怠さ。
高校時代に同級だった行天のこわれっぷりが、なんか可愛い。
過去の小さな罪悪感から、だんだん放っておけなくなった多田でした。
いちおう社員?の行天は、ほとんど働かない居候と化しているのですが、彼なりには気を遣ってもいないこともないかも。
主役二人の陰影も、少しずつ現れてきます。

かっては映画館の娘だった老女が、昭和初期を回顧するような~戦時中の恋愛の話もレトロなムードで面白かったです。
戦争の時期にも、恋は生まれる。戦死と知らされた男性が戻ってきたとき…
多田と行天が、三角関係の回想に巻き込まれてるおかしみ。

そして、多田には久々の恋が訪れる…!?
あら、迷コンビの行天は?…て別にそーゆー事に限った話でもなかったか。

前作を読んでからの方がいいでしょうが、こっちが先でも、前作を読む楽しみが。
基本的にはいい人ばかりで、どっか変だったりしても~いろんな人間がいていいんだよという雰囲気。
気分良く読めます。

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コメント

気持ちよく読めるのですね。
文庫に落ちたら読みたいと思います。
楽しみです。

櫻子さん、
こんにちは!
そうなんですよ~これはなかなか、好感度高かったです
私は図書館で借りたんですが、文庫が出たら買おうかな?

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