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「冬の薔薇」

パトリシア・A.マキリップ「冬の薔薇」創元推理文庫

マキリップのファンタジーです。
あちらでは有名な話が元になっているそうで、民話的で読みやすい一冊。

村はずれの農場で、父と暮らす姉妹がいました。
結婚間近な姉ローレルは、栗色の髪で桃色の頬のしっかりした娘。
妹ロイズはいつも髪を下ろし、裸足で森へ行く~元祖森ガール?
ハーブや茸や生姜のはえている場所にくわしく、野薔薇の枝が垂れ下がって隠れている泉があるのも知っていました。

ある日、花を摘みに行って泉水のほとりにいたロイズは、美しい青年が光の中からふいに出現するのを見ます。
白馬に乗って翌日、村に現れた青年は、リン屋敷のコンラッドだと名乗るのですが、そこは絶えたはず…?
祖父が息子に殺されて、息子も同じ目に遭うというような呪いをかけたという噂でしたが、どういう呪いだったのか?はいろいろ説があり、食い違っていました。

朽ち果てていた屋敷の再建が始まります。
どこか浮世離れしたコルベットに惹かれたロイズは、呪いの真相を突き止めようと聞いて回るうちに、さまざまな不思議な現象に出会います。
この描写の美しさが~さすがマキリップ!
何度か、姉妹の住む家にも夕食に訪れたコルベット。
いつしか姉のローレルもまた、コルベットに恋してしまうのです。

コルベットが不意に姿を消し、ローレルはコルベットを待って窓辺で外を見るだけとなり、生きる気力を失ってしまいます。
ロイズは、亡き母も同じような様子だったと初めて知らされ‥

「妖精の騎士タム・リン」という有名なバラッドを元にしているそうです。
物語風で情景が美しく、読みやすいロマンチック・ファンタジー。
森の四季や咲く花の描写がありありと描かれ、作者自身がそういった土地に数年前から住んでいるというのに納得。

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