フォト

おすすめ本

« 「武士道セブンティーン」 | トップページ | 「警官の紋章」 »

「白夜に惑う夏」

アン・クリーヴス「白夜に惑う夏」創元推理文庫

英国最北端のシェトランド諸島を舞台にしたミステリ。
「大鴉の鳴く冬」に続く2作目。シェトランド四重奏として~4作でまとまるそうです。

地元の名士で成功した女性画家ベラの開いたパーティ。
ベラの甥で有名なミュージシャンのロディも花を添える催しでしたが、画廊のある豪華な邸宅に集まった人数は、意外に少なめ。
これが最初の展示だった新進画家のフランは、内心がっかり。
絵を見て泣き出した男性がいて、フランと一緒に出席していた地元警官のペレスが話を聞くと、記憶がないようなことを口走ります。
翌日、無人の建物でピエロの仮面をかぶった死体で発見され…

実は開催前に、パーティは取りやめになったという偽の散らしが配られていたことも、わかります。
夜も暗くならない白夜。そんな時期にはおかしな事も起こるという~荒涼とした地域。
地元の人々の暮らしがわかりやすく描かれ、いい感じです。
同じ小学校に通った幼なじみがほとんどそのまま暮らしている村。何も秘密はないようでいて、少しずつ秘密があった‥

地元警官のジミー・ペレスの視点で、主に描かれます。
スペイン人が漂着した子孫で、黒髪で肌の色も濃いという。北欧に近いこのあたりでは異色の存在。
前作のヒロイン、フラン・ハンターとしだいに仲が深まっていくのも微笑ましい。

前作でも登場したテイラー主任警部も登場。大きな事件があると、スコットランド本土のインヴァネス警察から出向するわけです。
おだやかで人の話をじっくり聞くペレスとは対照的にプライドが高く、本当は理詰めで力づくで押すタイプ。
ペレスのやり方が合う場合と認めつつも~なかなか思うように動けなくて内心イライラしているのが、おかしい。

これが2作目なら上手すぎるけど、実はベテラン。
前作でCWA最優秀長篇賞を受賞しています。

« 「武士道セブンティーン」 | トップページ | 「警官の紋章」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「白夜に惑う夏」:

« 「武士道セブンティーン」 | トップページ | 「警官の紋章」 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック