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「花や散るらん」

葉室麟「花や散るらん」文藝春秋

直木賞候補作家ということで読み始めた作家さん。
「秋月記」がなかなかよかったので~これも142回の候補になりました。
出だしが駆け足で、ちょっと妙に思いましたが~「いのちなりけり」という作品(未読)の続編だからのようです。


五代将軍・綱吉の時代。
村でのひっそりした暮らしを選んだ浪人・雨宮蔵人と、その妻・咲弥。
楚々として美しい咲弥は、かって水戸徳川家の大奥取り締まりを勤めたこともある教養豊かな女性なのです。
親の決めた夫に不満を感じて離れたこともありましたが、今は幼い娘を囲んで和やかに暮らしていました。

二人はそれぞれに、将軍生母の従一位叙任を巡って暗躍する動きに巻き込まれます。
親孝行な綱吉は、高齢の母にぜひとも最高位の従一位を貰いたい。
けれども生母の出自が低すぎて~京都の八百屋の娘だったことが知れ渡っているために、朝廷はなかなかうんとは言わない。
公家に脅しをかけるために、吉良上野介がある手段をとります。
それに対して、御台所をはじめとする京都から来た大奥の女性達は怒りを覚え、事態は緊迫します。
咲弥は、説得のために大奥へ送り込まれることに。

朝廷への工作と大奥内部の対立はなかなかあざとく、せめぎ合う様がリアルです。
ドラマで見た人間関係をあれこれ思い浮かべつつ、読みました。
赤穂浪士の討ち入りの裏話としても、面白い。
内匠頭の人間像やすぐ切腹になった理由など、けっこうそれらしく描かれていて、討ち入りへ向かう心理も興味深く読めます。

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