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「ジョーカー・ゲーム」

柳広司「ジョーカー・ゲーム」角川グループパブリッシング

戦前の日本にあったという設定のスパイ養成学校、通称D機関をめぐっての連作短編集。
異色作で、切れ味鋭いです。
さくさく読み進められる展開で、飽きさせません。

スパイになろうという人間は非常に才能があり、孤独にも耐えられて、何よりも自負心が強いという指摘が面白い。
拷問で受けた傷を負っている痩身の指揮官・結城中佐のキャラクターの鋭さは特に光っています。

スパイにとっては死ぬのも殺すのも人目に立ってしまうので大きな失敗、というので、命がけで行動するのをよしとする軍とは肌が合わないとか。
最初は予算もなくボロ校舎で密かに活動していたのですが、才能ある人間の集まりだけあって、しだいに予算も自在に獲得していくのでした。
大陸でのスパイのひそかな奮闘がスリルある展開で、面白く読めます。

スパイ物は東西冷戦が終わってからあまりぱっとしなくなったと思いますが、思いがけない切り口で過去に遡り、緊張感のある作品に仕上がっています。
これはフィクションで実在の組織ではありませんが、陸軍中野学校の資料などを参考にしたということです。

日本推理作家協会賞、吉川英治文学賞新人賞などを受賞。
本屋大賞の候補にもなりました。

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コメント

読みました~!
なんとなく激しいアクションものを想像していたんですが、けっこう頭脳戦でしたね。

子供のころ見た「スパイ大作戦」を思い出しました。あの頃はスパイものが大流行で、自分も大きくなったらかっこいい女スパイになりたいなんて思ってました。

続編のほうはまだ読んでいません。自腹を切るほどではないかな?(笑)

marieさん、
読まれてましたか~happy01
アクション系じゃなかったですね。
はげしく頭脳戦でした!
「スパイ大作戦」すごく好きでしたよ~。
かっこいい女スパイになりたい?!
確かに~あの番組の女性は素敵でしたよね!

一時スパイ物が好きだったこともあるような…
スパイ物と聞いても最近は全く惹かれないんですが…いや、これはすごく良くできてました!coldsweats01
「ダブル・ジョーカー」とどっちが上なんでしょうね?

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