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2010年4月

「花散らしの雨」

高田郁「花散らしの雨 みをつくし料理帖2」角川春樹事務所

みをつくし料理帖の2作目。
小さな料理屋・つる屋は、前作で火災にあって引っ越しています。
かってのご寮人・芳と共に上方から江戸へ来た娘・澪が、お料理を一手に引き受けていました。

店が繁盛するようになって雇った下足番の娘・ふき。
働き者の少女を妹のように思う澪でしたが、何か様子がおかしい…?

澪の幼なじみで、今は遊郭であさひ太夫になっているらしい野江。ひそかに無事を確かめるのですが、会うことも出来ない切なさ。
行き倒れそうになっていた男を助けたら、白味醂の販売先を探していて、これが美味しい!とか。
澪だけでなく、店のみんながさりげなく~いい感じの人なんですよね。

御殿医の息子で真面目な町医者・源斉先生や、口の悪い客で戯作者の清右衛門、澪が密かに思いを寄せる~たまにふらりと現れる小松原など、常連もがっしり脇を固めています。

競争店の妨害や、頼りにしている夫婦の病気、縁談を巡る誤解など、さまざまな苦難が降りかかりますが、澪は悩みつつも前向きに、乗り越えていこうとするのでした。
けなげに働く市井の人々の地道な暮らしが、描かれていきます。

季節の食べ物が次々に出てきて…
ほろにが蕗ご飯、って何て美味しそうな章の副題…
百合根、よもぎやウド、つくし、キュウリなど…
江戸の侍は、キュウリの切り口が葵の御紋に似ているから、キュウリを食べない、とはねえ!それも澪が工夫するとっかかりになるわけですが。
手さばきよく料理が工夫されていく様子と相まって、心地良い味わい。

パーティーガールさん登場

Vfsh9154新顔のmomokoさんのご紹介です。
ミラクルパーティーガールさん。
といっても昨年お迎えしたので~朋香さんよりも前でした。
ご紹介が遅れまして!
カジュアルの多いmomokoさんにはちょっと珍しい?ドレス姿。
なかなかオシャレなポーズで箱に入ってます。
Vfsh9157_2さあ、楽になりました~。
「やったわ~!」
元気良さそうなタイプかな?
Vfsh9162他の子にも着せ替えを楽しめそうな服、出来れば長袖で~
赤毛か、金茶か、今まで持っていない髪の色とスタイルの子を探していました。
よく見ると、ちょっとストロベリーブロンドがかった髪の色なんですよ。

Vfsh9161正直、最初に見たときには惹かれなかったんですよ…
何人か揃ってくると、違うタイプも欲しくなるというわけで。
目はきりっとして、いかにもmomokoさんなんですけどね。
…ちょっと、おでこ広すぎ?
実は~うんっとリーズナブルな時期に手に入れたんですbleah
なかなか良くできたドレスだし、
お着物も似合いそうなんで~満足してますwine

「巡礼者たち」

エリザベス・ギルバート「巡礼者たち」新潮文庫

力強い短編集。
作者は子供の頃から小説家になりたかったそうですが、大学の創作科などに行く道を選ばず、働きながら各地を旅して回り、その実体験を生かしています。
カウガールまでやったとは、たくましい。
実に多彩な登場人物、描写はどちらかといえば渋めですが~生命力豊かなのがどこか共通しています。

表題作は、バックの働く牧場にふらりとやってきたマーサ。たくましい腕をしたカウガールでした。
女っ気のない職場で、ひそかな注目を浴びつつ、日常は男も女もなくハードに働く毎日。
エルク狩りのハンター達の案内をしていたある日、バックは彼女にお気に入りの馬に乗って遠乗りしよう、そのまま逃げようと言うのですが‥
どうにもならなそうな生活感、それでも生き抜くたくましさ。臨場感があります。

「東へ向かうアリス」は、ひまわり畑の真ん中で立ち往生した車に乗っていた兄妹を助ける話。
修理工場もない村での出来事。大勢の兄弟の中で一人だけ頭がいいらしい妹は看護学校に入ろうとしているという。
「花の名前と女の子の名前」は、タイトルがいいですよね。
ぼけかけた大伯母がぶつぶつとそういう名前だけをつぶやいていたという話なんだけど。
祖父が若い頃、出会った女性バベットの肖像画を描く話にまつわって出てくる言葉のイメージが何ともいいんです。

「華麗なる奇術師」は、奇術師と困った男の友情。
才能ある奇術師エース・ダグラスを雇った男ホフマン。経営者として成り上がった男だけに、見る目があったのでしょう。
ところがある日、ホフマンが激情に駆られて殺人を犯してしまう。
エースはホフマンの妹と結婚していて、ホフマンの幼い娘エスターの面倒も見、後に助手としました。
エスターはあまり才能があるとは言えなかったのですが…
父が出所した後、三人はエースの家に一緒に住み、ホフマンは娘のために兎を連れてきます。
大きすぎて結局、奇術には使えない兎。のそのそと邸宅で暮らすのでした。
思いがけない展開で、ほんわりと感動が。
いきいきとして、切なく、一ひねりした面白さ。

読みごたえがありました。
新潮クレスト・ブックスからまず出て、その後に文庫になっているというと、まずハズレはないですね!

「魔王」

伊坂幸太郎「魔王」講談社文庫

いいなあ、この不思議感覚。
現実を見る複眼的なまなざし。
管理社会の行き過ぎと大衆の流されやすさに警鐘を鳴らす良心的な作品ですが、そこをちょっとずらして面白く読ませるのが伊坂流。

ある日突然、平凡な会社員の安藤に降って湧いたように訪れた、超能力。
他人の心の中に入り込むようにして、思った通りの言葉を言わせられるのです。
電車の中で傍若無人な座り方をする若者が気になって、内心言ってやればいいのにと思っていたら、座れないでいる老人が「偉そうに座ってんじゃね~ぞ」と口走る…

折しも、憲法改正を巡って、国民投票が話題になっている時代という設定。
人を惹きつけるはっきりした言葉を放つ政治家・犬養の登場に、人気が出始めています。
安易な期待が集中する様子に、ひそかに危機感を抱いている人間もいました。
得た力を使って何かが出来るかと思いを募らせる~考え深い安藤。
そんな兄を心配していた弟の潤也は、のんびり生きていくように見えましたが…?

兄と弟、その恋人・詩織と視点を変えながら描く、普通の人の小さな勇気と誇りが事態を動かす…かも知れない?!
2005年単行本初版発行。

「ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日」

キンバリー・ウィリス・ホルト「ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日」白水社

「ルイジアナの青い空」の作者の第2作。翻訳順は逆かな。
少年が主人公で、児童書もしくはヤングアダルトとしても読めます。
テキサス州アントラーという何もない?田舎町が舞台。

トビーは素直で好奇心の強い13歳の男の子。
親友のキャルと一緒に毎日元気いっぱいに遊び回っている…はずでした。
けれども、母親が歌手のコンテストの予選に勝ち残ってナッシュビルに出かけていて、長く留守になっています。
歌の上手いウェイトレスとして人気のあった母。
町には応援の幕も掛かっているのですが、優勝なんかして欲しくないのがトビーと父の本心。

それに、キャルの兄でトビーも大好きなウェインが、ベトナムに行っているのです。
ひそかに憧れている美少女には、毎日ベランダで一緒にいるBFがいるし…
そんなとき、町に「世界一太った少年」という触れ込みのショーがやってきます。
トレイラーの中には、200kgを越す巨大な男の子ザッカリー・ビーヴァー!
年頃は同じなのです…
数日後、興行師がトレーラーを置いて姿を消してしまい、残されたザッカリーが気になって仕方ないキャルとトビーは?

少年の夏に影を落とすいろいろな出来事がありありと描かれ、迷い、痛みを覚えつつも…みごとに成長していきます。
十分、大人の鑑賞に堪える内容。

ザッカリー・ビーヴァーは実在したそうです。作者自身が13歳の時に出会い、優しくしたいと思いながら思わず質問攻めにしてしまったのだとか。
後に、同じように子供の頃に彼に会った人が、彼の所に何度も遊びに行ったという話を聞いたのが印象に残っていたということです。

窓辺のシルエット

Vfsh0073これは何?
…何かの形に似ている…?

Vfsh0074こうすれば、わかりますよね。
猫が自分を舐めて身繕いをする格好を「猫が槍を立てる」という表現があるそうです。
江戸時代の言い方かな?
それなら、これはさしずめ「猫が槍を突き出す」といったところでしょうか~happy01

Vfsh0075さてと、身だしなみも整ったし~

Vfsh0048 どっか、一回りしてこようかな?

「追想五断章」

米澤穂信「追想五断章」集英社

主人公の青年・菅生芳光は、大学を休学して戻る見込みもないまま、伯父の家に転がり込み、伯父の古本屋でレジと力仕事を担当していました。
そんなところへ、ある同人誌に発表された作品を追って、若い娘・可南子が訪れます。
父親が若い頃に書いていた小説を見つけ出してくれたら、一作につき10万円出すと。
大学へ戻る足がかりになるかもと引き受け、しだいに興味を抱いてはまっていくのですが…

父親のペンネームは叶黒白という妙なもの。
それにも意味がありそうです。過去に起きたらしい事件の真相は…
「アントワープの銃弾」とは?
可南子の父の同人誌仲間を探し出して話を聞きに行く芳光。

同人誌に発表されていた作品は、「奇跡の娘」はルーマニア、「転生の血」はインド、というように~かって旅行した先で奇妙な話を聞いたという出だし。内容的にもある共通点がありました。
この短編が古めかしい雰囲気があり、異質な苦みがあってなかなか個性的です。
最後の一行がわざと書かれていない、謎が残る形式を「リドル・ストーリー」というのだそうです。

過去に描かれた短編と、その中に含まれた謎。
ひとひねりしたミステリですね。
年月の重みを越えて、直接には言えない密やかな叫びが、短編の中から痛切に響いてくるのが味わい深い。
重めですが、かなり好印象です。
結末になんとなく微妙なものはあるんですが…coldsweats01

「ホアズブレスの龍追い人」

パトリシア・A.マキリップ「ホアズブレスの龍追い人」創元推理文庫

マキリップの短編集。
様々なタイプの作品で粒ぞろいの15作、贅沢な内容です。
日本では2008年8月発行ですから、長篇「オドの魔法学校」の次、「茨文字の魔法」の前になりますね。
初出は十数年に渡っていて、年代順だそうです。

ちょっと中身が濃すぎて、字も小さめで、訳文も硬め?読みやすくはないのが、何だかちょっともったいない…
紹介するにもまとめにくくて初読の時はアップしなかったので、再読しました。
最初の方の作品に文学的ともいえる濃さがあるんです。じっくり読めば、しっかり味が出てきます。

表題作は、龍を追うために帰ってきた若者と、渋々案内をする地元の娘の話。凍り付いた世界のイメージが壮大で、視覚的に思い描くのが楽しい。
2作目、赴任先で思わぬ事態に巻き込まれる女性の吟遊詩人の話も好き。

後半は、童話などの再話風の物が多く、読みやすくて楽しめます。
「雪の女王」の現代版のような、幼なじみと結婚したゲルダが都会になじめず、カイが大人の女性に誘惑されて戻ってこなくなる話など。ただの不倫かと思うと実はそうでもない…?
「ロミオとジュリエット」を脇役の目から描いた話など。こういうのも好き。

マキリップを最初に読むなら「妖女サイベルの呼び声」がやはりオススメでしょう。
長篇三部作[イルスの竪琴]シリーズで一世を風靡したといっていい作家です。
しばらく見かけなくなっていましたけれど、最近どんどん翻訳されるようになったのは嬉しい限り。
ヨーロッパの宮廷の雰囲気や耽美的なキラキラした世界がお好きなら~「影のオンブリア」
ナチュラルな方が良ければ「ムーンフラッシュ」「ムーンドリーム」もいいですね。

海の幸のかつ

Vfsh0136重ねかつと海の幸ご膳というセットです。
急な寒さに負けず~風邪が治るように、ガッツリとdelicious
Vfsh0137重ねかつというのは、見た目は普通のとんかつですけど~
薄切れの肉を重ねて、食べやすくなっているもの。
Vfsh0138海の幸は、海老フライと、紫蘇で巻いたイカ。
イカのフライをお店で食べたのって珍しいかも。
美味しかったです~happy01

「平台がお待ちかね」

大崎梢「平台がお待ちかね」東京創元社

本屋をめぐる~軽めの日常的ミステリー。
出版社の営業になったばかりの青年が主人公。
井辻智紀は、明林書房で2年バイトしていて、そのまま正社員へ。というのは~今時ならラッキー?
本は好きなのですが、じつは編集者にはなりたくない理由があったのです…

取り立てて特徴のない彼は、フレッシュさが取り柄。
評判のいい前任者・吉野にはかないませんが、忙しく働く日々でした。
競合する出版社の営業どうしの意外な付き合い(ほんとにこんなんあり?)も面白い。
もう少し大きな出版社の真柴(美人書店員と結婚するのが夢のラテン系のり男)に、智紀は何かと遊ばれているんですが(楽しいフィクションですねwink

自社本を大量に注文してくれた本屋を訪ねると、平台に特集を組んで積み上げていてくれました。
ところが、店長の態度はビックリするほど冷たく…?その理由とは。

営業マンの憧れのマドンナが落ち込んでいると聞いて行って見ると、彼女の担当する売り場の並び方は大混乱。
ある客が口走った言葉ですっかり自信を失っていたのでした。その事情を突き止めようと、皆で協力することに。

5話収録。最後にちらりと別シリーズ(成風堂書店もの)キャラの言及も。
好感度は高いです。
2007年から8年にかけて書かれた作品集。

3人でポーズ

Vfsh0112「せっかくだから、3人で~」
「じゃあ、ポーズとってみる?」
Vfsh0113「片腕を上げて~軽く片足ひいて」
「今度は腕を開いて、迎え入れる気持ちで、足は軽く跳ね上げるように」
リディアさん、こまかく関節が動くので、ニュアンスが出ますね。
他の二人も家のバービーさんでは新しい方なので、ボディサイズや腰の関節は似ているんですが。
Vfsh0115じゃあ、反ってみる?」
「えいやっと~~」
Vfsh0117「あはは、これ何の意味があるの?」
「ちょっと腰にきたわね~」

バービーさん3人で

新入りバービーのリディアさんをエリザベスさんもお迎えに出てきました。
Vfsh0110「エリさん~?」
「バービー仲間が増えて、嬉しいわ」
エリさん、この格好がデフォです。
かなりタイプ違いますよね。
歯が見える笑顔なので、あおるとちょっと共通項が…?
Vfsh0107歴代バービーの中でももっとも細面なんじゃないかというエリさん。
ハワイ育ちみたいな肌の色ですね。
「エリさん、髪きれいですネ」
Vfsh0109_2「ありがとう~!
リディアさんこそ、なんて綺麗な金髪なの。
ウエーブも素敵で憧れちゃう。いろいろ教えてね」
「オー!なんてスウィートなの~」
またハグです♪
Vfsh0108一瞬、宙に浮いてる?

仲良くなれて良かったですねwink

「王と最後の魔術師」

エレン・カシュナー、デリア・シャーマン「王と最後の魔術師」ハヤカワ文庫FT

カテゴリーに「エレン・カシュナー」の項目を作ったら、「剣の輪舞」一作しかアップしていなかったので、前に読んだこちらをご紹介しましょう。
2002年の作品。2006年翻訳発行。
「剣の輪舞」の60年後の世界を描いた続編にあたります。
当初はなかった設定を加えて世界を広げ、より色濃くファンタジー的になっています。そのへんが共著者の功績らしい。

18世紀頃のイギリスかヨーロッパを思わせる異世界。
王政は廃され、魔術は禁じられています。
政治を担っているのは貴族たちですが、既に腐敗しているのです。
新進気鋭の大学教授バージル・セント・クラウドは、彼を慕う学生に囲まれていました。
侯爵家の跡取りの美しい青年セロンと運命的に出会い、熱烈な恋に落ちます。
この侯爵家というのが「剣の輪舞」に出てきたアレクの家柄なのですね。

政界も大学も社交界も陰謀が渦巻いており、期待を背負うセロンと、歴史の真実を追究するバージルは、危険に巻き込まれていく…
設定も陰影深くなって波乱の展開ですが、男性同士の恋愛も「剣の輪舞」より描写が多いです。
キャラはなかなか魅力的ですが。いや~外国の女性もこういうのが好きなんでしょうか??

脇役の女性達は、女侯爵に医者に女海賊と気丈!恋するのは男達?
ケルト神話的な要素も含むあたりは魅力的です。
地味な脇役にも、好感の持てるキャラがいます。
どう転ぶか全く予想できないので、わかりやすいとは言えない…「剣の輪舞」のほうがシンプルなので、読んでからのほうが入りやすいかも。
直接の関係はそれほどないんですけどねcoldsweats01

「警察庁から来た男」

佐々木譲「警察庁から来た男」角川春樹事務所

「笑う警官」に続く作品。
大不祥事で揺れて、刷新されたはずの北海道警察。
ところが、不審な点があると警察庁から特別監察が入ります。

やって来た監察官は、見るからにエリートらしい藤川警視正。
事情を説明する役として、津久井刑事が呼ばれます。
前作で、裏金問題で証言したために、警察学校の営繕係という閑職にとばされている津久井。
これでも、処分がなかっただけでも~報復人事とは言えないらしい?

今さら監察の対象になるのかと身構える津久井。
いや、そうじゃなくて~タイ人女性の人身売買に絡む不正の疑いが、海外で報道されていたのです。スクープというか~海外の方が敏感な反応なんですね。
え、北海道ってとんでもない…?ちょっとイメージが…
いや、佐伯や津久井のような刑事がいるんだから大丈夫なのかしら(違?)

一方、札幌大通署ではもう一つの疑わしい事件が。
風俗営業店での不審な転落死。
支払いを逃れようとしての事故ということになっていました。
被害者の父親がこれを再捜査して欲しいと訴えていたのですが、ホテルで盗難にあったというのです。
この事件を捜査する佐伯警部補は、部下の新宮と共に、やはり孤立した立場に置かれていました。
強面のベテラン刑事というのでは決してない二人が、しだいに、すすき野の闇に迫っていきます。
二組に分かれての捜査が次第に絡み、小島百合も登場。
前のメンバーが顔を出して事件解決へ向かうのが、小気味いいですね。

「史上最強の人生戦略マニュアル」

フィリップ・マグロー「史上最強の人生戦略マニュアル」きこ書房

確かに史上最強かも!?
と思わせる~ぐいぐい押してきますよ。
翻訳と解説が勝間和代さん。こういうのを読んで、やり方を学んだのかと納得ですね。

不満があるのになだめて生きている人や、自分のためにならない習慣をだらだら続けている人の、どこに問題があるのか。
テレビの前でぼんやり時間を過ごしていたり、やりたいことがあるのにどうせ無理だと思っていませんか?とつぎつぎ言われると、どうでしょう。
どこかでドキッとしますよね~。

自分に対して毎日否定的なことを言っていないか?
人のせいにしたり、運の悪さを嘆いたりして、じつは自分で道を閉ざしていないか…coldsweats01

何となくいつかは事態が良くなるはずと思って、ただ待っていても、そうはならない!というシビアな人生の法則。
自分が正しいのだから、という思い込みは危険だというのは目ウロコ。
自分が正しいかどうかより、目的がうまくいくほうが大事、そのためには現実に立ち向かわないと。
具体例で面白く読ませます。

また、人にないがしろにされるのは、相手に自分の扱い方を教えてしまったから、という指摘も。
相手が自分に対してそういうことをしても意を通せると覚えてしまったから、繰り返されるという。
同じ事をされたくないなら、自分の態度も変えていかなければならない。おおっと…

過去の怒りや憎しみが今の自分を曇らせているのは損だという指摘には、納得。
過去に起きたことは、自分のせいとは限らない。
けれども、今そのことにどう反応するかは選べる。自分が決められることなので、自分に責任がある!
被害者意識でいるのは、今も被害を受け続けているようなもの、と…
なるほど。
ちょっと傷ついたような小さな事から、DVや悪質な犯罪被害から立ち直る場合にまで~応用できますね。

問題点を整理していくやり方が、具体的に、述べられています。
そのポイントはリアルで、効果ありそう。
問題を抱えていなければ…別にここまでしなくても?
でも全然問題のない人も少ないのかな…
読み進むうちに、自分が直したいのはどのあたりかも~整理できるようになっています。

「しがみつかない生き方」をアップしてからすぐに読んだので、真逆だなとビックリ、苦笑しました。
人によってというか~時期によって?向き不向きがあるかも。
ただ、過去にとらわれすぎないように、というメッセージは同じです!

風邪をひいていた最中に読んだので、チェックリストを全部書き上げて実行するとこまではやってませんが…
気持ちの整理という点では何となく曇りが減ったような感じ。まあ憎しみというほど強い感情にとらわれてはいないけど、もっと曖昧なマイナーな感情で視界がうすらぼやけて?いた所はあるかも。情けなさとか、ためらいとか?

気弱な人には強烈かも知れないけれど…
人生を変えたい?あなたには最適!

北海道展のみそラーメン

Vfsh0133春の大北海道展のイートインで。
らあめん覿・麺というお店。
塩や醤油もありましたが、やはりここは味噌ラーメンでしょう?!
Vfsh0134ニンニクのいい香りがして~~すっごい、こってりしたラーメン。
チャーシューというより大きな東坡肉風。
麺は固練り。
家で作るのよりはだいぶカロリーが高そうでした。
Vfsh0135セットでつけることもできるミニどんぶり。
多いかなと思ったけど、新鮮そうで、つい…
北海道に旅行した気分でbleah
2週続けての北海道展という好企画。
マルセイバターサンドを2週続けて買って帰りましたよdelicious

「ジョーカー・ゲーム」

柳広司「ジョーカー・ゲーム」角川グループパブリッシング

戦前の日本にあったという設定のスパイ養成学校、通称D機関をめぐっての連作短編集。
異色作で、切れ味鋭いです。
さくさく読み進められる展開で、飽きさせません。

スパイになろうという人間は非常に才能があり、孤独にも耐えられて、何よりも自負心が強いという指摘が面白い。
拷問で受けた傷を負っている痩身の指揮官・結城中佐のキャラクターの鋭さは特に光っています。

スパイにとっては死ぬのも殺すのも人目に立ってしまうので大きな失敗、というので、命がけで行動するのをよしとする軍とは肌が合わないとか。
最初は予算もなくボロ校舎で密かに活動していたのですが、才能ある人間の集まりだけあって、しだいに予算も自在に獲得していくのでした。
大陸でのスパイのひそかな奮闘がスリルある展開で、面白く読めます。

スパイ物は東西冷戦が終わってからあまりぱっとしなくなったと思いますが、思いがけない切り口で過去に遡り、緊張感のある作品に仕上がっています。
これはフィクションで実在の組織ではありませんが、陸軍中野学校の資料などを参考にしたということです。

日本推理作家協会賞、吉川英治文学賞新人賞などを受賞。
本屋大賞の候補にもなりました。

「ポトスライムの舟」

津村記久子「ポトスライムの舟」講談社

2008年、第140回芥川賞受賞作。
確か~芥川賞候補と知って読み始めた作家さんですが、肝心のこれは読んでなかったのに気づいたので。

主人公は、29歳の派遣社員・ナガセ。
職場に貼ってあるポスターを見て、世界一周旅行の費用163万円が、工場での年収とほぼ同じと気づきます。
ほかにパソコン講師や、友達がやっているカフェのウエイトレス、データ入力とバイトも3つ掛け持ちしているので、年収分を貯金できないかと思い立つのでした。
特に目標もなく真面目に働いて淡々と生活している女性。
内心はほとんど描かれず、どちらにしても激しい動揺はない様子で…男性の影がちらりとも見えないのが~いっそお見事!?

同級生3人の違う生き方とさりげなく交錯させながら描いて、上手いです。
故郷を離れて奈良に来て、店を出しているヨシカ。
結婚して二人の子供がいるが、愚痴っぽく空気が読めないそよ乃。
子供一人を連れて離婚しようとするりつ子。彼女の行動が一番大きな出来事かな…
りつ子の子を喜んで世話する自分の母に、孫が欲しいのかと考えるナガセ。
ところが、母は~意外な返答をしてのけるのです。

同時収録「十二月の窓辺」
主人公の女性ツガワは、新入社員。
大卒の正社員なのだが、後から配属されて同じ立場の人間がいないため、孤立してしまう。
女性上司Vのいじめというか異常に叱りつけるモラルハラスメントに遭い、自尊心が砕けていく描写がものすごい。
これは、実体験がいくらか反映しているのでしょうねえ…
部下や同僚はかばうことも出来にくいかも知れないが、この異常事態を上司は気づかないのか…?!

唯一話の出来る先輩との交流、職場近くで起きている妙な事件、向かいのビルで見かけた暴力を通報するなど、予想外の展開も。
キャラは違うんですけど~最初の話の主人公が、就職したばかりの時の話、とも読めます。
後味は救いもありますが、考えさせられます。

最初の話はやや淡々とし過ぎている程なので、これが芥川賞?という印象がないでもないところ。
2本目の強烈さが陰影を増しています。この数年後かと思うと、まあ…明るい人生とは言い難いのも無理ないような。
とはいえ、自分の力で働いて、誰にも文句は言わせていない~決して酷くはないので、十分なのか?
また微妙な感慨があるのでした。

「夜想曲集」

カズオ・イシグロ「夜想曲集:音楽と夕暮れを巡る五つの物語」早川書房

カズオ・イシグロでは珍しい短編集。
副題通り、それぞれに音楽をテーマとし、夕暮れがモチーフになっています。
ヨーロッパの片隅で、男と女の出来事が…
奇妙な出会いや、どこかもの憂げなムードも共通しています。
ほろ苦くも切ない、芳醇な味わい。

ヴェネチアのサンマルコ広場でギターを弾いている男が、母が大ファンだった往年の歌手を見つけ、興奮して話しかけます。
その歌手は奇妙な依頼をしてきて、ギター弾きはいぶかしく思いつつも、彼の妻のために演奏をするのですが。
この夫婦はやり直そうとしているのか、別れようとしているのか、それとも…?と引き込まれます。
独特な風合いが濃厚な手応え。

音楽家を目指してチャンスを待つ若者が、民宿の仕事をしつつ悩む話や、才能がありすぎる?音楽家が誇り高さから先生につけず、進む道を迷う話など。
全体として、意表をついた視点の面白さと、なかなかない苦みとユーモアで、うわ~まいったな!という。
作者が若い頃はミュージシャンを目指して何年も過ごし、挫折した経験があることを考えると、この濃厚さも納得。
いや、違う道もあるんですよ!…でもね…
登場人物の命運にもまた、感慨がありますね。

この本を読んだのはだいぶ前で…実は1月。
なんか言葉が出てこなくて。
「わたしを離さないで」もあの長さにしては恐ろしく読むのに時間かかったし。私にとってはそういう(どういう?)作家さんです。

私がカズオ・イシグロを読み始めたのは映画化された「日の名残り」から。
「わたしを離さないで」がなんといっても印象的で、精緻でもの哀しく、あたたかさと清らかさがあって、大好きです。
初期の「女たちの遠い夏」(「遠い山並みの光」と改題したそうですが)は、戦後の混乱期に母に愛されなかった娘が、大人になって自分の娘と上手くいかないという話でちょっと暗いので~誰にでもオススメというわけにはいきませんけど。
もちろん筆力は十分、感じられました。

バービーさんのご対面

Vfsh0089新しいバービーさん、うちの珠里さんとご対面です。
「ハ~イ!リディアです」
意外に背が低くて~きゃしゃかな?
Vfsh0092アメリカ人らしいオーバーアクションで…
「リディアさん~!珠里です。よろしくお願いします」
「珠里さん?会えて嬉しいデ~ス」

Vfsh0096_2ハグできるかな?
けっこう難しい~
頬をつけるのが…wink
Vfsh0099「膝がそんなふうに曲がるの、いいですね~」
「オー、珠里さん、脚きれいデス」
片言外人…coldsweats01
Vfsh0101同じバービーでも、珠里さんて何だか日本人ぽいでしょう。
日本育ちのハーフって感じ。
Vfsh0103どんなポーズできるかな?
「ここまでしか膝は曲がらないのよ」
「脚を軽く重ねるのもじゅうぶん、綺麗デスヨ」

「花や散るらん」

葉室麟「花や散るらん」文藝春秋

直木賞候補作家ということで読み始めた作家さん。
「秋月記」がなかなかよかったので~これも142回の候補になりました。
出だしが駆け足で、ちょっと妙に思いましたが~「いのちなりけり」という作品(未読)の続編だからのようです。


五代将軍・綱吉の時代。
村でのひっそりした暮らしを選んだ浪人・雨宮蔵人と、その妻・咲弥。
楚々として美しい咲弥は、かって水戸徳川家の大奥取り締まりを勤めたこともある教養豊かな女性なのです。
親の決めた夫に不満を感じて離れたこともありましたが、今は幼い娘を囲んで和やかに暮らしていました。

二人はそれぞれに、将軍生母の従一位叙任を巡って暗躍する動きに巻き込まれます。
親孝行な綱吉は、高齢の母にぜひとも最高位の従一位を貰いたい。
けれども生母の出自が低すぎて~京都の八百屋の娘だったことが知れ渡っているために、朝廷はなかなかうんとは言わない。
公家に脅しをかけるために、吉良上野介がある手段をとります。
それに対して、御台所をはじめとする京都から来た大奥の女性達は怒りを覚え、事態は緊迫します。
咲弥は、説得のために大奥へ送り込まれることに。

朝廷への工作と大奥内部の対立はなかなかあざとく、せめぎ合う様がリアルです。
ドラマで見た人間関係をあれこれ思い浮かべつつ、読みました。
赤穂浪士の討ち入りの裏話としても、面白い。
内匠頭の人間像やすぐ切腹になった理由など、けっこうそれらしく描かれていて、討ち入りへ向かう心理も興味深く読めます。

今年の桜

一日だけ晴れた日に撮った桜です。
Vfsh0126
といっても既に夕方だったので、明るくない…

Vfsh0123りりしい歳さん像と~

Vfsh0120今年は急な冷え込みがあって、自分が風邪をひいてしまったため、桜もゆっくりは見られませんでした。
都心で1分咲きというあたりから、寒気が続いて家を出られなくなってしまって。
熱は出なかったんですけど…
やっと買い出しに出た日にはもう、突然、ご近所でも満開という。
Vfsh0125日曜日に間に合って良かった~!
次に出た火曜日にはもう花吹雪になっていました。
それも綺麗ではありますけどね~heart04

「トワイライト3」

ステファニー・メイヤー「トワイライトⅢ」ヴィレッジブックス

映画も2作目まで公開されているので、知っている方も多いと思います。
高校生が恋した相手が吸血鬼という~ロマンス物として、上手く出来ています。
1作目の映画もDVDで見ましたが、キャストが合っていて、生き生きしてました。かなりきれいなんだけど、それをまだ自覚してない雰囲気が出てましたね。
葛藤の激しさはなかなか、少女漫画的。
これはレベルが高いという意味ですよ。思わず、はまりました。

高校の同級生になったエドワードと恋に落ちたベラ・スワン。
本好きで、真面目な性格。オシャレには興味がなく、運動神経ゼロで、踊りも苦手。
ベラの父は警察署長で、まさかエドワードがヴァンパイアとは思っていないものの、一人娘を心配して交際を見張っています。
思いは募るばかりで~彼と一緒に生きるため、自らも吸血鬼になろうと決意しているベラなのですが、人間としての幸福を諦めさせることに悩むエドワードは反対していて、できるだけ時期を遅らせようとします。

[以下ネタばれ有り]

ベラを仲間にする条件として、プロポーズするエドワードの気持ち。
若い結婚には本来抵抗感のあったベラですが、ついに受け入れることに。
ごく普通の感情と、あまりにも特異なケースの問題が巧みに入り交じっています。
一方、シアトルでは異様な無差別殺人が話題になっていました。
じつは、吸血鬼の仕業ではないかと気づくことに…
なぜか、命を狙われるベラ。

ベラを思ってエドワードが身を引いて去っていった時期に慰めてくれたのは、年下のジェイコブ。
居留地に住むネイティブアメリカンの彼が、実は人狼だった…
吸血鬼と人狼は、宿命的に対立する間柄という設定。
命を狙われるベラを守るために、束の間の協力態勢が築かれます。
じっとしていられないベラなのですが…?
弱い立場なのに、自然体でけなげなベラ。このキャラも少女漫画っぽい…日本のアニメや漫画が普及したのも~実際にいくらか関係あるのかも知れませんね。

複雑な恋愛も、いよいよクライマックスへ。
4で終わると思わせといて?5まであるみたいですがcoldsweats01

「レッドデータガール2」

荻原規子「RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧」角川グループパブリッシング

シリーズ2作目。
特異な能力を持った少女の成長を描く~児童文学というかラノベというかヤングアダルトというか。
若向きだけど、安心して読める筆致です。

山深い神社で育った内気な少女・鈴原泉水子。
何も知らずに育ち、何の取り柄もないと思っていたのですが、じつは巫女の家系の重要な一員だったのです。
今回は、いよいよ東京の高校・鳳城学園へ進学することになりました。

学校は郊外にあって環境は意外に都会的ではないのですが、泉水子には慣れないことばかりで、緊張しまくり。
一人だけ旧知の相楽深行も、相変わらず冷たい態度でした。
山伏の家系でその修行をしている深行は、泉水子を守る下僕の役目と父親に命じられたことに反発していたのです。

泉水子と同室になった宗田真響は、明るく人気のある少女で、学年2位の成績。弟の真夏も馬が好きな自然児で、なかなか感じがいいのでした。
仲良くなれてほっとしながらついて歩くのですが、実は意外な問題も…
クラスメイトの一人が不気味に見える泉水子は、やがてその正体を見破ってしまいます。
学校内で、何が?!
超能力合戦のような展開になりますが~続きも楽しみです。

きみと並んで

Vfsh9999うちの猫・みゅんが自分のベッドに寝ています。
寝ていると体温でじんわり暖まるというシートの上に、私の古いカーディガンを敷いてあるだけですが。この組み合わせが一番お気に入りみたい。
Vfsh0004ぬいぐるみのるるちゃんも一緒。
うちに来たときからずっと一緒に寝ている~妹分のGFです。
寒い日には特に一緒にいますね~wink
Vfsh0005あ、起きあがりました。
腹毛がふさふさ~
ミルクティーみたい、とかパフェみたい、とか良く思います。
Vfsh0007可愛がりすぎて~るるちゃんがすっかり剥げているので、頭の方を遠くへずらしたら~
Vfsh0016「あれ、そっちへ行ったの?」
というように~
Vfsh0013「じゃあ、ボクも」
と、自分も向きを変えて、
落ち着いて座り込みました。
満足してるようですhappy01

最初はるるちゃんよりの小さかったのにねえ…
今や、5.8kgです。オスなら珍しいほどではないですけどね、大きい方です。
今まで飼った猫では一番大きいわspa

「アン・ブリンの生涯」

キャロリー・エリクソン「アン・ブリンの生涯」芸立出版

ヘンリー8世の若き日から始まり、後に2番目の王妃となるアン・ブリンの人生を描いていきます。
作者は中世史の助教授から伝記作家になった人で、これは1984年の作品。

アン・ブリンが少女の頃、若きヘンリー王の妹がフランス王ルイに嫁ぐのに随行するシーンから始まります。
フランス大使の娘ではありましたが、わずか12歳ぐらいでフランス宮廷の侍女となったのは異例のこと。
そのルイ王は間もなく亡くなって、フランソワ1世に代替わりしたのですが、姉妹は侍女として残り、教養を身につけます。

帰国したアンは、色黒で当時の典型的な美人ではないものの、黒い目が美しく、男を惹きつける魅力に溢れていたようです。
流ちょうなフランス語とダンス、センスのいい服装、堂々とした物言いや立ち振る舞いといった点で抜きんでていたという証言はいくつも残っているそうです。
恋に落ちた頃、ヘンリー8世はまだ30代で、長身で筋肉質で~ものすごくエネルギッシュ。
しかし6歳上の王妃との間には病弱なメアリー王女しか跡継ぎが出来ず、内外の政治にも失望し始めていました。
王の深い恋は、アンが予想した以上の熱情であったとか。

女の子では王位を継げないと日本人は考えがちだけど、必ずしもそうでもないみたい…共にフランスやスペインと戦う王子が何人も欲しかったみたいですね。当時の王は先頭に立って戦う軍人だったから。
日本でいえば戦国時代…アンと結婚するのは信長が生まれた頃です。

アンは嫉妬深く激しい性格だったようですが、恋愛時代にはそれも魅力で、ヘンリーが「永遠にあなたの僕」とかいって甘やかしたせいもあるかも。
結婚後まもなく王の心は離れてしまうのですが、おそらく…男児を生めなければ優しくしてもダメだったのでしょう。
国母のイメージがあった王妃キャサリンを追い出した若い愛人のアンに民衆の人気はなかったのですが、不倫の咎での処刑とはと、一転して同情されるようになったそう。
愛人がいたのはヘンリーの方で、ヘンリーは処刑の翌日に婚約してるんですからねえ。

記録が残っている物と推測が区別してあるのがいいですね。
絶対王政へと時代が大きく転換する時代。
宗教改革の引き金となったアン・ブリンは、歴史の作者と呼ばれているとか。
混迷する各国の情勢、フランス宮廷の爛熟ぶり、中世的な荒々しさなど、異世界にタイムスリップする心地。

幾つか知りたいことがあったのですが~アンとメアリの姉妹のどちらが姉かわからないというのは本当なのか?
メアリが王の子供を生んだというのは本当か?
それならその子はどうなったのか?

生まれた年を明記した書類などはないんですね。それだけ新興の貴族だったということらしい。
アンの生まれは1501年から10年まで諸説あるそうで、この本では1507年。
ヘンリーがアンに送った熱烈なラブレターが残っていて、恋に落ちたのは1526年というのはかなり確実だそうです。
ヘンリーの好みからしても、その頃20歳前というのは妥当でしょう。
羽振りのいい貴族の娘が20過ぎまで独身とは考えにくいし、結婚までに7年かかっているということもあるので。

アンの姉・メアリは1521年にウィリアム・ケアリーと結婚していて、その前後の数年に渡ってヘンリーの愛人であったという可能性が高いらしいです。
子供の存在が無視されたのは、結婚していたから表向きには夫の子だったからか…
(当時、他の女性が産んだ男の子は認知されていて、1525年には7歳で爵位を与えられているのです)
メアリが姉というのが自然でしょうねえ…
「ブーリン家の姉妹」では年の近い姉妹で、メアリが16で結婚してすぐに王に目をつけられるという設定ですが。
ま、あり得なくはない計算ですね。

「天使はモップを持って」

近藤史恵「天使はモップを持って」文春文庫

シリーズ1作目。
夕方になると、さっそうとオフィスビルに現れる女の子・キリコ。
まだ18ぐらいで、渋谷を歩いていそうな服装、明るい色に染めた髪を高い位置でポニーテイルにして、おへそにもピアス。
じつは、ビルの清掃を一手に引き受けている有能な清掃作業員なのです。
新入社員の僕・大介は、とっぴな服装に驚きながら、実は怜悧な彼女にたびたび助けられることに。
会社で起こる小さな謎をキリコと共に解いていく話です。

オペレータールームに配属された大介は、女子社員ばかりの中で少々間が悪い思いをしながら、仕事を覚えていきます。
書類の紛失、保険外交員の墜落死、マルチ商法勧誘社員のと有情、部長がおみやげにするぬいぐるみが切り裂かれた事件、黒い液体で汚されたトイレの謎、ロッカールームで役にも立たない物が盗まれた理由は?など。

不倫やいじめ、困った勧誘など、現実に起こりそうな問題が絡んでいるあたりがほどよい毒を含み、生き抜くヒントにもなっていて~上手いですね。
何でもクリーンにするキリコの大活躍。
最後は、キリコ行方不明?から~~意外な展開へ。
へえぇ…?

「空の中」

有川浩「空の中」角川文庫

これは面白かったですよ~!
けっこうちゃんとしたSFのようなのですが、SFにこだわらずとも、面白い小説。
児童書限定というわけでもないんだけど、若い人にもお勧めということで。

四国上空で航空機が謎の爆発炎上という事件が二つ、相次いで起こります。
自衛官として共に飛行し、上司を目の前で失った光稀。
メーカーから調査に現れたひょうひょうとした青年・高巳と一緒に現場に赴くと…空の中に、何かが…?

一方、父が飛行するあたりの川辺へと出かけていた少年・瞬は、川で白い不思議な生き物を見つけていました。
未確認生物UMA好きの幼なじみ・佳江と世話を始めるのですが、なぜか携帯で意思の疎通が可能になります。
身内を失った瞬のことを心配して見守る宮田のじい。
瞬になついて言うことを聞くようになったその生き物の正体は…?

大人と子供の二組が出会った謎は…
世界中を動揺させる大事件に発展し、日本で対策本部が作られて、どうなるかわからない展開にぐいぐい引き込まれます。
高巳は、異なる生き物とコンタクトをとる努力を続けていきます。
一方、事故の遺族が作った組織が活発化し、瞬は同じ遺族の立場もあって、そこに引き込まれてしまいます。
瞬を取り戻そうとする佳江と、宮田のじい。

もとはライトノベルとして企画されたせいか~キャラが立っていて、個性的なキャラのちょっとしたやりとりも面白い。
佳江の健やかさも感じが良く、老人の地道な賢さにはうならされました。
誰にでも、どこか面白く感じられる要素が入っていると思います。

お人形のコートスタイル

Vfsh0031コートスタイルをついでに…
ミス ウィークデイのコートを借りた春海ちゃんです。
着ている洋服に、このコートの方がテイスト合うかな?と…

Vfsh0037フードの取り外しが出来るという優れものなので、外した状態で。
Vfsh0038一実ちゃんと二人、楽しそうです。

Vfsh0062さて、次は…
ミス ウィークデイに登場して貰いましょうか。
Vfsh0064ピンクのダッフルコートで、ちょっとイメチェンです。
Vfsh0068ウィークデイというと~OLさんぽいけど、学生でもいいのかな?
意外に似合う?
Vfsh0072_2「こんにちは!朋香です~」
うちでの名前は朋香さんに決まりましたhappy01

…なんかエイプリルフールねたがないかなあと思ったんだけど…何も思いつきませんでした。
正直者はダメね!(って、これが嘘とか?)

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