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「ルイザと女相続人の謎」

アンナ・マクリーン「ルイザと女相続人の謎」創元推理文庫

若草物語の作者ルイザ・メイ・オルコットを探偵役にしたミステリの1作目。
ルイザは投稿していますが、まだ芽が出ない時期の~21歳という設定です。

長い新婚旅行から帰国した友達ドロシーの様子がどこかおかしいと思っていたら、港で変死。
ドロシーの夫に疑いがかかり、衝撃を受けたルイザは、しだいに事件に興味を抱き始めます。

ドロシーは大富豪の家柄なのですが、なぜか実家では冷たくされていた様子があり、その理由は?
ドロシーの兄エドガーの放蕩ぶりと、愛人の女優、ルイザ一家が関わる未婚の母のホームでのお産など、さまざまな状況が描かれます。
ルイザが一人で男性に質問をしに行くと、町中に評判が立ってしまう時代なんですね。

オルコットの父は、高名な教育者・哲学者でした。理想家で、生活能力はあまりなかったんですね。
名家の出でしっかり者の母が賢明に節約して暮らしながら、もっと貧しい人たちへの慈善も熱心に行っている家庭。しかも、
逃亡奴隷の地下組織とも繋がっています。
金持ちの友人とはだいぶ違う苦労があるのですが、むしろ家庭的には幸せと噛みしめるルイザでした。
理知的なルイザ像には、違和感ないです。
ボストン警察のコバン巡査は、好意を抱いた様子。

親友のシルヴィアも実在の人物なのかな?
四人姉妹のモデルは、姉は遠方にいて、妹たちは小さいのね。
ルイザの頭の中で、ジョーというヒロインが生まれ出ようとしている様が楽しい。
作者は、別名義で歴史小説を何冊も書いている人だそうです。

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コメント

今度はオルコットですか!
歴史上の人物が探偵役になるミステリ多いですけど、こう来たか~

若草物語は、少女時代に読んでいる人多いですよね。赤毛のアンとどっちが好き?という感じでしょうか。エリザベス・テイラーの映画の印象も強いですね。
↑を読ませていただくと、主人公と作者が重なる部分が多いように思えます。

marieさん、
そうそう、私もこう来たか~と思いましたよ
イメージ的にはまじめすぎるような感じなのですが、色々な経験していて、けっこう辛口な観察力もあるから、公表しなかったけど実はこういう事もあった…というのは、説得力ありです。

若草物語はかなり実体験をもとにしていますからね。
姉妹の名前が違うので戸惑うほどです。
次女って作家に向いているのかしら~オースティンやローラ・インガルス・ワイルダーもそうだし?

私は赤毛のアン派かな?
でも衣装は若草物語の方がスカートがふくらんでいるので映画や挿絵は楽しい。
エリザベス・テイラーの少女とは思えぬ美貌と、ボリュームある縦ロールの金髪は強烈な印象でした。
それにジョーはアンと近いところもあるんですよね

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