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「暴雪圏」

佐々木譲「暴雪圏」新潮社

北海道の警察シリーズ。
短編集「制服捜査」の方の続編にあたる長篇です。
特に前の話と関連はなく、これから読めます。

川久保篤巡査部長が探偵役なのは、同じ。
もとは刑事畑が長く犯罪捜査のベテランなのですが、北海道警察の人事の方針で、今は釧路の小さな町・志茂別の駐在になっています。
単身赴任だけど、良き家庭人らしく、その辺は前作でちらりと出ています。

暴力団組長徳丸の自宅が、二人組の強盗に襲われる事件が起きます。
若い方が組長夫人を殺してしまい、事態は深刻に…
この地方には、3月の彼岸頃に「彼岸荒れ」と呼ばれる嵐が降る傾向があり、折しも、かってないほどの規模で近づこうとしていました。

ペンションを経営する夫婦は、ボイラーの故障に困っていました。
そこへ様々な事情を抱えた人間が、雪に降られて集まってきます。
社長の金を盗んで逃げようとしていた男や、義父に手を出されて家出を決行する娘、出会い系サイトで女から金を引き出している男、不倫を清算しようとする主婦らが…

雪と風に降り込められて動けない人々。
災害の描写が迫力で、圧倒的です。
どちらかといえば、小さな町に起こるちっぽけな事件、ありがちな悩みや不満、愚かさ丸出しの人間達が多いのですが、思いがけなく強盗事件に巻き込まれてしまい、その行き着く先は…?
この町に、警察官は川久保巡査部長だけ!…豪雪の中、間に合うか?

一部には救いもあります。
短編集よりも怒濤の展開で、読み終わってスッキリの気分に。

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