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「ころころろ」

畠中恵「ころころろ」新潮社

人気の「しゃばけ」シリーズの第八弾。
通じる所のある短編連作になっています。この形式は、読者にも読みやすいし、この作者さんに合ってるんじゃないかしら。

日本橋の大店・長崎屋の若だんな一太郎は、大妖を祖母に持ち、やっと命ながらえた身。
今日も気合いを入れて寝込んでいます。
ふいに目が見えなくなった若だんなに、店のみんなは大騒ぎ。
人間も妖も何とか治そうとしますが、見えなくなった原因はなんと…とんでもないとばっちり??

一作目は、若だんな12歳の時のエピソード。
相談に来たきりっとした15歳の女の子に、一目惚れ?
自覚もないままのはかない出会いが愛おしい。

かっこいい兄やの仁吉と佐助の活躍するストーリーもあります。
仁吉は、若だんなが心配で長崎屋に戻りたいと歯がみしながら、ほかの物にまとわりつかれてその世話に大奮闘。
もともと妖だから超越的で、世話好きな性質というわけではなかったらしいですが、いつしか面倒見が良くなっているのではとほのぼの。

佐助のエピソードは、妻と暮らしながら、次第に不思議な感覚になっていく話。日常的なようでもやもやとした雰囲気がいい感じでした。
ちょっとした事件に、少しだけの毒と人の愚かさ、人ならぬものの可愛さと切なさと…
頼りなげな若だんなの人柄の良さがしだいに光ってくるのです。ある意味、草食系~?confident
まとまっていて、期待通りの読後感でした。

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