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「チルドレン」

伊坂幸太郎「チルドレン」講談社文庫

登場人物がリンクする短編集というのか。中編連作?
とっつきやすいので、初めの方にもオススメ。

1話目の「バンク」は、閉店間際に銀行に滑り込み、銀行強盗に出くわした鴨居と陣内という仙台の二人の大学生。
陣内は立ち向かうことが基本方針で、いささかはた迷惑なのですが、ユニークな行動力で異彩を放つ人物です。
対照的に、その場で出会った目の不自由な青年・永瀬はおだやかで、彼の淡々とした推理も光ります。
彼は盲導犬を連れていたのですが、強盗にも何の反応もせず、気配すらしなかったのですね。入り口でじっとしているように命令されたから、それを守って。
でも、そんな盲導犬も、ハーネスつけていないときはだらっとしているとは。そりゃ、そうか。

「チルドレン」では、家庭裁判所の調査官・武藤の視点から。
陣内は卒業してここに勤めているのでした。
少々、乱暴なやり方なんですが、これが意外に効果を上げていて、担当した少年には一番慕われているという。
題名は、子供一人ならチャイルドだが、子供が集まるとチルドレンという別物になるという由来。

突飛な出来事、胸に抱えた深刻さ、現実の猥雑さ。
軽やかな飛躍の救い。
手を叩いて笑いたくなります。

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コメント

「チルドレン」の方は、WOWOWで以前ドラマ化したので、見たことがあります。

p://www.wowow.co.jp/dramaw/top/children.html?TB_iframe=true&width=913&height=480

でも、原作とはかなり変えてあるみたいですね。
ドラマとしてはなかなか面白いものでした。
sanaさんの文からすると、陣内と武藤のキャスティングが逆のような気もします。

連投すみません。
ググったら、WOWOWで放送後に劇場公開もしたんですね。
DVDが発売されているようです。
p://jugem.jp/mono/amazon/B000KP7L8Y/

はじめは地味な話だなあと思ったのですが、なかなかこった構成で、読後感もさわやかでした。
ドラマになっているとは知りませんでした。伊坂作品は映像になってるの多いですね。
「ゴールデンスランバー」、ヒロインは竹内結子っぽいなあと読んだ時から思ってました。

>しあんさん、
映像化されたような気はしてたんですが、誰がどんな風にやったのかは全然…
WOWOWだったからなんですね!情報ありがとうございます~
坂口君が武藤なのね。
原作だと武藤はあまり特徴がなくて、陣内主役っぽいのが逆転してるんですね。
キャラ的には陣内が変わり者ってのは通じてるんでしょう。大森さんね~なるほど?

>marieさん、
伊坂作品は映画に向いてるのかなあ…この作品はWOWOWのドラマがちょうどいい感じはしますね
そうそう、初めは地味目な印象でしたよね。
でも読後感、よかった~!

「ゴールデン…」竹内結子ばっちりイメージでしたか?
私は漠然ともっとはっきりした顔をイメージしてたような気が。
堺くんはいいと思います~

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