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「矢上教授の午後」

森谷明子「矢上教授の午後」祥伝社

紫式部を描いた「千年の黙」という日本史もののミステリや、ファンタジックな「七姫幻想」が私は大好きな森谷さん。
これは現代物で、本格といっていいのか…ややユーモア系かな?

白髪でいかにも大学教授といった風貌の矢上講師が、探偵役。
あだ名で教授と呼ばれていました。
生物総合学部の古典教師で、理系の学生に古典を教えているという呑気な立場。
大学の裏手のボロ校舎にある研究室に、いつもいるのでした。

じつはミステリマニアで、その蔵書を目当てに通って来る御牧咲(みまきえみ)という女学生もいました。
さて、夏期休暇中のある日のこと。
なぜか建物の中には、矢上教授だけでなく~それぞれの事情を抱えた人々が意外に集まっていたのです。

期限ギリギリで研究論文を仕上げようと集まっている院生3人。
そのお目付役の、研究室助手の女性。
藻類研究の権威のおっとりした三谷教授と、仕切り屋のその助手も、データの取り直しで部屋にこもっていました。
一方、松浦教授は、いささか自己中で、助手を振り回すタイプ。熊野の大学林にかかわるマスコミに名の知れた存在でもあります。こんな人までいたのでした。何かを待ちながら…

そして、研究棟には見知らぬ来訪者もいたのです。
嵐に停電、偶然なことから開かなくなった非常口、予期せぬ来客、そしてエレベーターに閉じこめられた青年…
殺人事件なのですが、どこか~楽しげでのほほんとした空気がただよっていて、読みやすいですよ。
嵐の山荘というべき設定に思わず張り切った、矢上教授の推理は?

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