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「英雄の書」

宮部みゆき「英雄の書」毎日新聞社

少女が主人公で、重い内容をじっくり丁寧に書いてあります。
11歳の森崎友理子の兄・大樹(ひろき)14歳が、中学校で級友を刺すという事件を起こし、しかも行方不明に。
憔悴する両親、学校へ行けば友理子も遠巻きにされ…

じつは友理子は、兄が自分の部屋で、大きな黒い人影の前に跪いているところを物陰から見たことがありました。
兄の部屋に行ってみると、本棚の奥にあった1冊の本に話しかけられます。古ぼけた赤い革表紙の辞書。それは…?
さらに、図書館で起きる奇妙な出来事。
兄の行方を突き止めようとするうちに、異世界へ行くことになります。

「念歌あるいは黄衣の王の忌歌」で始まり、プロローグは「破獄」。
と何やらまがまがしいことが起こっている予告から、日常的な少女の世界に。
突然降りかかった事態に、どう対応するか?
「英雄の書」とは…

行方の知れない兄を見つけて助けたいという一心で、とほうもない冒険に乗り出すのです。
大叔父の残した古本のコレクションの中に、ヒントはありました。
大叔父が望んだこととは?

「無名の地」に赴き、印を戴く者(オルキャスト)ユーリとして、破獄した英雄を連れ戻す旅に出た友理子。
小さなネズミの姿に変わった辞書のアジュも、同行。
共に闘ってくれる狼という役柄には、ディミトリことアッシュ。好きなコミックから友理子がとった名前で、かっこいい男にはアッシュってもう国民的な名前なんでしょうか。
英雄には二つの面があり、それは…

作者は、物語の意味について思うところがあるらしく、そのあたりがユニークな設定。
描写に迫力があり、冒険物として十分面白くできています。
ゲームが好きなのかな。
子供が読むにはやや重い内容だけど、ゲーム的な部分は大人よりついて行きやすいかも。
2009年2月発行。毎日新聞連載作品。

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