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「獣の奏者」

上橋菜穂子「獣の奏者」講談社文庫

教育テレビでアニメ放映中のファンタジーの原作です。その1と2を読んでみました。
子供から老人まで幅広くファンがいるのも、うなずける内容。
作者は守り人シリーズでも有名、文化人類学者でもあります。

少女エリンは、母と二人、大公領の村に住んでいました。
亡き父は、闘蛇という獰猛な生き物を管理する闘蛇衆だったのです。
緑の目の母は「霧の民(アーリョ)」と呼ばれる血族を捨てて嫁いできた異民族の出。
才能を買われて獣ノ医術師になっていましたが、ある時、闘蛇の死の責任を問われて処刑されることになってしまいます。
崖から投げ落とされた母を助けようとしたエリンですが…

川を流され、命を救ってくれたジョウンという蜂飼いの初老の男性に教育されることになります。
ジョウンのかっての学友エサルが、王獣保護場の学舎で教導師長になっていました。
エリンは学舎で学ぶことになり、王獣の子に出会います。

傷ついて食べ物も受け付けない王獣の子、リラン。
エリンは野生の王獣の親子を見たことがあったため、いたいたしい様子を見かねて助けようとします。
ところが、王獣をなつかせるのは実は禁忌に触れることでした。
禁忌の理由も今は知られていないのですが…
リランをなつかせ、言葉もかなり通じ合うようになり、傷ついた野生の雄の王獣エクの面倒も見ることになります。

リランの出産を吉兆と喜ばれて、真王である女性が暗殺を恐れて宮殿を出たこともなかったのに、王を守る王獣を見にはるばる出かけてくるのですが…
リョザ神王国の真王(ヨジェ)の伝統とは。
真王領を守るはずの大公領の権力とのせめぎ合いに巻き込まれたエリンは?
勇敢で一途な捨て身の少女。
なんとも難しい立場ですが〜ダイナミックな描写でぐいぐい引き込まれます。
2006年11月、単行本発行。

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コメント

テレビのザッピング中にたまたま、ジョウンと養蜂のやり取りする回を視聴して、なんだか面白いアニメをやっているなあと、時々時間があえばみるようになりました。
資質のある子供が育つのに適切な大人がいて、子ども自身も自分で考えて、周りも見ながら、世の中の仕組みの中で、現実の厳しさを体感しながら成長するところがとても好きです。特に女の子がしっかり育つというところ、正しくファンタジーですよね。
秋頃に出た文庫版を出張中に読みました(コミック版もそれなりに雰囲気があるようです)。
続きもハードカバーで出たようなのですが、将来の楽しみとして文庫落ちを待ちます。

Kさん、
アニメをご覧になったんですねhappy01
私もちらっと見た感じでいい印象を受けて、先延ばしにしていたのを読んだんですよ。
この世界の存在感、大人と子供や、人と人との関わり、少女が育っていく感覚、すべてがありありと描かれていて…
空気感に違和感がないし…
辛い所は辛く感じますけど、読み応えのある作品ですね。

そうなんですよ~続編が後で出たので、文庫じゃないんですよね。
確かにこれじゃ終わらないよねっていう話で。
ど~しよ~…coldsweats01

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