フォト

おすすめ本

« 「日本の女帝の物語」 | トップページ | アメリカ杯やってます »

「赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法」

茂木健一郎「赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法」講談社文庫

これほど「赤毛のアン」のファンだったとは!
小学校5年の時に読んで強い印象を受け、まわりの男の子には隠していたそう。
なぜそれほど魅力を感じるのかははっきりわからないまま、最近まで課題だったとか。

高校では原書を読破、海外留学したくて懸賞に応募した時にも「赤毛のアン」のことを書いたとは、筋金入り。
大学院の時には、プリンスエドワード島にも行ったそうです。
西洋に負けた、というようなショックがあって、また強い憧れを抱いたと…

かって「赤毛のアン」が日本で紹介されたのは戦後の復興期、西洋を目指した時代でしたね。
当時の日本よりはあか抜けて素敵に見えても、それほど豊かではない農村が舞台で、けっこう変わり者の老人などが多く出てくるのも、親しみを感じさせた原因でしょうか。
海外ではむしろ「エミリー」のシリーズの方が人気があるそうで、その違いなども考察。
エミリーの方がややダークで、文学的。モンゴメリの実人生の苦闘も反映しているのでしょう。

一瞬にして過ぎ去る子供時代の輝き、ひたむきさがアンの魅力。
ひねくれることなく、不真面目さがない。
確かに…
子供の頃のアンは想像力豊かなのがアンバランスで暴走気味で、それが笑いを生むのですが~自分のことのようでちょっと気恥ずかしくもあったとか。
若さ故のぎこちなさやみっともなさ。
だがそれが成長し、幸せになるに連れて静かになり、何かを得ると共に失い、16歳にして就職運動や親の介護まで見通す。
郷里で落ち着くあたりも、日本人には受け入れられやすかったのかも。
マシューの話が出ると、泣けます。

専門分野を生かして縦横に話が飛ぶ西洋談義も面白いですが〜
想像の余地のある人生、帰るべき家がある、運命の相手に会う、大人になる、運命を受け入れる、幸せの花を見つけるという章立て。
ポジティヴなところが幸福を呼ぶ、っていうことですね。
文学は得てして不幸について書かれていて、太宰の作品は不幸になる方法が書かれているようなものというのには笑いました。
「赤毛のアン」には幸せになる方法が書かれている!

« 「日本の女帝の物語」 | トップページ | アメリカ杯やってます »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法」:

« 「日本の女帝の物語」 | トップページ | アメリカ杯やってます »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック