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「ポー・シャドウ」

マシュー・パール「ポー・シャドウ」新潮文庫

舞台は、19世紀半ばのアメリカ。
作家のエドガー・アラン・ポーを尊敬する弁護士のクウェンティン・クラークは、ファンレターに返事を貰い、ポーと文通を始めていました。
ところが、そのポーが、クラークの住むボルティモアで謎の急死。
その後の悪評に驚いたクラークが、仕事をなげうってまで死の真相を突き止めようとする物語です。
ポーの創作した探偵デュパンのモデルが実在すると信じて探し求め、パリにまで渡り、共に帰国するのですが…

じりじりと一進一退しつつ展開する謎解き、かと思うと破天荒な展開へ。
ポーの死に対して冷たい親戚らは、おそらく実像通りなのかな…
ポーの才能は一部には高く評価されていたけれど、一般的には成功とはまだ言えない状態だったのですね。
弁護士仲間のピーターや、婚約しかけたままでなかなか進展しないハティはいい人なんですが…
ポーに取り憑かれたようなクラークを心配していました。

デュパンのモデルとされた人物とクラークが信じるのが、オーギュスト・デュポントという犯罪分析家。
既に隠棲していて、なかなか会おうともしてくれず、調査にはとんと興味がない様子なので、それを説得できるのやら、はたして本物なのやら、なかなか一筋縄ではいかないのです。

クロード・デュパン英国特別捜査官(自称男爵)という人物は、自分こそがデュパンのモデルと主張してきます。
さらに盗賊だった?という!その妻や、奴隷商人、禁酒会役員、元奴隷、ナポレオンの甥まで、登場。
ディケンズやルパンの世界を連想させるような~にぎやかな展開となります。
ポーが好きなら、または19世紀に興味があれば、面白く読めると思います。
時代色たっぷりで、ポーの晩年についての史実を丹念に調べ上げた上で、独自の研究成果も含めて書いているとのこと。

エドガー・アラン・ポーの名は、非常に有名ですよね。
でも実像はあまり~知られていないのでは。
1849年9月末、空白の5日間ののちボルティモアの酒場で発見され、入院して10月初めに亡くなってしまったのです。
ボルティモアにいる予定ではなかったことと、酒場での死が野垂れ死にのような印象を与え、当時から叩かれたようです。
不審な死については研究が進んでいるそうで、名誉回復の兆しも。
ポーが奴隷を解放する手助けをしたことがあるのも事実だそうです。
2007年9月発行。

アランは養い親の名字で、冷たくされたため、本人は嫌っていたとか。
江戸川乱歩というペンネームはエドガー・アラン・ポーから来ているので、アランもないと困るんですよ~ポーさん?
エドガーとアランの、「ポーの一族」もいることだしね。

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