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「秋月記」

葉室麟「秋月記」角川グループパブリッシング

福岡藩から分かれた小藩・秋月藩。
内部の対立や、福岡との駆け引きが、ありありと描かれます。
汚名をきて追放される家老の真実とは…?

筑前秋月藩士・間余楽斉(はざま・よらくさい)は権勢をふるった家老でしたが、59歳で幽閉されることになります。
ところが、意外に恬淡とした様子。
「臆病者だったので、これで肩の荷が下りた」と…

幼い頃は小四郎という名前で、兄と違って気の小さい子でした。
特に一度、犬に吠えられて立ちすくみ、妹を助けに戻れなかったことが悔いとなっていました。
その後に妹が病気でなくなってしまったから余計だったのです。

小四郎は真面目に勉学に励んで好青年へと成長していき、やがては、豪腕を誇る家老を追い落とす一派の立役者となっていくのですが…
さらに後には、自分が同じような悪役をおわされる…皮肉というのか、小藩の家老の宿命という面もあるのでしょうか。

藩の苦しい経営や、勢力争いはサラリーマン向きの内容かも?
要所々々にはチャンバラも。
ばらばらになっていた旧友が駆けつける所など、盛り上がります。
わかりやすく、しっかり書き込まれている正統派の読み応えでした。

作者は1951年福岡県北九州市生まれ。
地方紙記者などを経て2005年デビュー。
この作品は第141回直木賞の候補になりました。

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