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「とりつくしま」

東直子「とりつくしま」筑摩書房

とりつくしまとは~亡くなる人が最後に心残りがないように、しばらくの間、何かに取り憑くことが出来るという設定。
自分が死んだらしいと気づいた魂に「とりつくしま係」が声をかけてくるのです。

人にとりつくことは出来ず、とりついた後にその物がどうなるかも保証されない。
見守りたい人の今後を見守って安らかに逝けることもあれば、物が人手に渡ったりして皮肉な成り行きになることも…

息子の中学校最後の野球の公式試合を見守りたいと願った母親は、ピッチャーが手につける白い粉になります。
これはちょっとオシャレな選択ですね。
使われるときだけ周りが見え、粉が飛び散るに従って、だんだん意識も薄れていくという描写が上手い。

交通事故で死んだ若い女性は、夫の愛用するマグカップに。
夫が女性と付き合いだしたのを見てやきもきする羽目になりますが…

恩師を密かに慕っていた女性は、先生が使う扇子に。
いつもではなくて夏の間だけ、少し開くだけでもいいのです。

わかりやすく、あっさりとした口当たり。
なかなか。
著者は1963年生まれ。歌人。2007年3月発行。

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