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「からくりからくさ」

梨木香歩「からくりからくさ」新潮社

日本を舞台に、染色に関わる若い女性の共同生活がしっとりと描かれます。
しだいにわかってくる縁の糸…
祖母の家を継いだ蓉子は、古い家を生かしたいと思い、下宿人を募って、自分は管理人として住むことにします。
心当たりもあって、それは…
まず、英語と日本語を交換で教え合っている留学生のマーガレットが、下宿することに決まります。
それに、美大の学生・与希子と紀久が、一緒に住むことになりました。
機織りをする音がうるさいと、前のアパートでは言われたりしていたのです。

蓉子は、祖母から貰ったりかさんという市松人形を大事にしていました。
子供の頃から心で話し合える、ふしぎな人形…
祖母はかってコレクターだったのですが、赤光という人形師のつくったものを集めていたとわかります。
紀久が実家の法事に帰ったとき、りかさんとそっくりな人形が…
その衣装がたくさんあったというのが、垂涎物だったりして。

与希子もまた、先祖に縁があったことを知るのです。
誰が何のために作った人形だったのか…
時代がかった因縁話から、怪談風のなりゆきになるのかと思えば、世界を股にかけた展開へ。
いや、女性達が行くのではないのですが。
紀久とつきあっていた時期のある神崎は、その後マーガレットとつきあうようになっていました。
が、調査に海外へ出かけたまま、クルドで消息を絶ち…?

古き佳き日本の暮らしと、シルクロードをトルコまで通じる~機を織る女達の心、人形に宿る何者か…えんえんと続く命がゆらめき交錯するような、重厚でふしぎなファンタジー。
平成11年単行本発行。

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