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「乳と卵」

川上未映子「乳と卵」文藝春秋

2008年の第138回芥川賞受賞作。
東京で暮らす夏子の所へ、大阪で暮らしている姉・巻子とその娘・緑子がやってきます。
豊胸手術を望む姉、口をきかない姪。
それぞれの思いが交錯する~女たちの3日間の出来事。

39歳の姉はスナック勤めで、だいぶやつれて見え、母子家庭をやっていくのが大変そうなのでした。
豊胸手術をしたいと電話でそればかり言っていた姉に、とまどう主人公。
もっと違うことに目を向けたらいいんではないかと思うのですが、おいそれと口に出せない雰囲気なのです。
思春期の姪は反抗期なのか?まったく口をきかなくなっていて、筆談のみ。
授業で習ったり友達と話題になったりした卵子のことなども、自分のメモには書き留めているのです。
この内容が間に挟まるのが、なかなか新鮮です。
内心は決して母を疎んでいるわけではないのでした…

姉と二人で新しい銭湯に行って、胸を観察する姉と思わずいろんな人の身体を見まくったり。
こういうことは、女なら、ままあるかも知れませんね。
間違って2パック買ってしまった卵の賞味期限が来ていたので、1つは捨てようと出しておいたところ…
そういったあたりはリアル。
肉親が日常生活では伝えられないでいたことを、ふとした機会に爆発させるのも、有りでしょう。

大阪弁混じり?でたらたらと長々とべらべらと続けて描くのが、実感こもってますよ、ちょっと女なら知ってはいるけどさぁ、口には出さないようなことってあるじゃないの、そういうのを描写しているのがべたべたした感じでどうなの?っていう、そのエッチ臭さが売りなのかなあ?という気はしないでもないけれど、まあだから嫌とか悪いというほどでもないんで、けっこうさばさばしてるし。
女の嫌らしさをわざとらしく書いてるわけじゃなくて、現実的な生活感覚だからかな。
芥川賞って昔は全然女性が受賞していないものね、ビックリしちゃったですよ?
それにね、女らしさの表れている、ふわっとした感覚もなんか悪くないし~女っぽさ爆発でけっこう~どんどん書いていって欲しいです。

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