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「やんごとなき読者」

アラン・ベネット「やんごとなき読者」白水社

あのエリザベス女王が、読書の魅力に取り憑かれたというお話。
ありそうなこととまさかという内容を取り混ぜつつ、軽い風刺もふくめ~現代のおとぎ話的な展開に。

エリザベス女王がある日、コーギー犬を追って宮殿の裏口へ出て、ウェストミンスター区の移動図書館の車を見つけます。
中にいた青年は、宮殿の厨房で働くノーマン。
王族の礼儀として一冊本を借り、ノーマンのすすめた本を読み進むようになります。
謁見でも「最近何を読みましたか?」と訪ねて人々を困らせたり、フランス大統領にジュネを知っているかと訪ねたり。
声の小さいE.M.フォースターに会ったことを思い出して、今ならもっと面白い話も出来たのにと後悔したり、ヘンリー・ジェイムズの作品の冗長さにいらいらしたり。

読書の楽しみに目覚めた結果、遅刻しがちになり、時には公務に熱が入らないことも。
だが前よりも、人の心を理解するようになる…
それが読書の効用!
と、本好きには嬉しい主張ににっこり。

こんな話書いちゃっていいのか?という気もしますが~理解と敬愛を込めた描き方なので、微笑ましく受け止められるのでしょうね。

著者は1934年生まれ、劇作家、俳優、小説家。
2006年にはトニー賞受賞。
2007年の作品、2009年3月翻訳発行。
もっと著作が読みたいけど、基本が劇作家なのでまだ翻訳されていないようです。

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コメント

この装丁が凄く気になっていたのです。
内容も面白そうです。

櫻子さん、
そうそう、この装丁も良いですよね!
なかなか、いい感じのお話ですよ~

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