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「木のぼり男爵」

イタロ・カルヴィーノ「木のぼり男爵」白水社

作者も題名も名前だけは有名で、聞き覚えがあり、読んだような気になっていたんだけど、さて内容は‥
読んだかどうかわからなくなったので、読んでみました。

舞台は、18世紀後半のイタリア。
貴族の跡継ぎの少年コジモは、ある日、姉とケンカになり、木に登ったまま降りないと宣言。
平凡な弟の目を通して、本当に木を降りなかった兄コジモの、あっぱれな奇行の生涯が語られます。

出世を願う俗物の父や、頼りにならない老家庭教師、謎めいた経歴の腹違いの叔父、かなり嫌らしい性格の姉。
登場人物が濃い~!
コジモと侯爵家の少女ヴァイオラとの出会いと別れは、奇妙だけど激しく切ない恋でした。
森に住む盗賊や、貧しい子どもたちとの付き合いも、時代と共に変わっていきます。
コジモは木の上でも本を読み、色々と便利に調達し、案外まともな面もありつつ、野性的に暮らしてゆくのです。
母が重病になると、母の寝室の窓辺に近い木に登って、母に頼まれた用事をこなしたり。

フランス革命の余波を受ける時期、イタリアにもナポレオンの砲声がとどろき… 激動の時代に起きる、ちょっとユーモラスな一こまも。
何とも不可思議な物語。
気骨はあるけれど、孤独な人間像ですね。
縦横無尽の教養と、作者がパルチザンに加わった少年時代の経験、戦後イタリアの混乱などが、どこといえずに混沌と反映しているようです。

結局、読んでたみたいです‥ずっと前に。
ところどころ、一行だけ見覚えがあるんですbleah
ストーリーを全然覚えていないのは話があんまり複雑すぎたのと、たぶん読んだときのコンディションのせいでしょう??

1957年の作品。
作者は1923年生まれ。両親とも植物学者。
「われわれの祖先」3部作の1つ。

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