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2009年8月

「晩夏に捧ぐ」

大崎梢「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ・出張編」東京創元社

本屋の店員が謎を解く!
シリーズ2冊目で、出だしのアリバイを巡るエピソード以外は、出張編で、まとまった話になっています。

成風堂に勤めている杏子は真面目な正社員で、毎日忙しく働いていますが、気になることは解決したい方。
アルバイト店員の多恵は、さらに探偵の才能があるのです。
帰郷して老舗の本屋(通称まるう堂)に勤めている美保から、杏子に頼みが。
名探偵の多絵を連れて、謎を解きに来て欲しいという…

いぜんに嘉多山成治という作家が弟子に殺された事件があり、その弟子の幽霊がまるう堂に出没?
まるう堂の老店主はその作家も弟子もよく知っていたためか、店を閉めることまで考える悩みよう。
かっては、大作家の恩恵を受けて栄えた田舎町なのでした。
弟子の小松秋郎は、真犯人ではないのでは?という説もいまだに飛び交う状態で、謎は深まるばかり。
彼女たちが到着した後にも、幽霊は目撃されます。
はたして真相は…?

小さな謎を解決する短編で始まったこのシリーズ。
今回は殺人事件ありですが、27年前なのでまあ…それほど恐くはありません。
過去の事件についての関係者は、普通のミステリに近いのですが~作家というのも確かに本屋に深く関わっているという共通性が。
探偵役の女の子達がリアル感ある働き者で、好感が持てます。
アルバイト店員の多恵は、仕事の覚えは良いのに、ものすごく手先が不器用で包装が苦手という欠点があり、そこが愛嬌?

二人で準備

Vfsh8333モッズコートに着替えた春海ちゃんです。
秋桜さんも着替えることに。

半袖Tシャツで揃えて、上にはチェックのサロペットという活動的なスタイル。
さて、どこへ行こうかな?
Vfsh8348「あ、決めてなかった~」

Vfsh8360「歩く前に、ちょっとストレッチしよう」
「わ~春海ちゃん、すごい!身体、柔らかいのね~」
Vfsh8361「あつっ…腰が」
「わ、大丈夫?」
「うん、平気よ~」
何かもう一つ足りないわ…とコスモスさんを見る春海ちゃん。Vfsh8352

「これよ、帽子があった方がいいわ」
Vfsh8353

「ほらほら、似合う~」

さて、どこへ行くんでしょうね。ハイキングって程じゃないから、お花でも見に行くのかな。

お人形は、momokoさんの「おてんばGRADUATION」と「コスモスの片思い」というネーミングのもの。
洋服は、リーメントの「ぷちモードコレクション カジュアルMiX」
前にリカちゃん二人に着せたシリーズです。
あ、黄色い帽子はリカちゃんの、ブーツはジェニーのでした。

「肩胛骨は翼のなごり」

デイヴィッド・アーモンド「肩胛骨は翼のなごり」東京創元社

印象的なファンタジーです。
一軒家に引っ越してきた男の子・マイケル。
学校は同じなのですが、バス通学で遠くなり、いつもの仲間とはちょっと距離を感じてしまいます。
赤ちゃんの妹は生まれたばかり。
保育器から出たものの、また入院することに。ママは赤ちゃんにかかり切りなのでした。
二人の子を育てるためにと、夢を描いて買った広い敷地の家なのですが。

庭にある古い小屋は、車が2台入るガレージという触れ込みでしたが、中は不要品と埃だらけ。
こっそり入ってみたマイケルは、蜘蛛の巣にまみれて身動きもしないやせこけた小柄な老人を見つけます。
死体?幻?普通の人間ではない‥
「何が望みだ?」と言われる、その声は本当に聞こえたのか。

よく見ると、それほど年をとってはいない様子なのでした。
合っていない服の背中は奇妙に盛り上がり、そこには‥?
ひそかに食べ物を運び、親しくなった隣の女の子ミナと助けようとするのです。
ミナは画家の娘で、親に教育を受け、学校へは行っていない個性的な育ち。

ガレージは取り壊されるので、夜中にミナと空き家へ彼を運びます。
気もそぞろで、好きなサッカーにも調子の出ないマイケル。
今にも死ぬかと思われた彼は…?
不思議な数日間の出来事。

作者は1982年、勤めを辞めて短編を書き始める。
1988年、初めて書いたこの児童小説がヒット、カーネギー賞とウィットブレッド賞を受賞。

心地よい夕方

Vfsh8543うちの猫・みゅんが、いつもの出窓で寝ています。

眠そうですVfsh8545
まだ眠そうです。
Vfsh8553暗くなってからの方が瞳孔?が大きくなって~黒目がちに見えて可愛いので、そこを撮りたいんだけど。

Vfsh8554暗いと、ぼけやすくて…

Vfsh8548_2ふわあああぁ~っ!
と、大あくび~
別に威嚇してるわけじゃないんですよ。

Vfsh8560
横から見た瞳。

Vfsh8559暗いとぼけちゃうし、うんと明るくすると夕方でも少し大きさ変わっちゃうから難しい。

Vfsh8557「もういいでしょ?」という態度。

Vfsh8562また寝てしまいました~。

「イノセント・ゲリラの祝祭」

海堂尊「イノセント・ゲリラの祝祭」宝島社

現役医師にしてミステリ作家のヒットメーカー海堂さん。
「バチスタ」以来、いちおう主人公の田口公平医師が、迷コンビ?白鳥の要請で、厚労省の委員会に引っ張り出されるお話です。

ややこしい委員会は目標を達成もしないうちにすぐに収束しかけ、まごつく田口。
実は次々に仕掛けられた予定があり、陰の立て役者は、他にいました。
かって医師のストをもくろんですっかり警戒されている男・彦根。
解剖が2%しか行われていないので、エーアイを本格的に導入すべきだと。
AIは遺体をCTスキャンにかけるもの…で、いいのかな?
海堂さんが主張しているおかげか?最近新聞などにも出ていたような気がしますが。

解剖は費用もかかり、家族もすぐには了承する気持ちになれないことも多いというのは、そうだろうという気がします。
そうすると、後になって問題視されても、証拠がないので何も証明できないということになってしまう。
しかも、結果がまとまるのに何ヶ月もかかるんだそうです。人手不足ってこと?
医療現場でのやむを得ない事態は、医学知識のない警察には裁けないと著者は断言しています。
医師不足、医療崩壊の事態に対する提言。
という趣旨はもっともなような気がしないでもないけれど…

他の作品に登場した人物がクロスオーバーして次々にちらっと登場するので、これはどの作品の時点?なんに出た誰だっけ?というマニアックな興味は持てます。
小説としての形をとった提言?
小説としての面白さは中ぐらい…??

しかし、厚労省の役人って、ホントにこんなにひどいわけ…?
だったら、知ってる人はもっと提言してくれてもオッケーかもね!

サラダそば

Vfsh8672残暑きびしき折りから?
あっさり系に惹かれて…
エビとゆで卵とレタスとわかめとトマトと…
Vfsh8673蕎麦だと、タレの味はどうなんだろう??
とも思われるところ、
細い蕎麦にほのかに酸味のある甘辛ゴマ風味な~
絶妙な味加減でオッケーでしたhappy01

二人の着せ替え

Vfsh8303前にリカちゃん二人に着せてみたお洋服です。
「ぷちモードコレクション カジュアルMiX」をmomokoさんに着せてみましょう。
Vfsh8306小花模様のワンピースが似合いそうだったので、まず秋桜(コスモス)さんから。
丈が短いので、自作のペチコートを重ねて、レースを見せて。
Vfsh8317次は、おてんばさんこと春海ちゃんも登場です。
このピンクのを真っ先に着たそうで。
しましまのスパッツが似合うかな。
Vfsh8315今の子がそのへんで着ているようなリアルクローズですね。
リカちゃんより長身だけど、細身なので、意外にがばっとゆとりがある感じです。
Vfsh8324ワンピースには黒のボレロがついていたので、黒のスパッツとも合わせてみました。
短いスパッツはいぜんに作ったものでこの場合には厚地過ぎましたけど…
色的にはオッケーかな?coldsweats01

「キーライム・パイはため息をつく」

ジョアン・フルーク「キーライム・パイはため息をつく」ヴィレッジ・ブックス

楽しいコージー・ミステリのシリーズ。9作目。
これから読んで差し支えありません。
2007年の作品、2008年9月発行。

「クッキー・ジャー」というお店を経営しているハンナ。
カールした赤毛、長身でぽっちゃり型の30歳。
母と二人の妹は小柄な美人だけど、自分だけは亡き父親似なんですね。
押しの強い母ドロレスは、町中の男性の誰かとくっつけようと露骨に画策するために、何かとやり合うのでした。
とはいえ、ハンナはもてないわけではなくて、歯科医のノーマンと刑事のマイクという二人の男性に求婚されている幸せ者なんです。
が、まだ結婚したいと思えないのが本音。
愛猫のモシェの食欲のないのが一番の気がかり。

地元で3郡合同のカウンティ・フェアが開催され、ハンナはケーキの審査員として参加します。
店ではクッキーを作って食べ、会場内ではケーキの試食を次々に、さらに強烈な甘い物の屋台にふらふらと吸い寄せられるのですが…
チョコレートバーに衣をつけて油で揚げたという代物!ところがこれは人に邪魔されて、なかなか食べられないのはご愛敬。

末の妹ミシェルは大学生ですが、美人コンテストに参加することになっていました。
ハンナは、教育実習生のウィラの死体を発見してしまいます。
どうやら何度も、死体を発見しているらしい…?
フェアの出し物が楽しそうだったり、妙だったり。
うっかり手伝いを引き受けてしまいがちなハンナ、人が良いんですね。

大量の甘い物が出てきて、しかもレシピ付き!
キーライム・パイというのはレモン・パイに近いらしいです~レモンじゃなくてライムなんだけど。
読みやすいし、感じも良いのですが~常時こんな本を読むのはちょっと危険?
もっとも、食欲をそそるというより、もういいか…ってぐらいになりました。
でも、食べたことのないものは~いっぺんで良いから、食べてみたい?!

「男と点と線」

山崎ナオコーラ「男と点と線」新潮社

今も、世界中で男と女が出会っている…
という短編集。

一作目は、68歳の、マレーシアで働いている男性が主人公。意表をつかれました。
マレーシアでは、甥の喫茶店を手伝っています。
(緑茶にも砂糖をたっぷり入れて出すとか~しょえー!…あ、でも抹茶のお菓子みたいで美味しいのかな?)
妻とは見合いで、とくに盛り上がらないまま結婚し、子供もなかったのですが。
勤めを辞めるときに、妻は「離婚資金に貯めておいた」という金を出し、日本で店を出した経緯がありました。妻が実は接客に向いていて…
淡々としていてマイペースな感じなんだけれど、案外としっかり寄り添っている~なかなかいい夫婦なのでした。

2作目は、男3人に女性一人で大学時代を仲良く送ったグループ。
卒業が近づいて道が分かれてゆく…
う~ん、若いなあ。やむを得ないかも…?

上海で、32歳の男が出会う取引先の社長姉弟というのは、ファンタジックというか~遊び心のある妙な話。
東京で、17歳の男とGF。
ニューヨークで、42歳の男と幼なじみ。
アルゼンチンへ友達と旅行した28歳の女性が出会う、山荘を経営する老女など。
なかなか、良い感じでした。
2009年4月発行。

お昼寝の後で

Vfsh8563いつもの出窓で、すやすや眠っています。
暑いので、おなかを開いてます~。
白いシャツの上に、シマシマの洋服を着たみたいな模様でしょ?
お腹の下の方にはV字の白い部分もあったりして。
Vfsh8569
気づいたけど、眠そうです。

Vfsh8570~肉球~

Vfsh8571後ろ足の肉球~
あ、目がこっち見ています。

Vfsh8574「ちぃと、何してんねん」という顔つき。
猫にはなぜか関西弁が似合います。
Vfsh8579「まあ、えぇわ」
‥こっちが関西弁、使いこなせないので、続かないですけど~。
ゆっくりお昼寝した後、身繕いして、さあ行動開始というりりしい目つきですhappy01

「ベンジャミン・バトン」

スコット・フィッツジェラルド「ベンジャミン・バトン」イースト・プレス

寓話的で不思議な味わい。
フィッツジェラルドにこんな作品があったんですねえ。
この本はイラスト入り、行間があいているので、ふうわりと読めてしまいます。

1860年夏のある日、南北戦争後のボルチモア。
名門のバトン夫妻に生まれた待望の子供は、なぜか老人の姿をしていました。
恐怖に脅える病院の人たち。
事実を受け入れかねる父親は、わが息子に着せる服を探し回って、大人がお祭りで着る子供服を買うのです。

そして、なぜか少しずつ若返っていく息子…
だんだんと違和感がなくなり、父親とは友人のようになっていきます。
結婚もするのですが…
美しい妻はいつしか年上に?残酷ね~。
軍役もしたのに、その後さらに若返ってしまいます。
復員軍人会に出席しようと、かっての英雄だと名乗っても、その時の姿はもう少年なので信用されない。最後は幼子に戻り?
SF的とも言えますね。

フィッツジェラルドは1896年生まれ。
大学を中退して陸軍入隊、第一次世界大戦を経験。といっても国内駐留だったそう。
20年に作家デビュー、美しい妻ゼルダと共に、華やかな狂騒の時代を生きるのですが。
29年の世界恐慌、妻ゼルダの統合失調症などに絶望、アルコール中毒に。
この作品は、時代の寵児だった1922年に発表されています。

この本は、2009年1月発行の新装版。
ブラピとケイト・ブランシェットで映画化されてます。ちょっと雰囲気は違うのでしょう。

「会社でうつ 休むと元気ハツラツな人」

海原純子「会社でうつ 休むと元気ハツラツな人ー「仮面を脱げない」新しい「心の病」がある。」文藝春秋

心の健康の問題についての本です。
まず、誤解されやすいこととして、「うつ病とうつ状態は違う」という点の説明がありました。
読んでみると、うつ病は毎日、一日中抑鬱状態で何をする気もおこらないのがずっと続くのだそうで、何とも辛そうです。
こういうのを、気のせいと言ってはいけないのよね。

しかし、うつ病までは行かなくとも、うつ状態というのも楽ではありませんよね…
仕事をすると、うつ状態になるタイプ、というのも~最近増えてきたそうで、大きな問題。
単なるさぼりと誤解されることもある、弱さと誤解されることもある、これは違うという指摘は重要かも。

親の望んだコースを歩いたために自分に合わない仕事をしていたり、恋人や夫に求められる役割と一体化しているうちに、自分が何をしたいのか見失って、何もしたくなくなったり。
具体例が、いかにもありそうで、わかりやすい。
微妙に~身につまされてしまいます。

日本では、子供を産んで一人前の女で、まずそれをしないと認められないというプレッシャーがかかっている。
また、感情を抑えるのが美徳とされてきた面がある。これは男女共通。
確かにそういう点はあるかも。

また、「コミュニケーションの壁」というのがあって、思いこみの強い人には話してもなかなか理解して貰えない。
親や周りに理解して貰えないまま、いつしか感情を抑圧していると…
ボロが出ていれば、それがガス抜きになって、病までは至らない。まじめな人が完璧に演じすぎると生きる力を失う。
な、なるほど…
きちんと計画を決めてしまうと実行してしまう性格なので、無理しないように方針を決めておくことも大切かもね。

では、どうすればいいかというと…
自分と対話し、とりもどしていくことができれば…!
まず自分が気づくことで、しだいに可能性が開けていくそうです。

著者は医学博士。1984年、日本初の女性クリニック開設。
1999年より歌手活動も。
2年間仕事を休んでいた経験からにじみ出る、本当にしたい仕事への思いが説得力あり。
2008年11月発行。

たまにはアマトリチャーナ

Vfsh8582たまにはアルデンテ路線~というわけでrestaurant
パスタはペスカトーレが多いんですが。
珍しくアマトリチャーナにしてみました。
Vfsh8581紅茶はアッサムを選んで、レモンも添えて。
蜂蜜を入れて飲むのが美味しいの。
ティーバッグだけど、おかわりできます。

アマトリチャーナには、健康に気をつけるようになってから、とんと食べなくなっていたベーコンが入っています。
父が脳梗塞やった後は、家ではホントに食べないですね…
家で食べていたベーコンとはまたひと味違う感じでした。
やっぱり、専門のお店で食べると美味しい物です。
オリーブ油から違うのかしら?

ゆかたリカちゃん

Vfsh8607こちらは私が作った浴衣ではなく~買った物です。
まずは、Vfsh86093年か4年ぐらい前の浴衣リカちゃん。
箱に入ったままでした。
肩までの髪って、ちょっと珍しいかも。
Vfsh8612やっと記念撮影~!
浴衣の柄は、ポップで小さな金魚柄。
うちでの名前は、きえ(希恵)ちゃんに。

さて、Vfsh8613今年の浴衣リカちゃん。
毎年、何人か出るんですね。
カールした髪と、白地に朝顔柄がかわいいです。
付属物がちょっと少ない?
うちでの名前は、るり(瑠梨)ちゃんにしました。
ミラちゃん、さゆちゃんがいるので、なんとなく二文字で、だぶらないのにしようかな~と。(お披露目してない着物リカちゃんがまだいます…すべて、大人になってから買った物!)
Vfsh8661今年のは、ボディも中国製。
時代ですね…
私が買ったのでは、初めてです。

Vfsh8666変わり目の頃は微妙に~顔がかわいくないように思いましたけど、最近はもう上手くなったみたい?happy01

「審判」

ディック・フランシス、フェリックス・フランシス「審判」早川書房

2009年翻訳発行されたばかり、2008年発表の新作です。
息子フェリックスと共同で書いている作品のため、どことなく雰囲気が若いようです。
主人公にいぜんほど厳しさが感じられなくて、やや人間の出来が甘いような…
翻訳者も違うので~それがちょうど良いのかもね?

アマチュア騎手のジェフリイ・メイスンは、弁護士でもあるという設定。
父は事務弁護士なので自然にその道を目指していたのですが、どうしても騎手を捨てられず、かといって騎手だけ始めてみたら物足りなさを感じ、法廷弁護士になったという経歴。
メイスンという名字の法廷弁護士なので、ペリイとあだ名で呼ばれるという。
まだ若いのに7年前に妻を病気で失っていて、なかなかその悲しみを乗り越えられず、それ以後は女性と深く付き合ったことはなかったのですが、ある時運命の出会いが…!
そのへんは若々しく~きれいに描けています。

トップ騎手が刺し殺される事件が起き、ライバル騎手が逮捕されます。
何かと確執があったのは確かなのですが、証拠は歴然とし過ぎていて、でっち上げの可能性が。
どちらのこともよく知っているジェフリイ。
なぜか「弁護を担当して、負けろ」と電話で脅迫されます。
放っておけば負けそうな流れなのですが、かっての事件でも脅迫があったらしいとわかってきて、しだいに闘う意志を固めるのでした。

アマチュア騎手と二足のわらじとか、脅迫された人々を訪ねていくあたりとか、レースの日に馬主たちの集まる所に招待されるとか、いかにもフランシスらしい要素は満載!

浴衣娘二人・水色と茜色

Vfsh8429浴衣を着たジェニーフレンド、フローラとたまきです。
まずはフローラから。
涼しげな水色のぼかしの桜の浴衣は、去年はバービーさんが着た物。
バービーサイズなので、ちょっと大きめ。
Vfsh8443帯をサーモンピンクに替えました。
綿サテンの無地で、浴衣っぽい?

今度はまきちゃんが、先日フローラが着た浴衣を着てみています。
Vfsh8446あかね色の地に花輪の浴衣。
帯は去年もまきちゃんがしていた物。

Vfsh8451帯を替えるとどうでしょう。
白い方を生かすとこう…

Vfsh8454こっちから見た方が華やかになります。
Vfsh8456今度は二人で~
なでしこ柄の帯もバランスが良いかな?

「ヴァン・ショーをあなたに」

近藤史恵「ヴァン・ショーをあなたに」東京創元社

シリーズ2作目。
フランス料理を出す感じの良いビストロ「パ・マル」のスタッフは、シェフの三舟と志村、ソムリエの女性・金子、ギャルソンの僕。
髪を後ろで結んだ侍ぽい風貌のシェフの三舟が、日常のちょっとした謎を解決していきます。

料理好きな田上夫妻のフライパンが、何度手入れしてもさびるようになったわけは?
近所に店を出すはずの女性パン職人が、急にいなくなったわけは?
シェフが何かを気にしているらしい女性、いつもブイヤベースを頼む客との顛末は…?
冷静な指摘をした後で、内心動転しているシェフがかわいい。
三舟のまっとうな感覚がとてもいいんだけど~正論だけじゃ、恋を失うってことも…?

ストラスブールで、ミリアムおばあちゃんが美味しいヴァン・ショーを作らなくなったわけは?
「ヴァン・ショー」は香料を入れたお腹に優しいホットワイン。
その地に滞在していた男性の視点から描かれます。旅行中の三舟シェフが来合わせて、謎を解く趣向。
クリスマスの時期に、市場でヴァン・ショーを買って飲むって、美味しそう~~!

出てくる料理がいちいち美味しそうなので~近所にあったら通うのに!と思わずにはいられません。
2008年6月発行、初出は「ミステリーズ!」掲載。

夏野菜いためのセット

Vfsh8473ちょっと久しぶりの中華屋さん~夏メニューです。
夏野菜たっぷりの炒め物。
青々として、スタミナつきそう。
Vfsh8474中華系は、外食で野菜をとるには有利な印象ありますね。
油が多めなのがカロリー的に要注意だけど…coldsweats01

ゴーヤもあまり苦くなくて、程よい味。
中には豚の薄切れも少し入っていましたよdelicious

朝の身づくろい

Vfsh8501おはよ~!sun
「うみゃ~ん?」
Vfsh8502なんじゃっ?と仰向けに振り返ってます。
朝の目は瞳が細くて、ちょっと恐い…

Vfsh8516色はマスカットみたいで、きれいです~。

Vfsh8503「さあて、起きるか?」

Vfsh8506せっせと背中を舐めているところ…
日中も、何度も毛づくろいはしています。
猫によってはめんどくさそうな子もいますが、みゅんはまめな方。
髪の手入れを怠らない、今時の若いもん?
Vfsh8522
足の先や爪もちゃんとチェックしないとね?

Vfsh8530あ、るるちゃんだ~おはよう!
るるちゃん、今日も可愛いねっcat
いそいそと舐めてあげていましたheart04

「ウィンディ・ストリート」

サラ・パレツキー「ウィンディ・ストリート」ハヤカワ・ミステリ文庫

久しぶりに読んだこのシリーズの「ブラック・リスト」がよかったので、その続きも読んでみました。
前作でアフガニスタンにいた恋人のモレルは、怪我をして帰国。
ヴィクもまた、肉体的危機に見舞われます。
恩師の依頼で、出身高校のバスケット部のコーチを引き受けたのでしたが。
シカゴの貧しい地域で、自分が育った頃よりも、妊娠して中退する女子高生が増えているのにショックを受けます。
ヴィクはバスケットで奨学金を受けたのですが、今のバスケ部は奨学金を貰うレベルには遠くなっていました。

このシリーズは、時代と共にしっかり年をとっているので既に40代…ちゃあんと恋人もいて、元気だなあ。
独立心が強くて、何かと不満を感じながらも、面倒見が良いのが身上ですね。

地元で発展した大企業の一族に出会い、純情な孫のビリーに好感を持ちます。
贅沢な悪女役の叔母ジャッキーや、ヴィクに恨みを持つ元同級生など、熟女の印象も強烈。
孫のビリーは誰にも可愛がられていますが、一族の中では実は異分子。
牧師のアンドレアスと親しくなり、会社の朝礼に招いて説教を頼んだところ、過激な内容に家族はショックを受け、ケンカになってしまいます。

一方、ヴィクの生徒の一人ジョージーの母親が働く工場で、何事かが起こっていました。
ビリーがそのジョージーと共に行方不明になり、やがて殺人事件まで…?

正義感と好奇心と行動力で、どんどん突き進むヴィク。
ちょうどこの時期、モレルと旧知の仲の女性マーシナがモレルのアパートに滞在しているので、嫉妬しつつも…
このマーシナが仕事は出来るらしいけど、人に取り入るのも上手く、ちょっと嫌なヤツなんですよね…でもなかなかユニークな存在感あります。
とうてい救いがなさそうに思われる環境に、1つでも確実に風穴をあけるのが~さすがヴィクらしくてパワフル。
無邪気な2匹の犬たちの活躍にも、乾杯!

2005年の作品。シリーズ12作目。

桃のショートケーキ

Vfsh8492夏に一度は食べたくなるものの1つ…
桃のデザートはどこで食べようかなと見回っていましたが、やっぱりタカノに。
とろりと溶ける柔らかさ!

Vfsh8493色も綺麗でしょう~。
最近タカノに行くと、必ず外国語を喋っている東洋人がいます。
聞き取れないけど~中国の観光客かしら?
まあここなら…安心してオススメできますよねhappy01

「肝心の子供」

磯崎憲一郎「肝心の子供」祥伝社

芥川賞受賞したばかりの作家の、デビュー作。
会社勤めをしながらの作家活動なんですね。

ブッダとその妻や息子や孫、三代を描いた物です。
行間の空いた印刷で、どことなしにゆったり~悠久のインドを思い浮かべながら読めます。

ブッダが王子シッダールタとして親の決めた結婚をし、気の合わない妻ヤショダラとそれでも子をなします。
実家から稲を持ってきて水田を作るたくましい妻と、ひたすら木の下で瞑想する夫。
美しい妻は夫との生活は愛していたけれども、彼の内面には全く興味がないことにお互い気づいたり。

ブッダを甘やかして育てた父は、孫が生まれたと喜び勇んでやってきますが、城内の様子はどことなく変で、戸惑います。
それでも祖父は孫に名を付けますが、それは家族の束縛を語った息子の言葉からとったラーフラ(束縛)。どうゆうセンス?
名付けられた息子はこれも風変わりで、異常に記憶力がよく、すべてのものに魂があると感じて、何も捨てたがらないという。
こんなラーフラでは現実的な母とは気が合わず、やがて父ブッダの信徒が3、4千人もいるところに混じっていきます。
けれども若すぎて修行に徹することも出来ず、心惹かれた少女サリアと会い続けます。

淫蕩にふけっている修行者がいると噂になり、息子の行状を知らされたブッダは、外国へ行く一行に息子をくわえます。
ところが子供を産んだサリアは村から追われ、帰国したラーフラはすぐに行方を突き止められない。
生まれたという肝心の子は名前もつけられないまま。

捨てられた娘サリアは、老け込んだ猛女になっていました。
…こんな夫じゃあなぁ…
再会したラーフラは胸をつかれるのでした。
孫の不幸ももとはといえば、ブッダの出家のせい?
孫のティッサ・メッテイヤは、森で野生児のように育ちます。
ただの不幸とも言い切れませんが、ブッダの業績や悟りなどにはほとんど触れられていないので、そんな印象も。

ゆったりしたインドの風景の描写や、登場人物それぞれの心に映る世界の印象が刻むように描き出されていて、読者の知らない世界へ持って行かれる心地よさ。
読んで損はしませんよ。
妻が二代揃って悪役?めいているのはちょっと気になるけど。
あ、受賞作もそうでしたっけ…
しょせん理解し合えない存在なのが基本姿勢とか?

著者は1965年生まれ。2007年本作で第44回文藝賞を受賞。

今年の浴衣いろいろ

Vfsh8398お人形用ではなくて~店頭の飾り付けなどのスナップです。
聖蹟桜ヶ丘で。

これなんか、涼しそうですね。

Vfsh8399黒のレースをあしらって~大人向け?

Vfsh8405はっきりしたのも、いいですね。

Vfsh8404黒地とか…

Vfsh8407こういう系統、今年は多い気がします。
ローズピンクと無彩色の組み合わせ。
Vfsh8409こういうのも可愛い。

Vfsh8499これは別なお店。襟にレースがかかってますね。

Vfsh8500そうそう、紺地や紫も多いよね~。

こういう布で小さい柄のがあればなぁと探したんですが、なかなかありません…
お人形用はブログ「小さなアトリエ」のほうで発表してますが…
今年仕立て始めた物はまだ一枚も完成していないので、浴衣は去年の物。
こちらでは去年見せてしまった物だったりするのでcoldsweats01

夏はお昼寝

Vfsh8485いつもの陣地でお昼寝中です。
夏はお昼寝に限る~って感じcat

Vfsh8477昔の兄の部屋で、最初は従兄が使っていた机~
後には父の陶芸部屋、今は私の物置場…
でも猫は「ぼくの部屋」と思ってますね。
Vfsh8483私が近づいたのがわかって、喉をごろごろ鳴らし始めました。
目は眠そうに閉じたままなんだけど~ちょっと舌も出してますね。

Vfsh8479夏でもふさふさのお腹。
下毛はだいぶ生え替わってるんですけどね。
Vfsh8489ちょっと撫でると、すぐに毛が抜けて浮いてきます。
Vfsh8490ブラッシングや洗うのは大嫌いな子なので~
毎日、こうしてガシガシ~抜け替わるのを手伝ってますsun
あっという間に一山できますよcat

「木のぼり男爵」

イタロ・カルヴィーノ「木のぼり男爵」白水社

作者も題名も名前だけは有名で、聞き覚えがあり、読んだような気になっていたんだけど、さて内容は‥
読んだかどうかわからなくなったので、読んでみました。

舞台は、18世紀後半のイタリア。
貴族の跡継ぎの少年コジモは、ある日、姉とケンカになり、木に登ったまま降りないと宣言。
平凡な弟の目を通して、本当に木を降りなかった兄コジモの、あっぱれな奇行の生涯が語られます。

出世を願う俗物の父や、頼りにならない老家庭教師、謎めいた経歴の腹違いの叔父、かなり嫌らしい性格の姉。
登場人物が濃い~!
コジモと侯爵家の少女ヴァイオラとの出会いと別れは、奇妙だけど激しく切ない恋でした。
森に住む盗賊や、貧しい子どもたちとの付き合いも、時代と共に変わっていきます。
コジモは木の上でも本を読み、色々と便利に調達し、案外まともな面もありつつ、野性的に暮らしてゆくのです。
母が重病になると、母の寝室の窓辺に近い木に登って、母に頼まれた用事をこなしたり。

フランス革命の余波を受ける時期、イタリアにもナポレオンの砲声がとどろき… 激動の時代に起きる、ちょっとユーモラスな一こまも。
何とも不可思議な物語。
気骨はあるけれど、孤独な人間像ですね。
縦横無尽の教養と、作者がパルチザンに加わった少年時代の経験、戦後イタリアの混乱などが、どこといえずに混沌と反映しているようです。

結局、読んでたみたいです‥ずっと前に。
ところどころ、一行だけ見覚えがあるんですbleah
ストーリーを全然覚えていないのは話があんまり複雑すぎたのと、たぶん読んだときのコンディションのせいでしょう??

1957年の作品。
作者は1923年生まれ。両親とも植物学者。
「われわれの祖先」3部作の1つ。

「おひとりさまの老後」

上野千鶴子「おひとりさまの老後」法研

独身だと「サビシイでしょう」「老後はどうするの」と聞かれ続ける…
でも大丈夫ですよ!という本。
第一、夫はほとんど先に死ぬので、専業主婦も最後は一人よ?
おまけに、子どもと同居はしない方が幸せですよ、と…

独身女性は働き続けて税金も払ってきたし、年金もありますから、と。
どこでどう暮らすか、誰とどうつきあうか、お金はどうするか、どんな介護を受けるか、どんな風に終わるか?
数々の先輩方の実例を挙げながら、例えばこんなのもありますよと解説。
今の時代、子どもの数は少ないから、案外家を持っている人も多い。
親ほど収入のない子どもの世代も、親の家を受け継ぐから何とか食べていけるでしょう。

いやあの…今の時代の貧困の問題はどうなるんですかね?
仕事に恵まれない若い人に切迫感がないというのは…フランスのようにデモや暴動が起きないのは、日本人はそういう行動しないようになってるからだと思うんだけど。全共闘とか空しかったみたいだし、みたいな。
学校では成績は競争だし、目立ったらいじめられる。コースからはみ出したと感じたら、その苦しさは引きこもりや自殺の方向へ行くんじゃないかな…たぶん。

社会学者にしては楽天的な気もするんですが。
まあこれは、そういう趣旨の本だから。
もうすぐ老後?を迎える世代に向けて、1つ1つ不安を取り除いていきましょうという姿勢は、良いと思いました。
なるほどね。

著者は1948年富山県生まれ。京大社会学博士課程修了。数々の助教授、客員教授を経て東大大学院教授。
専門は女性学、ジェンダー学でこの分野のパイオニア。
2007年7月発行。

おそば屋さんの夏メニュー

Vfsh8469サマーグルメフェアの一環です。
鰻もちょっと食べたい…
でも鰻重だけっていうのもご飯が重いし~ちょっと偏る感じで、いかがなものか?という
微妙な女心?にフィットしたセットです。
Vfsh8470
軽めだけど、けっこう栄養はあるという印象。
美味しかったですhappy01

「やんごとなき読者」

アラン・ベネット「やんごとなき読者」白水社

あのエリザベス女王が、読書の魅力に取り憑かれたというお話。
ありそうなこととまさかという内容を取り混ぜつつ、軽い風刺もふくめ~現代のおとぎ話的な展開に。

エリザベス女王がある日、コーギー犬を追って宮殿の裏口へ出て、ウェストミンスター区の移動図書館の車を見つけます。
中にいた青年は、宮殿の厨房で働くノーマン。
王族の礼儀として一冊本を借り、ノーマンのすすめた本を読み進むようになります。
謁見でも「最近何を読みましたか?」と訪ねて人々を困らせたり、フランス大統領にジュネを知っているかと訪ねたり。
声の小さいE.M.フォースターに会ったことを思い出して、今ならもっと面白い話も出来たのにと後悔したり、ヘンリー・ジェイムズの作品の冗長さにいらいらしたり。

読書の楽しみに目覚めた結果、遅刻しがちになり、時には公務に熱が入らないことも。
だが前よりも、人の心を理解するようになる…
それが読書の効用!
と、本好きには嬉しい主張ににっこり。

こんな話書いちゃっていいのか?という気もしますが~理解と敬愛を込めた描き方なので、微笑ましく受け止められるのでしょうね。

著者は1934年生まれ、劇作家、俳優、小説家。
2006年にはトニー賞受賞。
2007年の作品、2009年3月翻訳発行。
もっと著作が読みたいけど、基本が劇作家なのでまだ翻訳されていないようです。

「片眼の猿」

道尾秀介「片眼の猿 One-eyed monkeys」新潮社

話題作を次々発表している道尾さんの、2007月2月刊行の本。
初出は2006年、ケータイ文庫だそう。
そのせいか、短めの軽快な文章で書かれ、意外な展開になっています。

ある能力を生かして、調査の仕事をしている私立探偵の俺・三梨。
それは音に関する能力…
企業の調査のため、巨大なヘッドフォンをつけて、向かい合うビルの話し声に耳を澄ませていましたが…?
とんでもない事件を「目撃」する羽目に。

同居していた秋絵が出て行って、謎の自殺をとげてから7年。
三梨は、人との深い関わりを避けていましたが、ふと聞き込んだ事情から、夏川冬絵という女性をスカウト、共に働くことになります。
住んでいるローズ・フラットの住人達は、探偵術のイロハを教えてくれた野原のじいさんや、占いの才のあるトウヘイなど、規格はずれのくせ者揃いですが、どことなしにのんびりした空気がただよっているのでした。
このくせ者達が、なかなかいいんですよ~!

過去は重いのですが、まあ…読むのに耐え難いほど重くはないかも。
あちこちの小さな謎に引っかけがあり、ユーモラスな展開で、救いもあります。

「おかけになった犯行は」

エレイン・ヴィエッツ「おかけになった犯行は」創元推理文庫

ヘレンの崖っぷち転職シリーズ3作目。
ゆえあって記録を残さないようにしているため、現金払いの不利なバイトを続けるヘレン。

今回は、電話で勧誘する仕事。
トイレのタンクの洗浄剤を7年分売りつけるのです。
座って電話し続けるストレスで、みんなお菓子をつまむので太り出すとか。
電話での勧誘って、かかってくる側からしたら、時間とられるし、要らないものの説明を長々されたりして、面倒なものですよね。
でも、電話するのは雇われた人間…ひどいこと言われたり、怒鳴りつけられたりして大変な仕事なのね。
はっぱをかけると称して指導する上司の発言が、またなかなかすごいんです。
売りつけるには、騙されやすそうな相手のツボをつく、といった態度で臨まないと成績があげられないという実情…これもストレスになりますね。
会社の搾取もあり、この仕事を続けているのは~密入国者や子連れで来ている未婚の母、犯罪歴のある人間など。
ここにも、格差社会&肥満の増えているアメリカの一端がありましたcoldsweats01

さて、電話中に人が殺されるような様子を聞いてしまったヘレン。
これが事件です!
通報しましたが現場は何事もなかったように見えたらしく、警官にはとりあってもらえない。
被害者の姉サヴァナと連絡がつき、事情を探り始めます。
上流社会のあやしげなパーティーに潜入。ダイエットしすぎの金髪のマダム達など~こっけいですが、大金持ちのサイテー発言など妙に現実らしくも思えます。
しかしヘレン、あぶなっかしい…元は高収入のキャリアウーマンとは思えません。
この危なっかしさも、このシリーズのある種の魅力?

住んでいるところだけは一定で、80の高齢ながら脚がきれいで粋な大家のマージョリーとの信頼関係はすすみます。
お気楽ムードなフロリダの暮らしの方が、見栄を張っていた以前よりも良いと実感している様子。
これまでよりはずっとマシなロマンスの気配も!
謎の住人フィルも登場。
なかなか勢いがあって~面白かったです。
2004年の作品。2008年12月発行。

「シズコさん」

佐野洋子「シズコさん」新潮社

絵本作家・エッセイストである作者。
実母との葛藤を描いたもの。エッセイというより自伝というべきでしょうね…

強烈な性格でたくましい母シズコ。
いつも身綺麗にしていて、若く見えた母でした。
家事はいたって有能なのですが、文句が多くて身内や弱い者への情が薄いところがあったようです。
作者は学問好きな父親に似て、現実的な母とはまったく気が合わないのですが。

(家族の服を縫ったり、夫の同僚や部下のもてなす料理をこなしたり、というのはうちの母の若い頃にも似ています。
年代はずれていますが、似ていない母娘というのはちょっと通じる点もあってドッキリ。幸か不幸か、母も娘もこれほど強烈ではないですが)

作者は長い反抗期の後に家を出たきり、戻らなかったそう。
結婚後は距離が離れていたためにかなり平和な年月が続きましたが、内心は母を愛せない後ろめたさがあったようです。
晩年になって長女らしく何年か引き取るのですが、三度の食事を一緒にしただけ。
老人ホームに入れた後、親を捨てたという気持ちにさいなまれることに。

戦前に中国大陸へ渡り、終戦後2年で引き揚げとは、大変な幼少期だったんですね。
7人の子どもを抱え、うち3人をなくした母というのも大変です。
子どもの頃に母に辛く当たられていた時期があり、それが母を愛せない原因だったのでしょう。帰国後に慣れない田舎暮らしをしていた時期だったそうです。
ところが、引っ越して、いじめがやんだ後は何年か、そのことをすっかり忘れていたというのも現実の不思議さ。

後年、母は一緒に暮らしていた息子の嫁と折り合いが悪かったのですが、離れている家族は皆、きつい母親だから揉めるのだと思いこんでいたとか。
ところが真相は、嫁のほうにもかなり言動に問題があって~大げさに言っていたのではなかったと後にわかったり、なんとも…

きょうだい達は出来ることはやっていたのだし、妹が優しく親孝行していたのだから、それぞれの役割は果たしたんじゃないのかな。
ぼけてきた母との和解は、感動的です。
ぼけてきて、性格のトゲが抜けたようになり、物忘れがひどくなっても、ふと理解を示したり、思いがけない言葉を言ったりもするのです。

著者は昭和13年北京生まれ。
2008年4月発行。

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