フォト

おすすめ本

« 「遊動亭円木」 | トップページ | 「日本の安心はなぜ消えたのか」 »

「ミレニアム」

スティーグ・ラーソン「ミレニアム」早川書房

スウェーデンの作家のデビュー作が、世界的に大ヒット。
なるほど~テンポよく、なかなか派手です。

主人公は二人。
ミカエルは、月刊誌「ミレニアム」の発行責任者で記者でもある男性。
リスベットは、調査員の若い女性。

ミカエルが、大物実業家から名誉毀損で訴えられて有罪となり、屈辱をかみしめているところから始まります。
雑誌社を共同経営する女性・エリカとは、長年お互いの結婚にもかかわらず関係を持っているという自由な?面もありました。
ミカエルの有罪で「ミレニアム」は経営悪化の危機に。じつはそれもこれも陰謀かも知れない…?

そんな時、大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルから、思いがけない依頼を受けます。
40年前に行方不明になった16歳の姪孫ハリエットに何があったのか、家に滞在して調べ直して欲しいというのです。
今頃になって調査しても無理ではないかと思いつつ、ミレニアムの経営にも力になるという申し出なので、静かな村に滞在できるかと引き受けることに。
大富豪で家族経営を続けてきたヴァンゲル一家は、ほとんど憎み合っていた… ヘンリックの兄たちのサイテーぶりは呆れるほどで、苦笑。

副題のタトゥーの女がリスベットです。
パンク風ファッションで、10代の拒食症の少女のように見えるのですが、じつは凄腕の調査員。
子どもの頃からろくに口をきかず、親も病気で入院していたため、後見人がついているという育ち。後見人には知恵遅れのように思われているという…
リスベットが調査から徐々にミカエルと関わり、運命が交差していくのはなかなかスリリングです。
彼女の違法捜査と、いざというときの暴れっぷりはすごい。
いいのか?という点もあるが…胸のすく活躍といえるでしょう。
作者は、男性のキャラクターが普通担うような役割を意識して、彼女を描いたそうです。

著者ラーソンは1954年生まれ。
グラフィックデザイナーとして20年、やがて社会派の雑誌に加わる。
1995年、人道主義的な雑誌を創刊。2002年小説を書き始め、2004年出版契約を結び、2005年デビュー、たちまちベストセラーに。
しかし、本人は2004年11月、成功を見ないうちに心筋梗塞で死去。享年50。
驚きました…惜しいですね。

« 「遊動亭円木」 | トップページ | 「日本の安心はなぜ消えたのか」 »

コメント

派手な宣伝をしていたので、わたしも読みました~
主人公のミカエルに魅力がなくて、リスベットがひたすらかっこいい! ただ、お話はちょっと食傷気味のパターンでしたね。ハリエット失踪の謎はなかなかおもしろかったですが。
次作は、まだ読んでないのですが、文庫になったら読もうかな?

marieさん、
これ確かmarieさんが読んだとおっしゃってたので、図書館にリクエストしたんですよ~。
巨悪と闘う部分はややありがちな感じ?
デビューにしては達者ですよね~。
刑務所に入るあたりの制度の違いも面白かったりして。
ハリエットの行方は意外でした!
女性が不遇もバネにバリバリ活躍、男性はまじめで根は良いヤツだけど、騙されたり~ダメなところもありつつ‥て感じ?
図書館で楽しみに読めるんじゃないかな~

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ミレニアム」:

« 「遊動亭円木」 | トップページ | 「日本の安心はなぜ消えたのか」 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック