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「沖で待つ」

絲山秋子「沖で待つ」文藝春秋

2006年、134回芥川賞受賞作。
一作目「勤労感謝の日」は、働きづめに働いてきたキャリアウーマン・恭子が、セクハラ上司を殴って首に。
失業保険を貰いつつ、翻訳の仕事で娘を養う母と暮らしている状態になってしまう。
総合職としていい目を見たと思われがちなのでしたが、睡眠時間を削るほどの長時間労働はいったい何のためだったのか…
36では再就職も難しく、見合い話を持ち込まれても断り切れないのですが、これがまたイヤな相手で…
ずばずばとした語り口で、リアル。

表題作の二作目のほうが、ふくらみと意外性がありますね。
会社の同期の~男女を越えた仲間意識というテーマ。
及川は、東京の大学を出て住宅設備機器メーカーに就職、いきなり福岡へ赴任する羽目になり動揺したものでした。
案ずるより産むが易しというか~住めば都というか~それなりに落ち着くのですが。
同じ立場の太っちゃんこと牧原太と、決して恋愛にはならない関係ながら、同期のよしみで何となく友情が育っていきます。
太っちゃんとは、死んだら互いのパソコンの中を人に見られないように密かに破壊すると約束し合うのでした。

それなりに秘密があるのね~これがまた。けっこう妙でユーモラス。
星形ドライバーを使ってHDDを破壊するのか…
変わったタイトルの響きとその意味が、なかなか面白い。
2006年2月単行本発行。

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