「星のしるし」
柴崎友香「星のしるし」文藝春秋
30歳になる女性・野村果絵の揺れる心を描いた作品。
どうということはない日常のちょっとしたことを観察している~冷静な視点が面白いです。
恋人はいるけれども、結婚の予定はない状態。
かって結婚直前でとりやめた過去があったりします。ありがち…?
職場の先輩の熱心な薦めで、ライフカウンセリングの先生の所に行ってみます。
ヒーリングでマイナスエネルギーを調和して貰ったらしく、熟睡して肩こりが軽くなるのでしたが、1万5千円するので、それ以上通う気にはなれない。
とくに不幸でもないが、すごく幸福というのでもない、どうしてもと思う指針やこだわりもない…
こだわりがないのが不満なような。
その先輩は何故か、化粧が濃くなっていき、どうやら恋人が出来たらしいとわかってきたり。
風来坊が彼氏の家に転がり込むように馴染んでいたのが、ふっと姿を消したり。
友達と占いに行ってみたりしながら、何となく過ぎる日常。
ちょっとだけ変化があり、気づいたことがあり。
淡々としている中で、それぞれの生きているちょっと奇妙で少しだけ必死な感じがじわっと来ます。
著者は1973年生まれ。2008年10月発行。
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