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「遊動亭円木」

辻原登「遊動亭円木」文藝春秋

「花はさくら木」で初めて読んだ作家さん。
評判のよさうなのを選んだら、面白かったです。
谷崎潤一郎賞受賞作。

目を悪くして引退した落語家・遊動亭円木が主人公の短編連作。
才能があるようなないような~それほど売れなかった割には忘れられない味がありそう。
妹夫婦が経営するボタンコートというマンションの一室で、ごろごろ。
縁あって出向いた先でも、ごろごろ。
近所にある深い金魚池にはまって命を落としたという噂が広まるなど~とぼけた展開が面白いんです。

上海から来てマンションに住んでいた女性・王安莉が難病となり、同棲していたわけありの男・陳が逃げ出した後、入院に付き添う優しさ。
じつは、けっこう男前だったりして。
寧々という女性と、意外な縁ができるのも納得?
お酒やちょっとした食べ物、天然水なども、美味しそうなこと…

近所に住むパトロン的存在・明楽のだんなには可愛がられ、金魚池を埋め立てた土地を買って、あらたに金魚池のある庭園を築く道楽につきあいます。
奇妙でファンタジック、落語めいた人情味あるお話。
どっちかといえば、男の夢だろうけど…ちょいと泣かせる。
落語を聞きたくなるというか、落語をやってみたいような気分になりました。
とぼけていながら濃い味わい~読み応えあります。

2004年3月発行。

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