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「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」

桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」角川グループパブリッシング

2004年に富士見ミステリー文庫から発行、2007年に単行本化。
何かに取り憑かれたように書き上げ、じりじりとコンスタントに売れ続けた不思議な作品であるらしいです。
2008年漫画化もあるみたい。読んでないけど。
2009年2月文庫化。

海野藻屑という妙な名前の転校生は、がりがりに痩せた美少女。
地元出身で一時は有名だった歌手・海野雅愛の娘とわかります。
同級生の山田なぎさは藻屑になぜか懐かれて、なりゆきでウサギの飼育係を手伝わせたりするのでした。

なぎさは何年も前に海で父を失い、その後ふとしたことから兄の友彦がひきこもりになっていました。
美しく頭がいい兄なのですが~何の役に立たないという。
母は働きづめで、貯金も保険金も生活保護も兄がネットでする買い物で底をつく有様。
なぎさは兄を守ろうと思い、中卒で自衛隊に入ろうと考えています。

藻屑の奇妙な言動を、砂糖菓子の弾丸と表したのが兄。
人に危害を与えることのない弾丸…そういう鋭いところはあるのでした。
同級生でなぎさが好意を持っていた野球部員・花名島は藻屑に恋し、3人で映画に出かけることになりますが…

不安定で鮮烈で妖しく哀しい~少女と少年。
中学生にはどう行動していいか判断が難しい状況で、無惨な事態に。
大人でもそれは手をつかねることなのですよね…
それでも、人生は続く…

桜庭さんらしい作品だと思います。

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