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「自殺が減ったまち」

本橋豊「自殺の減ったまち」岩波書店

自殺の一番多い県だった秋田県が2000年から自殺予防プロジェクトを立ち上げ、自殺を減らす努力をはじめ、その成果がいかに上がったか。
根絶は無理でも、減らすことは確実に出来る…

交通事故死と自殺は、「減らすことが出来る死」として国際的に検討され始めたのだとか。
政府が重い腰を上げたのもそういった流れあってのことのようです。

まず、うつ病についての一般的な認識を高めることが第一歩。
簡単なアンケートを実施したり、その用紙を配ることでも認識は高まるのだそうです。
ただ、経済的な問題などで自殺に追い込まれる場合もあるので、うつ病対策だけでは解決しない。
相談に来た人がたらい回しにならないように、借金を抱えた人の相談にも乗れるよう、ワンストップの総合的な窓口を作ることが重要だそうです。

低所得、家庭内暴力、離婚、解雇、失業といった生活上の問題に対して、福祉本来のセーフティネットを機能させることにつきる。と筆者は断言しています。確かに…!
具体的には、 近所の人が見守り、気楽に集まれる場所を作っておくことなど。
一般の人の意識が高まれば、そうしたことをやってみようという機運も出てくる様子が書かれていました。

もちろん、自殺が良くないとか恥ずべき事だというのではなく、生きる希望を持てる状況を作ることなんですね…
遺された人のカウンセリングも。
半減できるというのだから~全国的にやってみるべきでしょう!

著者は1954年生まれ。96年から秋田大学医学部教授。秋田大学自殺予防研究プロジェクトの中心となる。

2006年12月発行。
2006年6月には、国で自殺対策基本法が制定されましたが、その効果は・…?
昨年の自殺者は、総数はわずかに減ったそうですが、若い人の自殺は増えてしまったようです。
親や身近な人がどんなに悲しむか。いたましいです。

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