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「パリの女は産んでいる」

中島さおり「パリの女は産んでいる」ポプラ社

EUでは一番、出産の多い国となったフランス。
ヨーロッパ全体では、中絶禁止法があるアイルランドに次いで多いそうです。
ちょっと前は低かったのですが…
20年低下し続けた出生率が底を打ち、90年代半ばから上向きに。
その理由とは?
フランス人と結婚して2児を産み育てている筆者の、実感溢れるレポート。

男女がいつまでも異性を意識し合って暮らしているというのが、まずポイントのようです。
ちょっと年がいったから、結婚したから、子供を産んだからといって、女性として見られなくなるわけではないんですね。
早い時期から女扱いされなくなったら~た、確かに社会全体では、出産率にも響くかも?!

労働者の49%は女性。驚きですね。
女性の給料を計算に入れた生活をしているので、専業主婦は非常に少ない。
子供が二人三人となっていくと専業主婦になるケースもさすがに増えるようですが、いつまでもそのままだと無能と見られがちだとか。そういう社会的なプレッシャーがあるんだそうです。
子どもの45%が婚外子。
といっても、一人で育てているケースは意外に少なく、事実婚が普通になっているということだそうです。

育児休業が普及し、子どもを預けるシステムも充実してるんですね。
母親が働いている間ずっと預かってくれる(乳母というか保育ママというような)仕事が一般化していて、これは日本の光景と違うところです。
ちょっと夫婦で出かけたりする間だけのベビーシッターも、学生のバイトとしてごく普通。
婦人科の診断はきめ細かく、その結果か?女性の発ガン率なども低いんだとか。
公教育は大学まで、ほとんど無料。とは何ともうらやましい!

フランスでは1960年代に自由化されたピルが、日本では1999年やっと解禁にいたった偏見など、よくわかります。
女性の身体に負担のかかる中絶手術よりも、ピルの利用法がしっかり広まった方がいいのでは?
女性を大事にすることが、肝心なのでしょう。

子育ては、日本式にも良さがありますね。そのへんも面白いです。
30代になってから産む人が増えたというのも、出生率の変化の大きな理由だったとは…
言われてみれば~当たり前のようですが。
フランスではカトリックの影響が強く、中絶の自由化は70年代と遅れたという特殊事情も。
女性が産む選択を出来るようになってしばらくは出生率が低下、ほかの法整備が進んでからは~産む自由を選ぶようになったようです。
日本人も~これから産みやすい社会に整備すれば、望みがある?!

最初は2001年に連載された内容。2005年単行本化。
第54回日本エッセイストクラブ賞受賞。

[追記]この後、草食系男子とみずから認めるような若い男性が結婚したくないという意見をテレビで聞きました。
そういう問題は…これでは~解決しない?!
…でも女性の負担が少ない社会だと女性の不満が少なくて済み、夫に期待するものも違ってきて、どっちも生きやすくなるんじゃないかしら?

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