フォト

おすすめ本

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月

「冬そして夜」

S.J.ローザン「冬そして夜」東京創元社

私立探偵のビル・スミスとリディア・チンは、独立しつつも協力し合う関係。
視点を交互に変えて語られるシリーズ。
8作目。
ビルの視点の方が平凡な私立探偵物になりがちな気がしていましたが、今回はビルの隠された過去、家族関係が初めて明かされることに。
練り上げた年月を感じさせる出来映えです。

長らく疎遠だった妹ヘレンの息子ゲイリーが補導され、ビルに連絡が来ます。
何かを隠したまま逃走するゲイリーを心配するビル。
じつはビルもまた、同じ年頃に家を飛び出してニューヨークへ来た過去があるのでした。
妹一家の暮らすワレンズタウンは、ニュージャージーの高級住宅街。アメフトが盛んで、ヘレンの夫スコットの育った土地でもありました。
ゲイリーと一時付き合っていたというGFの家を訪ねると、そこは若者のパーティが開かれて一夜明けた後らしく、えらい荒れ果てようで、そのうえ…死体が!

妹一家との確執に悩みながら、甥のゲイリーの行方も探しつつ、街で何かあったのかを探ろうと努力するビル。
しだいに、過去のいきさつも関係があるとわかってきます。
フットボールのコーチ、有力選手などが何よりも権力を持つ街のゆがんだヒエラルキーが生み出した事件とは。
地元の刑事サリバンとは、だんだんと協力関係に。
新聞記者を目指す女子高生ステイシーは、さわやか。
ハッカー少年ライナスなど、人さまざま。

MWA最優秀長編賞受賞。2002年の作品。
2008年6月翻訳発行。
1999年のコロンバイン高校銃撃事件の影響を受けて書かれた作品の1つでもありますね。

「テンペスト」

池上永一「テンペスト」角川グループパブリッシング

琉球版ベルばらというか琉球版チャングム?
波瀾万丈の物語です。
時代は19世紀末、舞台は王朝末期の琉球。
大国の狭間で生き抜くために、優秀な人材が求められていたそうで、科試という(科挙のような)非常に難しい試験があったのですね。
とはいえ女子は教育の機会がほとんどなく、主人公の真鶴は男子誕生を期待した父に失望されて、名前もつけて貰えなかったほど。
養子の兄・嗣勇は官吏には向かないと家出してしまい、勉学好きな真鶴が猛勉強。
宦官と偽ってですが~何と13歳で、試験に合格してのけます。孫寧温と名乗り、才覚を生かすことになるのですが…

同じ時に15歳で合格した朝薫とは、良き友に。
兄は宮廷で女装して踊る踊童子になっていて、男女逆転したような立場となって、宮殿で再会します。ひそかに助け合うことに。
やがて、真鶴は日本人・雅博に出会って惹かれるのですが、その心を押し殺すのでした。

頭の切れる寧温は、難しい時期の外交に活路を開き、若くして評定所のトップとなりますが、秘密を知られて王の姉・聞得大君に脅されます。
当時の琉球では、王の姉妹が巫女として王を守るという制度があったのです。聞得大君は、王妃以上に絶大な権力を持つ霊能者でした。
この女性も波乱の運命をたどり、最下層に落ちたのを助ける男性の泣かせるエピソードも。

八重山島に流刑となった寧温こと真鶴。
やっと都へ行くチャンスをつかむのですが、それはなんと側室への道。
朝薫と親戚の真美那という天然お嬢様の友を得るのですが…
幕末の日本とも絡み、ペリーとも渡り合う離れ業を演じます。

歴史物的な面白さだけれど、時々突拍子もない展開があり、あ~これって歴史じゃなくてファンタジーなのか?と。
前の作品のはちゃめちゃさとは、またちょっと違うんですけどね。
一部悪趣味なのが何だけど…
いや~すっごく面白いです。

2008年6月号まで野生時代に連載、8月単行本発行。

ワンピのリカちゃん

ピンクのギンガムチェックのキャミワンピ~
Vfsh78304人目はリカちゃんです。
うちのミラちゃんに着て貰いました。
前あきなら、丈が長めでも可愛いかな、と。
Vfsh7832ちょうどバースデーで出してあったので~さゆリカちゃんと二人仲良く撮影。
この服はmomokoサイズだから、胸が開きすぎになりかねないので~
レースで覆うように、ちょっと後ろへ引っ張り加減にして着ています。
Vfsh7834
二人でアイドルになれそう?

「メールオーダーはできません」

レスリー・メイヤー「メールオーダーはできません」創元推理文庫

コージーのシリーズ、1作目。
ヒロインは、主婦ルーシー・ストーン。
舞台は、自然豊かなメイン州の田舎町ティンカーズコーヴ。
ルーシーの夫は大工で、古い農家を改修して引っ越し、ルーシーは大きな通販会社・カントリーカズンズにパートで勤めています。

ところが雪の日、深夜に会社の駐車場で、経営者の死体を発見してしまいます。
もともとミステリ好きのルーシーは、信頼できる地元巡査バーニーと共に、周辺を探り始めるのでした。

3人の子どもは可愛いし、かなり恵まれているヒロインですが、実父を半年前になくし、それ以来母の様子がおかしいという心配事も抱えていました。
クリスマス前の大忙しの様子がにぎやか。
訪ねてきた母に手伝って貰えるかと期待したら、ぼんやりした様子の母は孫へのプレゼントも用意していない有様。
いろんな事に目配りする主婦の忙しい生活がリアル。

舞台は架空の町ですが、作者もそういった土地に長く住んでいたそうです。
ちょっと前に、大学出の人が自然な生活に憧れて農場に移住するといった流行があった時期らしい。
あちらでは順調に発行されているシリーズだそうです。

初夏のケーキセット

アフタヌーン・ティールームのメニューです。
Vfsh7706まず季節のショートケーキは、グレープフルーツとすみれのソルトバニラ・ショートケーキ。
…なんだか、わかんないですね?
グレープフルーツの酸味と、クリームの軽い塩味で変化がついていますが、しょっぱいわけではありません。
ふわっと軽い、甘すぎないケーキという感じです。
Vfsh7705蜂蜜とレモンのクレームダンジュ。
白いものが食べたい!という気分に合ってました。
それと、バナナトフィーケーキ。これは前にも食べたことがあります。優しいお味。
美味しかったですよ~bleah

「遠まわりする雛」

米澤穂信「遠まわりする雛」角川書店

古典部シリーズの短編集。
古典部といっても古典がとくに問題になるわけではなくて、ひょんなことから部活で放課後を一緒に過ごすようになった高校生4人組が主人公のミステリ・シリーズです。
どちらかといえば軽めでユーモラス、日常の小さな謎を解く方が多いタイプ。

神山高校入学一ヶ月後、省エネ主義の折木奉太郎のぶつぶつ語る話「やるべきことなら手短に」から、長篇を補充するような形で少しずつ時がたっていくようになっています。
2007年雑誌掲載~10月には単行本発行。

表題作は書き下ろし。
古典部メンバーの一人・千反田えるは、豪農のお嬢様で跡継ぎ。
桃の節句に、千反田えるの地元では、生き雛に扮して行列をする習慣があるのです。
参加者に欠員が出来てホータローが急な代役を頼まれ、神社へ出向きます。
桜の舞い散る下を十二単を着て通るとは、なんとも美しげ。
なんだかんだで、えるには弱いホータローも、ついに省エネ主義を脱却せざるを得なくなりそうかも…?

そして、微妙な関係の福部里志と伊原摩耶花のバレンタインデー、友情と恋愛の行方は?
高校生らしく露骨な進展はないのですが、さわやかにというかちょっと照れる~感じで、心がほのかに通い始めるんですね。
なかなかハッピーで、楽しかったです。

届いた山菜

親の郷里から送られてきた山菜です。
Vfsh7976これはウド。
途中でめんどくさくなったので、写真撮ってみたりして。
酢みそ和えにしたら、美味しかったですよ~。
Vfsh7973これはウルイ。
癖のない長い菜っ葉で、茎の太いところも柔らかい。
ちょっとだけ、とろみというのか粘りけがあるかな…
おひたしでも、おみそ汁でも。

Vfsh7975これ、わかります?
従兄が摘んで干したという~ゼンマイ。
細いので味見程度ですがという添え書きでした。
これはもつので、まだ食べていません。

「女性の品格」

板東眞理子「女性の品格」PHP研究所

評判だったので図書館でリクエストしておき、最近になって借りることが出来ました。
著者は46年富山県生まれ。
東大卒、総理府入省、98年には女性初の総領事に。2007年より昭和女子大学学長。
長く仕事をしてきた女性の立場から、これから社会で生きていく女性のために一通りの助言をしたといった格好。

古い女性らしさだけではもう生きていけないのですが、かといって粗暴になっていいわけがない。
男性のように権力志向でバリバリやり手となることを目指すだけでなく、人間を大切にする良き女性らしさを仕事に持ち込んで欲しいとのこと。
へえぇ…?

もの柔らかな語り口で、やや冗長ですが、わかりにくくはありません。
言葉遣いなどは、具体的にアドバイスしてあります。
何十回も着る紺のスカートやオーソドックスなカーディガンなどはいい物を選べ、というあたりは納得。
見た目の綺麗さだけでなく、お金だけでなく、キャリアだけでもない、品格という価値観を意識するのは悪いことではないでしょう。
とくに人脈を築くことを意識することなどは~大事かも。

品格ある男性を育てるのは女性、男性は異性を選ぶ価値観があやふや!なので?女性こそ選ぶべきと。
損をしても信念を貫く、弱っている人を助けるなど、最後にはハウツーでない重要なことが書かれていました!
それ、どうやって身につけるんですかねえ…

花の名前を知っている、とか、ただの物は貰わない、など、ピンポイントで前に知っていました。
それはやはり、ちょっと面白い部分だったのね。
花の名前はどっちかと言えば知ってる方だと思うけど~味見が好きなので、ただの物、貰いすぎかしら~coldsweats01

ピンクのワンピの少女

Vfsh7764いただきものの~ピンクのギンガムチェックのキャミワンピ。
三人目は、まきちゃんです。

Vfsh7765まずは後ろあきのエプロンドレススタイルで。
濃いピンクのまるいラインの靴がかわいいかな~と。

Vfsh7772今度は前あきで。
ピンクのチェックや綿レースが、ガーリッシュで~ぴったり?
薄いピンクのサンダルもいいかな。

Vfsh7776この子は似合うと思ってたんですよ~。
今日は主役って顔してるみたい。
王道のアイドルって感じ?

「見知らぬ場所」

ジュンパ・ラヒリ「見知らぬ場所」新潮社

かねて評価の高いインド系女性作家の三冊目の本です。
アメリカに住むインド系の家族の葛藤が幾つか描かれ、何とも鮮やかな風景に、胸にしみいるような人生の一こまが展開します。
感情の機微の描き方のうまいことったら~。

表題作は、シアトルで夫のアダムと息子のアカーシュと暮らすインド系の女性・ルーマと、その父の話。
母を亡くしてから父は仕事も辞め、次々にヨーロッパへ旅行に出かけるようになったのでした。見え隠れする女性の影…
口数が少ない父でしたが、来てみたら孫を可愛がり、意外なほど手もかからない。
父の視点からも描かれていて、互いに再発見する面もあるのですが…

母が叔父に寄せていた激しい慕情を後に知る「地獄/天国」
姉が不安げに弟を見守る失望と哀惜の歳月「よいところだけ」
ラヒリって、どういう頭の中身をしているんだろう…??

ラヒリのデビューは短編集「停電の夜に」
次は長篇「その名にちなんで」で、映画化もされました。
そしてこれは前半が短編、後半は連作形式「ヘーマとカウシク」と、組み合わせも凝っています。

幼なじみの少女へーマと初恋の少年カウシク。
ヘーマの地味な家庭にしばらく居座った金持ちの夫婦と息子でした。華やかに見えた少年の母は、じつは癌で死を迎えるためにボンベイから転居してきたのでした…
戦場カメラマンとなったカウシクとのイタリアでつかの間の再会。
命のきらめきと不思議さ、はかなさ。
実在するとしか思えないような細部の描写に手応えがあって、胸が締め付けられるようです。

お昼寝タイム

Vfsh7940人がいないときの作業台の上は~ボクの陣地と思っているらしくて。
窓から日が当たっていて、眠くてしょうがないようです。

Vfsh7936手というか~前足。

Vfsh7937
後ろ足…白い部分がソックスほどなくて、不規則なので、小麦粉をまぶした狼さんみたい?

Vfsh7942まだ気がつかないのね~うふふ。
昼間だと、すぐ起きることが多いんですけどね。
接近しちゃおう。

Vfsh7944あ、あくびしかけてる…?
舌が見えてます。

Vfsh7943…あ、起きた

「にゃんじゃっ?」と振り返りました。

Vfsh7946「…起こすんだからぁ~」と言いたげな後頭部。

はなやかな着物たち

Vfsh7908先日行った展示会の写真です。
年に一度の催し。
まずは、記念に作られた四季の着物の裾模様。

Vfsh7898もっと派手な展示も多いですが、やや現実味のある色柄の着こなし例の写真を幾つか(…あくまで色だけです)
これなんかも品のいい色合い。
葉っぱ模様って好きです。

Vfsh7901黒っぽい半襟っていうのも、一度やってみたい…

Vfsh7911_2これからの季節に、こんな着こなしもいいかしら~?

Vfsh7913右が源氏物語五十四帖にちなんだ全通の帯。
花柄や貝合わせなど~話の内容にちなんだ古典的な柄で、優しい色が綺麗でした。
左が正倉院柄の組み合わせで、やはり全通。
源氏よりははっきりした風格のある色合わせ。
全通というのは(3.6メートル…あ、違った、)袋帯だから4メートル!を越える帯の長さ全体に柄があるということで、この場合は、しかも繰り返しのない総柄。
一部だけを見てもわかりにくいかと思いますが…全部見せて貰ったら圧巻でした。

「利休にたずねよ」

山本兼一「利休にたずねよ」PHP研究所

利休の切腹の日から、いろいろな時点に遡る構成。
視点もつぎつぎに秀吉や、細川忠興、織部、家康、三成、利休の妻や師などと変えていく趣向になっています。

老いて沈着に見える利休の~内心の激しい憤怒と、秀吉との葛藤。
堺の魚屋の息子・与四郎がどのように成功し、なぜ死を賜ることになったのか。
利休の茶といえば侘び寂びという言葉の渋さにとどまらない、強いイメージが広がります。
利休の審美眼に驚嘆する人々、美しさへの執着のすごさにそれも欲と思う僧や、半端な弟子の懲りない性分など、面白く描けています。

茶道にのめり込んだ日々、若い頃の情熱…
高麗から拐かされた美しい姫との若い日の短く激しい恋が、心の奥に眠っていたという~その印象は鮮烈です。
宣教師のヴァリニャーノまで登場。
緊迫した時代の空気感が感じられるようで、堪能しました。

この作家を読むのは初めてかな…
臨場感のある描写で、きりっと引き締まった文章。利休という題材にふわさしく、完成度が高いといえるでしょう。
第140回(2008年度下半期)直木賞受賞作というのも納得です。

花の名前は

Vfsh7688どちらを見ても花があって楽しい季節ですね~。

名も知らぬ花…
といっても自分が知らないだけですけど。
ちょっと前の写真ですが。
薔薇かと思って近づいて、びっくり。けっこう背の高い木でした。

Vfsh7623これは八重桜かと思ったんですが、
よく見ると、違うような…

Vfsh7861これも可愛いですね。
ツツジかと思ったんですが。
ちょっと遠いので、よく写ってません。

Vfsh7630あ、これは、エリカ?
塀際に立っている感じでした。

Vfsh7852これは足下のプランターにあった小さな花。

世界はこんなに美しいのに、何故苦しみも多いのでしょう。
花はどれも名前はきっと美しいのがあるんでしょうけれど…
私は知らないのです~coldsweats01

「自殺が減ったまち」

本橋豊「自殺の減ったまち」岩波書店

自殺の一番多い県だった秋田県が2000年から自殺予防プロジェクトを立ち上げ、自殺を減らす努力をはじめ、その成果がいかに上がったか。
根絶は無理でも、減らすことは確実に出来る…

交通事故死と自殺は、「減らすことが出来る死」として国際的に検討され始めたのだとか。
政府が重い腰を上げたのもそういった流れあってのことのようです。

まず、うつ病についての一般的な認識を高めることが第一歩。
簡単なアンケートを実施したり、その用紙を配ることでも認識は高まるのだそうです。
ただ、経済的な問題などで自殺に追い込まれる場合もあるので、うつ病対策だけでは解決しない。
相談に来た人がたらい回しにならないように、借金を抱えた人の相談にも乗れるよう、ワンストップの総合的な窓口を作ることが重要だそうです。

低所得、家庭内暴力、離婚、解雇、失業といった生活上の問題に対して、福祉本来のセーフティネットを機能させることにつきる。と筆者は断言しています。確かに…!
具体的には、 近所の人が見守り、気楽に集まれる場所を作っておくことなど。
一般の人の意識が高まれば、そうしたことをやってみようという機運も出てくる様子が書かれていました。

もちろん、自殺が良くないとか恥ずべき事だというのではなく、生きる希望を持てる状況を作ることなんですね…
遺された人のカウンセリングも。
半減できるというのだから~全国的にやってみるべきでしょう!

著者は1954年生まれ。96年から秋田大学医学部教授。秋田大学自殺予防研究プロジェクトの中心となる。

2006年12月発行。
2006年6月には、国で自殺対策基本法が制定されましたが、その効果は・…?
昨年の自殺者は、総数はわずかに減ったそうですが、若い人の自殺は増えてしまったようです。
親や身近な人がどんなに悲しむか。いたましいです。

「天を映す早瀬」

S.J.ローザン「天を映す早瀬」東京創元社

リディアとビルという探偵二人の交互の視点で語られるシリーズの7作目。
リディア・チン(中国名リン・ワンジュ)はニューヨークの私立探偵。小柄で黒髪で勝ち気な生きのいい女性です。
中国人街の長老格ガオに依頼され、アメリカでなくなった老人ウェイの形見の品と遺骨を届けに、香港へ。

生まれて初めての海外旅行!
中国人ばかりがいて当たり前の地に降り立つことになったのです。
ところが行った先では、スティーヴン・ウェイの幼い息子の誘拐事件が発生していました。
相棒のビルも同行しているのですが、白人の大男はやたらに目立つことに。
形見の翡翠がすり替えられていたという謎もあり、初めて会った人々に不審の目を向けられます。

ウェイ家の顧問弁護士の依頼で、行方不明の子守マリアを探すことになり、慣れない土地を右往左往する二人。
渾然とした熱気が香港の雰囲気を伝えてきます。
香港警察の巡査部長マーク・チュワンと協力しつつ、結社につながる骨董商リーとも大胆に接近します。

チュワンにキスされたりしつつも~相棒のビルとの仲には微妙な進展も。
香港を縦横に駆けめぐり、疾走感の強い展開で読ませます。
観光案内にもなっているかも。
題名は、リディアが占い師に言われた言葉から。
2001年の作品。2006年翻訳発行というのはちょっと遅れた?

「シートン(探偵)動物記」

柳広司「シートン(探偵)動物記」光文社

シートン動物記で有名な、あのシートンが探偵役という設定の短編集。
新聞記者である私に、高齢になったシートン先生が知られざるエピソードを語る、という形式になっています。
何となく古きよき時代を思わせる文体で、自然な雰囲気。
じつは動物たちが事件を解決した?!といった趣向になっているのがとても楽しい。

「カランポーの悪魔」はあの狼王ロボが登場、近くの農場で恐れられていて、しかもそこで人が殺され…?!
「銀の星」はホテルでの密室盗難事件。シートン先生がよく知っているカラスの群れが登場。
「森の旗」は、貧しい家に飼われていたリスが関わった…
ネタばれになるので書けませんけど。

読みやすく、ポイントを押さえてあって、なかなかいい感じです。
2006年5月発行。
「シートン動物記」は子どもの頃に熱心に読みましたが、じつは内容をほとんど覚えていません。
哀しい部分が多いので~どうも記憶から抹殺してしまったようなんですね。

お祝いのしるし

Vfsh7887自分のバースデーのランチです。
お寿司屋さんの太巻き。
やっぱりスーパーより美味しい…
Vfsh7884お花は届いたもの。
個人からじゃないけれど、当日届くのは気が利いてますね。
お花はいくつになっても貰うと嬉しいものですねっ。
Vfsh7895チョコレートはかねて用意しておいたもの。
兄嫁用といっしょに、自分用にも。
ささやかながら~お祝いする気持ちが大事よねhappy01

水色のプリンセス

Vfsh7449うちのバービーさんのご紹介です。
ふだんは箱に入っています~出したことがないわけじゃありませんけど。
Vfsh7450「やっと、出られたわ~!」みたいな?
水色のドレスが季節感に合うかな、と。

Vfsh7452縦ロールが大きめなのが明るい印象。
ちょっと前髪がかたいのが残念だけど~。

Vfsh7454バースデイ・ウィッシズという名前。
誕生日の希望?お祝いということなのか??設定がよくわからないのですが…
なんとなくディズニーのお姫様っぽいところが好き☆

ピンクのワンピの秋桜さん

いただいたキャミワンピを着せている~Vfsh7746二人目は秋桜さんです。
フラットな靴が可愛いかも?

近頃もう夏日なのでいいかな~と登場して貰いました。
Vfsh7749まず前後を逆に、エプロンドレス風はどうでしょう…
ピンクの靴も色々あります。
なんか、はぐちゃんぽい?
同じ服でも雰囲気変わるのが面白いですね~。

Vfsh7754今度は前あきです。
喫茶店でくつろいでいる雰囲気で。
秋桜さんのデフォのバッグが初夏らしいかも。
ビーズで作った腕輪をしています。
このサンダルが似合うかな…?

Vfsh7753春海ちゃんとは、こちら向きでもちょっと感じ違いますね。
どっちも可愛いけど~confident

「チャリング・クロス街84番地」

「チャリング・クロス街84番地ー書物を愛する人のための本」中公文庫

古書店との20年にわたる手紙のやりとりをまとめた本。
新米ライターの著者ヘレーンが、アメリカでは手に入りにくい本を探して貰い、真面目なイギリス紳士らしい古書店員ドエルと信頼関係が築かれていく心温まる内容。

1949年頃には、物資不足のロンドンへ、アメリカから食べ物を送って感激されたり…
ここまでするって~当時の航空便って高価じゃないのだろうか?
アメリカの豊かさはそこまで群を抜いていたんでしょうね…
古典的名著や美しい装丁についての熱意溢れる言及が楽しい。
選ぶ本がかなり特定の趣味に走ったものなので、知識がないからただ感心するほか無し。

薄い本ですが~実話というのがみそ。
アン・バンクロフト、アンソニー・ホプキンズで映画化されているそうです。
映画のタイトルは「チャーリング・クロス街84番地」

チャリング・クロスロードって名付けられた日本製のお人形があるんですよ。そこに暮らすファッションモデルというイメージだと思うのですが。
グレー系のカッコイイ服装だったかな。

「臨場」

横山秀夫「臨場」光文社

ドラマ化されるので、その前に読んでみました。
凄腕で知られる検視官・倉石義男が主人公。
L県警で、腕の確かさを知られ、終身検視官の異名を持つ警視・52歳。
痩身で職人気質、ヤクザのような物言い。

といっても視点は他の人で、次々に変わります。
その人が事件にどう関わるかわからないのが、スリリング。
組織の縄張り意識や対立、記者との駆け引き、事件に個人的な関係を持つ刑事など…どう転ぶかわからない~変化に富んでいます。
比較的抑えめの文章で、ばさばさと切り込んでくるような内容。
揺さぶりをかけてくる展開が面白い。

検視官というのは解剖はしないようので、アメリカで言えば~検死官のスカーペッタよりも、鑑識のリンカーン・ライムに近いのかな?
といっても、CSIのような水も漏らさぬ鑑識という感じではないけれど。
日本のドラマのテンポで、事件物を45分にまとめるのは大変そう。
事件数がそんなにないのは、あらたに創作?
これまでの所はかなり、原作に忠実です。どうなるのかな…

ドラマは内野さん主演ということで~原作よりは少し若々しく、まともに見えます。
とても優秀で、まあ人あたりはぶっきらぼうで、辛い過去もあるようだし、雰囲気は組織からはみ出しそうだけど、人の良さそうなのがありあり。
辛いことも知っている、力を尽くすことも知っている、目の表情がいいですね。
家にやたらと植物をおいているという設定になっていて、話しかけて可愛がっています。
おそらく妻を亡くした後、いっさい捨てられなくなり、ひたすら増やしているのかな…?
「根こそぎ拾ってやる」というのが決めのセリフですからね!?

母の日

Vfsh7865母の日のご馳走です~。
うちの近所では一番美味しいお寿司屋さん。
最近メニューが変わったので、主な物は全部頼んでみようかと計画中。
これはご馳走として一番無難なタイプの握りですけど~。
ポテトサラダも、あまり凝らずに定番の作り方で。
サニーレタスがうちの庭で採れたのが珍しいかな。
この間も作った高野豆腐に、おすましは冷凍しておいた小松菜と舞茸に、豆腐という簡単メニュー。
暑いぐらいの陽気で、母の世話をしていたら息切れしたので…coldsweats01

Vfsh7866おみやげのロールケーキ。
抹茶です~
Vfsh7867ちょっとだけ餡とぎゅうひが入ってるのでした。

Vfsh7878
カーネーションは当日私が買ってきました。

Vfsh7876兄夫婦が持ってきたのは庭に咲いた花~色合いが綺麗ですてきなアレンジになってましたhappy01

お誕生月

Vfsh78375月3日は、リカちゃんのお誕生日なんだそうです。
今年初めて知りました!
お誕生日にふさわしい?ドレスで記念撮影~!

Vfsh7838うちのミラちゃんです。
ミラクルカール・リカちゃんというお人形。
一人じゃちょっとサビシイ?
じゃあ~
Vfsh7843もう一人、来て貰いましょう。
レオタード・リカちゃんですが~
うちでの名前は、さゆちゃん。
黄色いイヤリングに似合うお洋服でドレスアップ!
Vfsh7841リカちゃんて~顔も服もホントに良くできてますね。
可愛いとしか言いようがない…
42年も11歳の誕生日をやっているだけのことはある?!happy02

3日は風邪気味で間に合わなかったけれど、せっかくなので~。

たまにはアルデンテ

Vfsh7615チーズをその場で削ってかけてくれたのが楽しかったです。
家では滅多に食べなくなったスパゲティ。
作るときにもスゴ~ク軟らかく煮なければならないのです。
アルデンテってどのくらいだったっけ?
というわけで~たまには?ちょっと優雅にイタリアン。
Vfsh7613最初の口あたりは~かたくてビックリするぐらい。
あっという間に、ちょうどいい感じになりました。

紅茶は蜂蜜つき。
美味しかったですhappy01

「月の骨」

ジョナサン・キャロル「月の骨」創元推理文庫

1989年発行の本。
原著は87年に発表されてキャロルの名をあげた~第三作です。
ホラー的な要素もあり、ロマンス的でもある…

ヒロインのカレンは、アパートの下の階であった殺人事件に戦慄します。
いつも挨拶程度にはお喋りしていた近所の男の子が、犯人。
今の自分は、優しい夫ダニーと赤ちゃんのメイと幸せに暮らしているのですが、こうなる前にはいろいろないきさつもあったのです。
過去を振り返れば…
ひどい恋愛でぼろぼろになったカレンを受け止めてくれたのが、学生時代からの知り合いだったダニーでした。

イタリアで暮らしていたときに、ふしぎな連続夢を見るようになっていました。
夢の中の世界・ロンデュアでは、物言う巨大な動物が暮らしていて、カレンは実在しない息子(なぜかペプシという名前)と共に、冒険行に出ているという。
異常なのかと精神分析も受けましたが、解決は見ません。

それどころか、それだけではすまないような、現実に魔法世界が混入するような出来事が起こり始めるのです。
ゲイの友人エリオットが映画監督グレグストンにインタビューするのに同行したとき、グレグストンを払いのけたら…?
…ネタばれになるので~これ以上書けません。

短めなので意外と読みやすく、引き締まっている印象でした。
読んだはずなのに、みごとに内容を忘れていたのがちょっと…個人的にショックなんですけどね。
読んだというのが勘違い?にしては、後半少しだけ覚えが…coldsweats01

「犬はどこだ」

米澤穂信「犬はどこだ」創元推理文庫

新米探偵が地元の事件に取り組む話。
といっても、ほとんど巻き込まれ型みたいな~成り行きなんですけどね。

優等生だったのに就職した後に思いがけない理由で挫折してしまい、あえなく2年で退職することになった紺屋長一郎。
半年ほど呆然とした後に、迷い犬を探す事務所を開くことにします。
妹の梓夫婦の経営するカフェに近い部屋を借りて、のんびり仕事をしようとしていたのですが、なぜか来た依頼は人捜し。
剣道部の後輩・ハンペーが探偵に憧れて押しかけてきて、いきなり助手も出来るのでした。

失踪した若い女性・桐子を長一郎が調べ、もう一つの調査はハンペーに任せることにします。
村の神社にあった古文書を調べて欲しいという依頼でしたが、これが次第にリンクしてくるのです。
ネットなど現代的な要素と、戦国時代の土地の言い伝えが予想外に繋がるあたりが面白いです。

気力を失っていた主人公が次第によみがえるのも、なかなか良いところ。
ただ事件はえーっと…あれでいいのか?ネタばれになるので、あまり書けませんが。
後味はあまりいいとは言えないんですが…まあ新鮮な方でしょうか。う~ん?
2005年7月発行。

ご近所の花たち

Vfsh7777どこも花盛り!

Vfsh7788目を奪われる季節です。
藤は下がる形と控えめな色が独特で、綺麗ですね~。

Vfsh7798つつじが一番さかりかなあ…

Vfsh7780いや、もっこう薔薇もすごいです!

Vfsh7791これは何で言うのかしら…今日はあいにくの雨でしたが、この前一回りしたときの写真です。

「パリの女は産んでいる」

中島さおり「パリの女は産んでいる」ポプラ社

EUでは一番、出産の多い国となったフランス。
ヨーロッパ全体では、中絶禁止法があるアイルランドに次いで多いそうです。
ちょっと前は低かったのですが…
20年低下し続けた出生率が底を打ち、90年代半ばから上向きに。
その理由とは?
フランス人と結婚して2児を産み育てている筆者の、実感溢れるレポート。

男女がいつまでも異性を意識し合って暮らしているというのが、まずポイントのようです。
ちょっと年がいったから、結婚したから、子供を産んだからといって、女性として見られなくなるわけではないんですね。
早い時期から女扱いされなくなったら~た、確かに社会全体では、出産率にも響くかも?!

労働者の49%は女性。驚きですね。
女性の給料を計算に入れた生活をしているので、専業主婦は非常に少ない。
子供が二人三人となっていくと専業主婦になるケースもさすがに増えるようですが、いつまでもそのままだと無能と見られがちだとか。そういう社会的なプレッシャーがあるんだそうです。
子どもの45%が婚外子。
といっても、一人で育てているケースは意外に少なく、事実婚が普通になっているということだそうです。

育児休業が普及し、子どもを預けるシステムも充実してるんですね。
母親が働いている間ずっと預かってくれる(乳母というか保育ママというような)仕事が一般化していて、これは日本の光景と違うところです。
ちょっと夫婦で出かけたりする間だけのベビーシッターも、学生のバイトとしてごく普通。
婦人科の診断はきめ細かく、その結果か?女性の発ガン率なども低いんだとか。
公教育は大学まで、ほとんど無料。とは何ともうらやましい!

フランスでは1960年代に自由化されたピルが、日本では1999年やっと解禁にいたった偏見など、よくわかります。
女性の身体に負担のかかる中絶手術よりも、ピルの利用法がしっかり広まった方がいいのでは?
女性を大事にすることが、肝心なのでしょう。

子育ては、日本式にも良さがありますね。そのへんも面白いです。
30代になってから産む人が増えたというのも、出生率の変化の大きな理由だったとは…
言われてみれば~当たり前のようですが。
フランスではカトリックの影響が強く、中絶の自由化は70年代と遅れたという特殊事情も。
女性が産む選択を出来るようになってしばらくは出生率が低下、ほかの法整備が進んでからは~産む自由を選ぶようになったようです。
日本人も~これから産みやすい社会に整備すれば、望みがある?!

最初は2001年に連載された内容。2005年単行本化。
第54回日本エッセイストクラブ賞受賞。

[追記]この後、草食系男子とみずから認めるような若い男性が結婚したくないという意見をテレビで聞きました。
そういう問題は…これでは~解決しない?!
…でも女性の負担が少ない社会だと女性の不満が少なくて済み、夫に期待するものも違ってきて、どっちも生きやすくなるんじゃないかしら?

プレゼントのキャミワンピ

Vfsh7728一人、のんびりしているフローラちゃんです。
(2月からずーっとこの格好なんだけど、出番なかったのよね…) 着ているニットは、前に靴下から手作りしたものです。
ヘアバンドは100均のもの。
「そろそろ、何かいいこと、起こりそう~?」
Vfsh7731_2じゃ~ん!
お人形ブログ「PEACH CAFE」のChiffonさんの一周年記念のプレゼントに当選してしまいまして…届きました!
とても丁寧な作りなんですよ~!

「あたしたち、着ちゃっていいの…?」
Vfsh7735「ちょーっと待ったぁ」
駆けつけた春海ちゃんです。
まずは春海ちゃんからhappy01

Vfsh7738「春海ちゃん、似合う~!」

Vfsh7741「このサンダルが合うんじゃない?」

Vfsh7740ちょっと色っぽいかも?

シンプルで可愛い~素敵なデザインです。

「神秘な指圧師」

V.S.ナイポール「神秘な指圧師」草思社

2001年度のノーベル文学賞受賞作家の1957年のデビュー作。
V.S.ナイポール選集の1として2002年に翻訳発行。
英領トリニダードって、どこ…?カリブ海にある小さな島だそうで。
インド系移民3代目の作者は1932年生まれ。オックスフォード留学、BBC勤務。

迷信もはびこる島国で、指圧師は勝手に名乗るためにやたらに多かったという。
辺鄙な村で、いつか本を書くと言って本を買い溜めて暮らしている青年ガネーシュ・ラムシュマイアが主人公です。
ついに微妙な内容の本を出すのですが、全く売れず、妻のリーラにも愛想を尽かされそうになります。
早い話がおたくの引きこもり…?
作者が本を書こうと苦闘していた時期や、指圧師だった父の経歴なども反映しているのかな。

ガネーシュは、なぜかあるとき急に、指圧師として成功するのです。
といっても指で揉むわけではなく、精神療法とでも言うのか…父の遺した記録と大量に本を読んだのがどこかで作用したのか?治療家として開花したのでした。
自宅を寺院のように改装し、洗練されていく妻も商才に目覚めます。

妻の父であるラムローガンは財産家で商売上手、若い頃には目をかけてくれた人なんですが、結婚するときに持参金で揉めて以来、疎遠に。
ガネーシュが成功した後、治療に来る客が乗るタクシーの料金を独占的につり上げていたのでした。
ガネーシュは驚き、これを許せずに買い上げますが、それでまた恨まれるなど、波乱が…?!
色々ありつつもガネーシュの上昇気流は変わらず、しだいに地域で重きをなし、議員となり、ついにはMBEという爵位(勲爵士)まで受けるという人生。

あくの強い登場人物達のおかしさ、転がる人生の妙味。
トリニダード・トバゴという国の特殊性が生かされているようです。
19世紀半ばから1976年に独立するまでは英国領だったために、英語は通じるのですが、現地化した独特な言葉になっているんだとか。
それを生かした語り口で、高く評価されたそうです。
翻訳は大変だったでしょうね。

まるまる猫

Vfsh7674ぎううと丸くなってます。
この時は、ちょっと寒いぐらいだったからね…

Vfsh7675猫ベッドに敷いてある古セーターを洗おうと思ったけど…
だめみたいね~。

Vfsh7680アップで撮っちゃおう。

Vfsh7684手…(というか前足?)

Vfsh7683肉球のアップ…

あら、荒れてるところが…
ちょっと前までスッゴクきれいだったのにねぇ?
外に出て遊んだりするから、どこで汚したんだか…

Vfsh7681え、うるさい?

Vfsh7682まぶしい?
はいはい、寝てていいですよ~bleah

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック