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「天地人」

火坂政志「天地人」日本放送出版協会

NHK2009年大河ドラマの原作を読んでみました。
直江兼続の生涯を描いた作品です。

家老の息子で、頭脳明晰のうえ、眉目秀麗。
景勝の母である仙桃院に見いだされ、謙信にも気に入られて教育を受けたのは、史実どおりなんでしょう。
口の重い主君・景勝を補佐し、執政としてすべてを担ったという。
景勝の方はちょっと頭悪いんじゃ…ってぐらいの印象ですね
人柄は落ち着いているので、兼続と名コンビになれたわけで。
兼続はやや出来すぎな感じで、感情移入はしにくいかも。欠点といえば才走る傾向だけ?
とはいえ、ストーリーはわかりやすく、さらっと描かれています。

ドラマの最初の方での印象的なエピソード(泣き虫・家に逃げ戻ったときに景勝が迎えに行った・初陣で殺せなかった、など)はほとんど脚本家の創作らしい。
あるいは他の資料による部分もありなのか?
あちこちに暗躍する忍びの娘・初音は、原作では、呪術師などが集まる村で育った歩き巫女。武田方に組みしていたが上杉に縁をつなごうとするという設定になっています。
真田家の生まれなのは同じですが…ドラマでは信長のそば近くにいるってのは危険すぎるような気が?!

大河ドラマの行く先を、ちょっと先取りで読み終えてしまいました。
上杉の見地から見ると、天下の趨勢はこう動いたのか… という興味で読めます。
意外な行く末をたどる人も…
動乱の時代に、上杉も波乱の運命をたどります。
兼続は、家臣としては異例な30万石を秀吉から賜ったこともあるという。
(これは返上して6万石だけ受け取ったそうですが)
兼続の書いた漢詩なんて、残ってるんですね~しかも恋歌?!
初音と、妻のお船と、さらに利休の娘と、3人の美女と絡むモテ男。まあハンサムで頭も良く、妻と離れている時期もあったとなれば、長い人生の中でこれぐらい可かなぁ

天の時、地の利に叶い、人の和ともに整った武将はかってない、とは謙信の言葉。
それを理想の武将として目指したのでしょうが、それがすべて揃った時には自ずと争乱もなくなると。
私利私欲でなく義を貫くこと。
ただし、無用な血を流すことなく、生きるためには長い物に巻かれる?ことも… (こういう表現はありませんが)

最後は民のために徳川の軍門に下るのが、天地人の人の巻という終わり方ですね。
120万石から30万石に減らされても、リストラすることなく領地を経営したというのが一番えらい!印象が残ります。
経済的に混乱している今の時期に読むとね。

教養もあったという妻のお船は、秀吉の頃には景勝の正室に付き添って京へ滞在、後には女としては異例の三千石扶持だったという~活躍ぶりはなかなか頼もしい。

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コメント

わたし、「天地人」見てないんですよ、この頃~ なんだか話が進まなくて。視聴率がいいのは、他局におもしろい番組がないから?
妻夫木くんがそんなにも魅力的な武将に成長できるかがポイントですね。

marieさん、
「天地人」のドラマは、見てらっしゃらないですか~
兼続は頭の良さじゃなく、明るさでまわりを引っ張っていくキャラになってるようです。
特に若い頃は失敗もたくさんあるという~
ドジな女のコだと思うと理解できるような…
若い人に共感持って見て貰えるように、という狙いがあるような気がします。
だんだん失敗は減るんでしょうけど。
ある意味、石田三成に味方したのは失敗とも言えますけどね(爆)

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